こんにちは。当ブログ「ミナトのすゝめ」では主に世界や日本の歴史をご紹介したり、その歴史背景によってどのように国の文化が変わっていったのかというような記事をたくさん書いてます。
主にアメリカに関する記事が多いですね。
そんなこともあり、歴史を勉強するのが好きです。
ですが、筆者は歴史学者でも、大学で歴史学科を選択した者でもありません。
ただ、司馬遼太郎の歴史小説はほぼすべて読破しました。
そんな程度のレベルです。
そんな「歴史の一般知識のみ」を備えた筆者が、「歴史を勉強するメリットってなんなの?」という疑問にお応えすべく、本記事では「歴史を知る5つのメリット」ということでご紹介していきます。
【前提】歴史を知ることとは
筆者は歴史の専門家ではありません。
大学で講義をしたこともなければ、本を書いたこともありませんし、ましてや「~を発掘した」なんていうガチの専門家の方々とはかけ離れてます。
ただし歴史は一般教養、趣味程度に普通に好きです。
現在アメリカの大学に通っているのですが、大学内で「日本語クラス」という形で、日本語の他に日本史、日本文化を現地の生徒に教えるという活動もしています。
あとは、日本史について論文を書いたこともあります。
ただ、専門分野は元々はジャーナリズム、現在ではマーケティングをやっています。
なので歴史に関しては、歴史名所に旅行で行ったり、小説を読み漁ったり、博物館に足を運んだり、歴史ゲームをやったり、そのレベルです。
歴史でご飯を食べている方々にとっては「お遊び」みたいなものですね。
本記事ではそんなレベルの「歴史を知ること」という感じです。
では早速歴史を勉強する意義、というものを見ていきましょう。
①歴史を知ること=ニュースを知ること
筆者が歴史を勉強するに至った経緯は、ジャーナリストになりたいという夢から「歴史を知ることはニュースを知ること」だと思ったのが始まりでした。
逆に言うと、歴史を知らないとテレビや新聞で流れてくる大量の情報が全く理解できませんでした。
例えば、2018年に行われたトランプ大統領と金正恩総書記の会談、あれは朝鮮半島が南北に別れた経緯、朝鮮戦争になった経緯、第二次世界大戦、日本の統治などなど、もろもろの歴史的背景を知らないと「そもそもなんのことかわからない」という現象が起きてしまいますね。
中東で起きている紛争、アメリカ国内で起きている人種問題によるデモ、日本の憲法改正の議論、これらもすべて歴史を知らないとわからないニュースです。
歴史を知れば、国際ニュースがわかりやすくなるのでおすすめです。
国際ニュースを知れば、ビジネスや就職活動、営業など様々な実生活にも役立ちます。
このへんはまた後述していきます。
②先人から学べる
「竜馬がゆく」
こんな小説があります。
これは坂本龍馬の人生を描いた伝記小説ですね。
個人的にビジネス書やノウハウ書を読むより、伝記などの本を読んだほうが圧倒的に効率のいい勉強になると思っています。
というのも、本を一冊読むだけで、一人の人生そのものを学べるからです。
こんな効率の良いものありませんね。
数十年ある人生を一冊の本で学べるわけです。
例えば、「竜馬がゆく」であれば、竜馬がどういう風に生きたか、この場面でどのような決断をしたのか、それらを学ぶことによって自分の人生に活かすことができます。
坂本龍馬で「ビジネス論」を学び、徳川家康から「経営論」を学ぶ、、、
こういった方法で、先人から学べるものはたくさんあります。
③未来を予測できるようになる
リンゴを木から落とします。
地面に到達するまでの時間を測って、引力だとか、重力だとか、これらを知ることができますね。
これが物理学においての実験方法です。
こういった度重なる実験の末、「こうすればこうなる」ということがある程度はわかるようになります。
生物学であれば、動物などを用いて実験をしたりしますね。
では、経済学に関してはどうでしょうか。
「明日この地域に1億円バラまいて、その経済的影響を見てみましょう」
当然ですが、こんな実験はできません。
実際のお金、ヒトが絡んでくるので、実験するのが難しい分野です。
そこで、経済学では歴史を用いて実験をします。
経済学者は歴史から数字を出していき、そこからトレンドを見つけ出し、未来を予測するのがお仕事です。
「1930年の大恐慌のあとはこうなったから、今回もこうなるだろう」
こういった仮説をたて、未来を予測していき、今すべき行動というものを見つけ出します。
現在ではコロナウイルスです。
「スペイン風邪」というのは、20世紀前半に起きたコロナウイルスと似たようなパンデミックですが、これを調べていき、コロナウイルスの今後の世界への影響、世界経済の動向がわかるようになります。
歴史はこういったことに活用することができますね。
④議論する時に有利
「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」
こんな有名な言葉があります。
これは統計学においての決まり文句、皮肉です。
「全人口の~%の人が~を経験したことがある」
こういった具合に、数字や統計、グラフを使うことによって、相手を信じ込ませることができます。
統計を会話の中に挟むだけでなぜか頭が良さそうに聞こえてきますね。笑
基本的にこれは歴史にも同じことが言えます。
「江戸時代に起こった~地震の時にはこういうことが起きた。だから~の対策をすべきだ」
これはただの一例ですが、このように歴史的事実を織り交ぜることで、議論や営業において説得力を強めることができます。
⑤世界観が広がる
筆者が初めてアメリカに留学しようと思ったキッカケは、世界史を勉強したことが始まりでした。
それまでヒップホップが好きで、世界史のアメリカの黒人奴隷や南北戦争についての歴史にすごく興味を持ちました。
そういった歴史を知って、「ヒップホップで黒人の人たちが言ってることを理解したいな」と思ったのが、留学を決意した理由の一つでした。
そこからアメリカに行くにあたって、なぜアメリカには多種多様な人種がいるのか、なぜ英語を話すのか、なんで日本はアメリカと戦争したのか、そんなことを勉強していくにつれて、見えてくるものが変わっていきました。
つまり、それまでの「世界」と、歴史を知った後の「世界」が変わったのがその時ですね。
歴史を知ると世界観が変わります。
【結論】歴史は大事
ということで、本記事では「なんで歴史を勉強しなきゃいけないの?」という疑問にお答えしていきました。
結論として、歴史は大事です。
歴史と言っても、日本史や世界史だけでなく、すべてにおいての「歴史」は大事です。
個人の歴史、企業の歴史、音楽、アート、今自分が熱中してやっていることの「歴史」、これを知ることによってもっと専門性を高められるかもしれません。
就職・転職活動している人であれば、まずはその企業の歴史を知ることによって、そんな人材が求められているかがわかるかもしれません。
そういった形で歴史というのはすべてに活用できるのでおすすめです。
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