【実話です】本当にあったアメリカの人種差別10の歴史

【実話です】本当にあったアメリカの人種差別10の歴史

 

アメリカの人種差別は根深いです。

これはここ数年、数十年のものではなく、数百年前、アメリカがまだ建国する前からあるものです。

 

先日ツイッターにて、こんなことをつぶやきました⇩

 

 

今考えると残虐非道であり、恐ろしいとも思いますが、これらは本当にありました。

本記事ではこのへんのアメリカにおける黒人差別の実態を詳しく解説していきます。

 

黒人差別の実態

 

黒人差別は今現在も存在します。

黒人差別だけでなく、アジア人に対する差別も、中東系、ヒスパニック、どの人種においてもアメリカでは差別されるのが常かもしれません。

 

特に昨今だと、中東系であれば「テロ」の影響、ヒスパニック系であれば「不法移民」、アジア系であれば「コロナウイルス」のような意味不明なレッテルを貼られることも珍しくありません。

これがアメリカです。

 

これは必ずしも「白人→マイノリティー」という図式ではなく、マイノリティーがマイノリティーを差別するパターンも多いのが現実です。

筆者も経験がありますが、黒人によるアジア人差別はひどいものです。

 

逆に「白人=人種差別する」という意味わからないレッテルを貼られるのもかわいそうなものですね。

つまりアメリカでは人種の多様化が進んだ結果カオスな状況になっています。

 

しかし、歴史を見ればやはり、最も差別に苦しんだのは「アフリカ系アメリカ人」つまり、黒人かもしれません。

アフリカから「奴隷」としてアメリカ大陸に連れてこられ、南北戦争、奴隷解放宣言を経て、さらなる人種差別、公民権運動をするも指導者の暗殺、そして警官による残虐行為、これらの歴史を経て今の暴動騒ぎになっています。

 

ここからご紹介する歴史を見れば、今ニュースでやっているアメリカにおいてのデモや暴動が見えてきます。

 

①黒人奴隷

出典:America’s ‘Peculiar Institution’: Slavery And The Making Of A Nation

 

アメリカに多くの黒人が住んでいるのは、大昔にアフリカから連れてこられたからですね。

自分の意志でアメリカに渡ってきたアジア人やヒスパニック系と違い、黒人は大昔に奴隷でした。

 

19世紀以前のヨーロッパでは、奴隷貿易というのが盛んでした。

アフリカから買い付けた奴隷を他国に売ったり、自国の領土の労働力にしたり、つまり「商品」として扱われていました。

 

当時世界最大の貿易力と軍事力を持っていたのはヨーロッパだったからですね。

世界各国で好き放題やり始めます。

 

特にコロンブスのアメリカ大陸発見から、新天地開拓に至り、労働力が必要になったイギリスは大量の奴隷をアメリカに送りました。

そんなことから、奴隷船でアメリカに送り込まれた黒人の方々は白人の「主」の下で働きます。

 

そんな状態が19世紀半ばの南北戦争終結まで続きます。

南北戦争での北軍の勝利→リンカーン大統領の奴隷解放宣言によって奴隷制度は終焉を迎えます。

 

②奴隷=所有物

 

奴隷制度は本当に残虐極まりないものです。

農業が盛んなアメリカ南部では大規模なプランテーションが行われていました。

 

その際には、指示通りに動かない黒人はむち打ち、残虐に扱うことが許され、場合によっては殺害しても「所有物」なので、罪には問われませんでした。

 

③奴隷の子供は奴隷

 

昔のアメリカでは、奴隷は貴重な「労働力」でした。

つまり奴隷が子供産めば、もう一人奴隷が増えます。

 

そのために黒人同士で強制的に子供を作らせたり、ひどい時には所有者やその家族、友人に強姦をさせ、子供を産ませていました。

 

④KKKの黒人虐殺

出典:Ku Klux Klan -Wikipedia

 

「KKKってなに?」

 

日本にいたらこんな方も多いと思います。

KKKとは、クー・クラックス・クラン(Ku Klux Klan)という政治団体・秘密結社の略称です。

 

南北戦争終結後、南部の奴隷所有者たちは奴隷を解放しなければいけませんでした。

黒人差別の本当の始まりはここからでした。

 

KKKは元々南軍に所属していた元兵士によって組織されたと言われていて、最初こそは「白い布の装束をかぶって街を練り歩く」くらいでしたが、黒人に対する残虐性は次第に高まっていきます。

現在でもこのKKKという組織は存在します。

 

⑤黒人の教会、家は燃やされる

 

KKKという組織は様々な残虐行為を黒人に対して行うようになりました。

その代表として、「燃やす」というのが流行りました。

 

19世紀後半から20世紀の話ですね。

有名な作品として「ミシシッピー・バーニング」という映画があります。

 

公民権運動家が行方不明になるという内容ですが、まさにKKKや当時の黒人差別が描かれています。

 

⑥人種隔離

 

上のツイートでもご紹介していますが、キング牧師のによる公民権法以前のアメリカでは人種隔離というものが平気で行われていました。

レストランに行けば「黒人だから」という理由で入店拒否されたり、警察官も黒人が関与する事件には一切協力しない、トイレ、プールといった公共施設はすべて「白人」と「有色人種」で別れていました。

 

学校も同じで、白人コミュニティーにある学校に黒人の子供が入ってきたら、子供たちが大声を挙げて反対します。

つまり「有色人種と一緒に生活するのはごめんだ」ということですね。

 

⑦バスの乗車ルール

 

バスに乗るときも白人は前方の座席、黒人は後方の座席に座ることが義務付けられていました。

しかし実際にはそれは黒人にしか適応されず、混んでいれば黒人は白人に席を譲らなければいけないという意味不明なルールがありました。

 

そんな中、1955年に「ローザ・パークス逮捕事件」というものが起きます。

バスに乗っていた黒人女性のローザ・パークスさんが白人に席を譲るように言われた際にそれを拒否しました。

 

最終的にローザ・パークスさんは逮捕されてしまい、それによってキング牧師を中心にデモが起きました。

この事件がキング牧師の運命を変えました。

 

⑧黒人指導者の暗殺

 

キング牧師はあくまで非暴力で国と戦いました。

ワシントンDCにて大行進を行い、有名な「I have a dream」のスピーチ、1964年には公民権法を勝ち取ります。

 

「国を挙げての人種差別をやめましょう」という法律ですね。

しかし、その4年後の1968年にキング牧師は暗殺されてしまいます。

 

理由は単純に「黒人だから」という理由です。

 

⑨子供が遊んでれば苦情

 

そんなキング牧師ですが、自身も幼いころからずっと人種差別を経験してきました。

彼が6歳のころには、近所に住む白人の子供と遊んでいると、母親が来て「黒人とは二度と遊ばせません!」とキング牧師の親に宣言してきた、という話があります。

 

これがキング牧師が初めて、「人種差別を体験した時だった」とのちに話していますが、当時は黒人が外で遊んでいたり、白人と遊ぶことは許されませんでした。

 

⑩警察官による残虐行為

 

そして今現在でもな根深く残り続けているのは、「警察官による残虐行為」です。

「黒人だから」という理由で職務質問をしたり、逮捕したり、最悪の場合殺害してしまうこともあります。

 

今全米で大騒ぎになっている件も「ジョージ・フロイド」という黒人男性が警察官に残虐に殺害されたことから始まります。

そもそも殺害する必要もないのに、本当にひどい話ですね。

 

 

ということで、本記事では「本当にあったアメリカの人種差別10の歴史」ということで、詳しく解説してきました。

 

「他にもアメリカにおける差別の実態を知りたいな」

こんな方は以下の記事がおすすめです⇩

 

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【ネオナチとは?】アメリカに根強く残る人種差別の実態