アメリカにいると、「当然この人は知ってるよね」という感じで話が進んでいくことがしばしば。
アメリカで超有名だとしても日本人が知ってるとは限らないのに、「お前マジか!!」みたいな反応されることがあります(実体験)。
そんな時に困らないよう、本記事ではアメリカの偉人TOP10をご紹介しています。
アメリカに行く予定がない人でも偉人の生い立ちや名言から学べるものはたくさんあるので知っておくとかなり便利かと。
「名前は聞いたことがあるけど実際に何をしたの人かよくわからない」⇦こういう方かなり多いと思います。
アメリカ史 偉人TOP10
日本史の中でも「偉人のTOP10を決めろ!」なんて言われてもかなり無理がありますよね…
今回は自分なりに「アメリカの歴史や文化に影響を与えた人物」というのを趣旨にランキングを作成しました。
下の10人の方々は正真正銘の偉人だと思いますが、「この人が入ってないよ!」というご意見がありましたら、ぜひコメント欄かTwitterにてお知らせください。。
では早速見ていきましょう。
10位:エルヴィス・プレスリー (歌手・俳優)
1935年ミシシッピで生まれ、1950年代のロックンロールの誕生に大きく貢献した人物です。
日本でも音楽が好きな方は必ずと言っていいほど知っている人物ですね。
今でも、「エルヴィス・プレスリー=ロックンロールの創始者」⇐アメリカではこの認識です。
当時黒人差別のひどかったアメリカで、黒人の音楽である「リズム&ブルース(R&B)」と白人の音楽である「カントリー・アンド・ウェスタン」を融合したものを初めてやりアメリカの社会に衝撃を与えました。
そして、「ロック=不良の音楽」という認識を一気に変えたのもエルヴィスです。
こっからロックンロールはメジャーな音楽になっていきます(特に若い女性層)。
今でもイギリスの音楽雑誌、Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーでは1位となっています。
9位:マリリン・モンロー (女優)
こちらも若い人は「名前だけは聞いたことがある」という方が多いかと思います。
マリリン・モンローは戦後のアメリカ文化に大きな影響を与えたハリウッド女優です。
世界の女性に対するイメージ・女性はこうあるべきだ、このような社会に根付いている女性のイメージ像と戦い続けました。
世界で最も活躍した女性の偉人の一人です。
陰謀論
マリリンは36歳の若さで亡くなりました。
発見された時は、全裸で電話の受話器を握ったままの状態だったとか。
死因は睡眠薬の大量摂取とされていますが、「他殺なんじゃないの?」という声もあります。
というのも、生前あの有名なケネディ大統領との肉体関係もあり、マリリンの死後1年3ヶ月後にケネディ大統領も暗殺されてしまいます。
当時世界でも大騒ぎになりましたが、今でもマリリン・モンローの死は「何か政治的な陰謀があったんじゃないの?」という疑問が多いです。
8位:ヘンリー・フォード (実業家)
ヘンリー・フォードは1860年代に生まれ、20世紀のアメリカの工業革命に大きく貢献しました。
フォード以前の自動車は上流階級のみが手にできる超高級品だったのが、安価で購入できる自動車を開発・(ライン生産)による大量生産を可能にしました。
第一世界大戦時にはアメリカの街にはフォード車が大量に走り、自動車産業だけでなく交通の面でも大きな革命をもたらした人物です。
日本で言う本田宗一郎(ホンダの創業者)や豊田喜一郎(トヨタの創業者)のような位置かもしれませんね。
7位:マーティー・ルーサー・キングJr. (牧師)
1960年代のアフリカ系アメリカ人の公民権運動の指導者です。
当時アメリカで深刻な社会問題となっていた黒人差別に「非暴力で戦った人物」として知られています。
有名なのが「ワシントン大行進」で、その日のキング牧師が主導した黒人差別撤廃のデモ行進は20万人以上が参加し、その時に「I have a dream」の演説が行われました。
その時の演説の動画は「英語学習に最適な教材(スピーチ)」としても知られています。
現在では彼の誕生日である1月の第三月曜日は国民の祝日となっています。
マルコムX (黒人指導者)
キング牧師を紹介したらマルコムXの紹介も個人的には外せません。笑
キング牧師は「非暴力での黒人差別撤廃」を求めましたが、マルコムXはそれとは対照的で、「自衛のための暴力は仕方ない」としてアメリカにいるアフリカ系アメリカ人に「黒人民族主義」を唱えました。
この二人の思想の違いを比較してみると興味深いので一度ググってみるのをおすすめします。
6位:ジョン・F・ケネディ (政治家)
アメリカ合衆国35代アメリカ大統領です。
前述したように、1963年にテキサスで暗殺されてしまいます。
ケネディ大統領の第一の功績(個人的に)はキューバ危機での核戦争の回避をしたことです。
当時ソ連と冷戦中だったアメリカは、キューバをめぐって核戦争一歩手前のところまで行きます。
戦争を提唱する強硬派を抑えながらケネディはソ連と和平交渉へ進んでいきます。
これにより、核戦争は免れました。
もしこの時ケネディが大統領ではなかったら、この危機は防げていなかった・核戦争になっていたかもしれません。
ちなみにですが、こちらが「キューバ危機」に関しての記事です⇩
5位:トーマス・ジェファーソン (政治家)
第3代目アメリカ合衆国大統領トーマス・ジェファーソンです。
上の画像はワシントンDCにある「トーマスジェファーソン記念館」です。
サウスダコタにあるあの有名なラシュモア山の彫像画の大統領の一人でもあります。
アメリカ建国の父とされていて、独立運動を指導した一人です。
また、アメリカ独立宣言書を作成し、現在アメリカの憲法となっている考え方を提唱した人物でもあります。
さらに、大統領の任期中にはそれまでフランスとの交渉に長けていたジェファーソンはフランスから現在のアメリカの領土の大部分である西方をかなり安価で購入することに成功しました(ルイジアナパーチェス)。
これはこの後のアメリカの運命・方針を大きく変えました。
4位:セオドア・ルーズベルト (政治家)
1901年から1909年まで大統領をつとめた人です。
フランクリン・ルーズベルトのいとこでもあります。
このルーズベルト大統領の時にアメリカは帝国主義の道を歩みます。
まだ海軍次官でだった頃にマッキンリー大統領のもとで海外進出を促し、米西戦争、ハワイ、フィリピンへの進出を実現させました。
ルーズベルト大統領はもともと親日派でした。
日本とロシアが戦争をした日露戦争時には、調停役をつとめ、ポーツマス条約・和平交渉に尽力し、実現させました。
これによりルーズベルト大統領はノーベル平和賞を受賞しています。
しかし、日露戦争後日本のアジアでの影響力を懸念し、徐々に「日本驚異論」へとシフトしていきます。
3位:フランクリン・ルーズベルト (政治家)
次はそのセオドア・ルーズベルトのいとこであり、20年後にアメリカ合衆国の大統領に就任するフランクリン・ルーズベルトです。
この人はまさにアメリカの運命を担いました。
ルーズベルトが大統領に就任したのは1933年、アメリカ&世界中が大恐慌でまさに混乱している時でした。
そんな時にルーズベルト大統領がとった政策がニューディール政策です。
これにより、アメリカの景気は一気に回復し、失業者の数も激変しました。
第二次世界大戦勃発後はアメリカはイギリスに物資を送り続けるも、参戦は断固として拒否しました。
しかし、日本の真珠湾攻撃により参戦、大戦中の1945年4月に亡くなりますが、終戦直前まで大統領職を全うしアメリカを第二次世界大戦の勝利に導いた人物です。
この時にアメリカが世界の覇権を握るという意味でもこの人物の影響力は大きいと考えたので3位に入れてみました。
2位:エイブラハム・リンカーン (政治家)
1861年から1865年までアメリカ合衆国大統領をつとめた人物です。
まさにアメリカ史上最悪とも言われている「南北戦争」真っ最中にアメリカ(北部)の大統領でした。
有名なゲティスバーグ演説での一説
「government of the people,by the people,for the people」
(人民の、人民による、人民の政治)
という名言があります。
それまでは白人の奴隷であった黒人を南北戦争の勝利によって解放した大統領です。
もし、この時に黒人の奴隷制度が廃止されていなかったら人類史は今よりもかなり遅れたものになっていたでしょう。
そういった意味でもリンカーン大統領は世界にも大きな影響を与えたと言えます。
ちなみに南北戦争&奴隷解放のニュースは当時江戸時代だった日本にも黒船来航以来伝わってきました。
黒船以降アメリカについて研究していた、勝海舟や坂本龍馬にもリンカーン大統領の思想は大きな影響を与えています。
1位:ジョージ・ワシントン (政治家)
初代アメリカ合衆国大統領です。
ジョージ・ワシントンは現在のアメリカの礎を築きました。
表現の自由・平等の権利・三権分立などなど。
ジョージ・ワシントンは言うまでもなくアメリカで最も偉大な人物として評されるかと思います。
「アメリカの歴史についてもっと詳しく書いてる記事はないの?」
こんな方、以下の記事に詳しく書いているので一読を⇩
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