「いただきます」
「ごちそうさま」
「侘び寂び」
これらの日本語表現、日本に住んでいると普通に耳にするものですが英語にはありません。
逆も同じで、「日本語では翻訳が難しい英語表現」というのもたくさんあります。
本記事ではそのへんの英語表現を紹介しつつ、英語圏と日本の文化の違いも詳しく解説していきます。
①Fuck You
冒頭からものすごい汚い言葉のご紹介になってしまっていますが、「日本語には翻訳不可能な英語」と言えばこれが代表例かもしれませんね。
映画やドラマなんかではよく耳にする言葉で、日本語字幕では「ふざけんな」や「ぶっ飛ばすぞ」みたいな形で翻訳されるのが一般的ですが、実際にはそんな生易しい言葉ではありません。
「紹介しておいてなんだよ」と思うかもしれませんが、この言葉は英語圏では絶対に使わないことがおすすめです。
というのも、数ある中の卑語の中でもこれだけは最大の侮辱を意味します。
そういった意味では日本語にこれだけの破壊力を持つ言葉は存在しないのかなと思います。
②Bless You
「Bless you」を直訳すると「神のご加護を」というように訳されます。
アメリカにいると毎日のようにこれを耳にしますが、「Bless you」は誰かがくしゃみをした時に言います。
キリスト教の迷信から始まったものですが、今では本気で「神のご加護を」と言っているわけでなく「マナー」みたいな感じになっています。
日本では誰かがくしゃみをしたときは何も言わないので慣れないかと思いますが、公共の場でくしゃみをすると誰かしらが「ブレスユー」と言ってくれるので、そのときは「Thank you」と返しましょう。
③Oh My God
こちらも宗教がらみですが、本気で「私の神が!!」と言っているわけでなく「まじか!」みたいな単純な表現です。
他にも「Jesus!」や「Holy shit」なんて言ったりもしますが、これも毎日のように耳にする表現ですが日本語には翻訳不可能です。
④Sir/Ma’am
戦争ものの映画なんかを見ていると、軍人が上の者に対して「Yes, sir!」と言ってる場面をよく目にしますね。
「Sir」は男性に対して、「Ma’am」は女性に対して使われるもので、単純に表現を丁寧にしてくれる「敬語」のようなものです。
「Sir」というのはイギリスのイギリスの叙勲制度における栄誉称号のひとつで、騎士から由来しています。
「Ma’am」は「Madame」つまり「マダム」から由来しているもので、今でも日常的によく使う言葉で日本語には翻訳が難しいです。
例えばレストランでも、男性のウェイターを呼ぶときであれば「Sir」、女性であれば「Ma’am」を「Excuse me(すいません)」の代わりに使ったりもします。
⑤Mr/Ms/Mrs
こちらも上の「Sir/Ma’am」と同じで、男女の性別/既婚者によって変わる敬称です。
日本語では男女関係なく「〜さん」や「〜様」で通じますが、英語では使い分けます。
⑥Best Wishes
こちらはメールでよく使われる表現です。
ビジネスメールなど基本的に目上の人に対して、「親しみを込めて」送るメールの末尾で使います。
日本語で言うところの「敬具」のようなものですね。
⑦What’s up
こちらも年がら年中耳にする「挨拶表現」です。
「最近どうしているの?」という質問で、友達同士などで使うかなりカジュアルな表現です。
「質問」と言っても実際には本当に尋ねているのではなく、「オッス!」みたいなものです。
返し方としては「Not Much」や「Nothing」、「Just chilling」などが一般的です。
⑧Sweetheart
「Sweetheart」を直訳すると「恋人」や「意中の人」という意味が出てきます。
英語圏の人たちは家族や恋人同士で主に使ったりします。
しかし実際には友達や初めて会う人にですら言うこともあります。
イギリス人の友達にメールで「Sweetheart」と言われて、「付き合ってる」と勘違いしてしまった日本人の方のお話を聞いたことがありますが、「Sweetheart」というのは必ずしも恋人同士や家族だけではありません。
筆者も以前友達の実家にお世話になったことがありましたが、その時に友達のお母さんに「Goodbye Sweetheart」と言われたことがあります。
「Good night, sweetheart」などのように、文末に「Sweetheart」をつけたりします。
⑨I’m Sorry (同情)
「I’m sorry」は「ごめんなさい」というように「謝罪」の意味が一般的ですが、「同情」を表現するときにも使われます。
例えば、家族が亡くなったという情報を聞いた時に「I’m so sorry」と言ったりします。
これはもちろん謝罪ではなく、「お気の毒に」というような「同情の意味」になります。
「謝罪」と「同情」を同時に含んだ表現は日本語にはないので、なかなかわかりにくいですね。
⑩Sarcasm
こちらは「サーカズム」と発音します。
「実際に起きていることと反対のことを言ったり、相手を怒らせるために皮肉を言うこと」という意味になりますが、これをアメリカ人やイギリス人はとにかくやります。
なにか嫌なことがあれば「It’s such a great day(なんて良い日だ)」と言ったり、ダサいと思っているはずの服装を「I love your taste(そのファッション本当に好きだよ)」と皮肉を言ったりすることですね。
筆者もアメリカに来た当初この「Sarcasm」を真に受けて混乱していましたが、アメリカ人は本当にこのような「皮肉」を言うのが大好きです。
【結論】外国語は難しい
ということで、本記事では「日本語には存在しない英語の表現」をご紹介してきました。
日本語と英語はあまりにも違いすぎますね。
だからこそ、「日本語にはない英語」や「英語にはない日本語」などがたくさんありますね。
このように色々な表現を学ぶことによって様々な概念が増えて、最終的にはビジネスなどで海外の人と接するときにもかなり為になるのかなと思います。
だからこそ外国語というのは文化を学ぶのには最高の学問なのかもしれませんね。
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