当ブログでは度々「アメリカの社会問題」だったり、「アメリカが嫌われている理由」ということで様々なネガティブなアメリカをご紹介してきましたが、筆者はアメリカの文化や人が大好きです。
筆者は現在アメリカに住んでいますが、毎回日本に帰ると「逆カルチャーショック」でアメリカが恋しくなることも結構あります。
アメリカでの生活は大変だなと思うことも多々ありますが、幸運なことにほとんどの時間を楽しく過ごせています。
ということで独断と偏見も込みで、本記事では「アメリカの良いところ&アメリカが大好きな理由」ということでアメリカ文化をポジティブにご紹介していきます。
①子供に優しい
「子供に優しい」というのはわりと当たり前で、これは日本やアメリカ含む、どこの国でも言えることかもしれませんね。
逆に児童虐待や子供の誘拐などは日本やアメリカなど関係なくどこででも起こりえます。
しかしここでの「子供に優しい」というのは、子育てをしている親御さんや乳幼児を連れている方々にとても優しいのがアメリカの特徴です。
例えば、電車やバスなどの公共機関で赤ちゃんが泣いていればイライラしている人を見るどころか、親御さんと一緒になって泣き止ませたり、笑わせたりしている人を見るのもアメリカでは当たり前の光景です。
また、日本とアメリカではそもそも文化が違います。
「子供は風の子」、「若い頃の苦労は買ってでもしろ」という言葉があるように、日本では昔から「儒教の教え」、つまり子供は「孝」を美徳としています。
だからこそ、年功序列の文化があり子供のうちは「甘やかしてはいけない」という考え方が一般的かもしれませんが、アメリカでは子供を甘やかせます。
もちろん子育ては家庭によって異なるので、これはあくまで親の観点からではなく社会的な文化の違いですね。
最近日本でもようやく問題となって取り上げられていますが、大人が子供に暴力を振るうのはアメリカでは何十年も前からタブーです。
②赤の他人に優しい
https://twitter.com/smallnycer/status/1126109413595648000
こちらのツイートを見ていただけるとわかるかと思いますが、筆者はアメリカのこういうところが大好きです。
というのも、こういう光景はアメリカでは日常茶飯事です。
例えば、僕もアメリカに留学した当初バスに乗るのにお金が無くて困っていたら、知らない人がなんの躊躇もせずに運賃を払ってくれたり、靴紐がほどけていた時には「危ないよ」と教えてくれたり。
大雪の中歩いていると、知らない人が「乗ってく?」と声をかけられ家まで送ってくれたこともあります。
このように赤の他人でも気を配って声をかけてくれるのがアメリカ人の方の特徴です。
③スモールトーク
アメリカ人の方はスモールトークが大好きです。
上では「赤の他人でも優しい」ということをご紹介しましたが、アメリカでは赤の他人でも気軽に数十分話すこともあります。
例えば、タバコを吸っている間に話し込んでそのまま友達になったり、バスを待ってる間に仲良くなってそのまま週末一緒にスポーツをすることになったりなど、赤の他人でも気軽に話すのがアメリカ文化の良いところです。
④寄付の文化
「アメリカでは1000万円以上収入がある人の9割が寄付をしているのに対し、日本では5000万円以上収入のある人でも約1割というデータが発表されていました。」 https://t.co/VlapScQqnV
— tora (@nenasigusa39) May 6, 2019
アメリカは寄付がより身近です。
2011年3月に起きた東日本大震災においても、海外からの義援金はアメリカが最高額です。
100年前の関東大震災の時ですらも「Japan needs you」というスローガンのもとシカゴで大規模な支援活動が行われ、その時の義援金も海外からはダントツでトップです。
出典:関東大震災で日本を支援してくれた諸外国 えっ!? 最大の援助国はアメリカ?
このようにアメリカでは寄付という概念がより身近です。
これは大学の奨学金制度や起業や投資などでも見れる「エンジェル投資家」のようなものが進んでいるのもこれが一因かもしれませんね。
⑤幸福度
自分の好きなことでお金を稼ぎ、週末になればアウトドアや自分の趣味に時間やお金を費やし、祝日は家族で集まる。
これはなにも特別なことでも裕福なことでもなく、アメリカでは基本的な生き方です。
アメリカは世界でも最も貧富の差がある国と言われていますが、比較的貧困層の方でも自分のコミュニティーがあり家族や友達がいて、楽しそうに暮らしている人たちを多く知っています。
つまりアメリカはニューヨークなどに行けばガチガチの資本主義社会を垣間見れますが、それ以外の地域では「お金ではない価値」を見ることができます。
⑥他文化への気配り
「アメリカは人種差別がひどい」
こういうことをよく聞く人も多いかもしれません。
実際に当ブログでも度々アメリカの人種差別の実態なども書いていますが、なんだかんだ言ってもアメリカは多文化への気配りがすごいです。
アメリカは「移民の国」なので、多くの人種や文化を持った人々が暮らしています。
だからこそ多くの方々が他の文化に興味を持っていたり、失礼に当たる行為はしないのが基本です。
⑦なんだかんだで平等
ここでの「平等」というのは、「誰にでもチャンスがある」という意味での平等です。
例えば、アメリカでは人種はもちろん、性別によって差別をすることは法律違反になります。
また、日本とは圧倒的に違うことは年齢によって判断されることはありません。
だから40歳からでも新しいスキルを身につけたり、大学に通い始めることもアメリカではごく普通です。
僕の大学のクラスには62歳のクラスメートがいるくらいです。
経済的に平等なのかと言えばそうではありませんが、このように誰にでもチャンスがあるのはアメリカの良いところですね。
⑧他人の目を気にしない
https://twitter.com/theonlyonekanta/status/1103067104801021952
「他人の目を気にしない」と言っても、小さい子供が一人で街を歩いていたり、誰かが他人に迷惑をかけていればさすがに声をかけたりしますが、アメリカでは外見や容姿で人を判断したり嘲笑することは基本的にないです。
極端な話、学校になにを着て行こうが誰も気にしません。
⑨おもてなしの違い
日本とアメリカではそもそも「おもてなし」の概念が異なります。
例えば、日本では誰かを家に招けばお茶を差し出しますが、アメリカでは「冷蔵庫から好きに取っていいよ」というのがおもてなしです。
これは接客業でも同じことが言えます。
レストランに行けば、日本では文字通り「お客様は神様」のように接客されますが、アメリカではお客さんも「友達感覚」です。
お客さんと世間話したり、洋服屋に行けば「これ似合ってるね」とか「これは微妙だね」みたいにまさに友達のような接客が基本です。
好みの問題かもしれませんが、僕はアメリカの接客の方が個人的には合いますね。
⑩合理主義
極端な話ですが、アメリカでは好きなこと、自分の得意とすることを伸ばせばそれでOKです。
音楽が好きであれば将来は音楽で食べていけばいいし、絵を書くのが得意なら彫師にでもなればいいという考え方で、他のことができなくてもさほど問題にはなりません。
例えば、日本では大学を卒業し新卒で会社に就職したら大学時代に専攻したものとはなんの関係のない仕事をさせられることもよくあります。
アメリカでは面接時には大学の専攻を最も重要視され、マーケティング専攻なら営業職、アカウンティング専攻なら会計職などなど、大学時代の専門分野で自分のフィールドが決まります。
その専門分野を生涯にわたってひたすら伸ばしていくのがアメリカ人のキャリアの積み方です。
この考え方は大学の専攻や会社の職種だけでなく、小さい頃からこのように自分の好きなこと&得意なことを伸ばしていくのが基本です。
つまり徹底した合理主義の社会です。
日本の学校では生徒が掃除や給食の配膳などもモラル教育の一環でやりますが、アメリカでは担当で雇われた人が掃除や給食などをやります。
つまり学校は「勉強する場所」に過ぎないからですね。
日本とアメリカではこのような違いがあります。
アメリカは良い国です
さて本記事では「アメリカの良いところ&アメリカが大好きな理由」ということで、ポジティブなアメリカ文化をご紹介してきました。
様々な日本との文化の違いがありましたが、日本もアメリカも一長一短ですね。
アメリカにももちろん社会問題が数えきれないほどあるのが現実です。
例えば、貧困問題などは日本とは比べ物にならないほど深刻な状況です。
しかし上でも書いてあるように、貧富の差の中でも個人の幸福度は高かったり、他人に優しいのがアメリカ人の方々の特徴です。
アメリカに訪れた際は、本記事を思い出して「あ、本当だ!」というように思っていただけると嬉しい限りです。
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