[su_box title=”はじめに” style=”glass” box_color=”#6d001d” radius=”10″]
とある友人「海外で生活するなんてすごいね」
僕「日本を出て海外で生活するのも面白いものだよ」
とある友人「やっぱり四季がある日本が一番だよ…」
僕「四季があるのは日本だけじゃないよ」
とある友人「え?」
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「日本には四季がある」
最近ではもはや「ネタ」のように使われているこのセリフですが、四季があるのはなにも日本だけではありません。
これを言うと「”四季がある”というのは、四季折々の文化があるという意味だよ」と反論してくる方もたまにいるのですが、まさに四季折々の文化は私たち日本人が知らないだけで他国にもたくさんあります。
ということで、「本記事ではこの誤解は一体どこから来ているのか?」という点と、アメリカの四季に関して詳しく解説しています。
日本には四季がある

こちらの「Amebaニュース」の記事によると、「日本が誇れることランキング」の1位に「日本には四季がある」というのが上がっています。
それだけ私たち日本人にとって「四季」というのは身近であり、大切なものなのかもしれませんね。
しかしこの「日本の四季」に関して、アメリカ出身の芸人・厚切りジェイソンが「どこにでも四季はあるよ」というのを指摘して炎上しました。
500RT:【Why Japanese People !?】厚切りジェイソン、日本を称賛する番組に困惑https://t.co/1RCiA2r131
日本人は四季があることを感動させたがると指摘。「四季はどこにでもあるよ!」と大声で訴えた。 pic.twitter.com/igmLTI19Eb
— ライブドアニュース (@livedoornews) February 19, 2017
これに対し反論する方々の意見として、「外国人には日本の色彩豊かな風情を理解できない」、「四季があるというのは春夏秋冬それぞれの文化や食が楽しめることだ」といったものがあります。
実際はどうなのでしょうか。
結論から言いますと、厚切りジェイソンが言っているように四季はどこにでもあります。
「日本にしか四季がない」という概念が生まれ、この言葉が使われ始めたのは昭和の時代です。
海外の情報がまだ少なかったときに「海外には四季がない」ということが本気で信じられていました。
というのも当時の日本人が行く「海外」と言えばハワイ、台湾、カリフォルニアくらいなので、当然と言えば当然かもしれませんね。
朝鮮半島には四季がありますが、残念ながら当時の日本人は「海外」とみなしていなかったのかもしれません。
さらに言えばメディアの影響も大いにあります。
今でも同じですが、このように「日本=特別」というようにすることで見ている人は喜ぶからです。
繰り返すようですが、日本の四季に関して言った時「四季があるってのは春夏秋冬があるってことじゃなく、それぞれの季節の行事、風習、食べ物などの文化があるって意味だよ」と反論してくる方もいるのですが、あくまでこれは後付けです。
実際に海外にも春夏秋冬をはじめ、四季折々の文化や食が存在します。
ここからはアメリカをはじめとした、海外の四季に関して詳しく見ていきましょう。
アメリカの四季
大前提として、アメリカは土地がかなり広いので気候に関しても多種多様です。
ハワイは「常夏の島」と言われ年中夏の状態で、カリフォルニアに関しては雨が降らなく夏は常に乾燥しています。
このような場所では四季はありませんね。
しかしその他アメリカのほとんどの場所で春夏秋冬はあります。
そもそも「Spring、Summer、Fall、Winter」というような言葉もあるので当然と言えば当然ですね。
気温差と気候の変化
出典:ボストン留学サポート
こちらはボストンの年間を通した気候ですが、東京とほぼ変わりなく「気候の変化」があることがわかります。
ニューヨーク、ワシントン、シカゴ、フィラデルフィアなどなど、他のアメリカの主要都市は多少の気温差はあるにしても大体このボストンの気候と同じような感じです。
3月〜5月⇨春(Spring)
6月〜8月⇨夏(Summer)
9月〜11月⇨秋(Fall)
12月〜2月⇨冬(Winter)
つまり日本と同じです。
春夏秋冬
出典:THRILLIST
これはアメリカ・テキサス州の写真です。
キレイですね。
このようにアメリカでも春夏秋冬によって色彩豊かな花や自然の変化があります。
「紅葉なら日光」
「花見なら上野公園」
「冬は東北の温泉巡り」
このように日本では時期によって観光名所が変化しますが、これはアメリカにもあります。
例えばカリフォルニア州にある「デスバレー国立公園」というところではワイルドフラワーの咲く3月から4月の時期が最も人気です。
夏になれば野生動物が見れるというので、多くの方は地方にある国立公園に訪れます。
ニューヨークの秋はイベントもたくさんあり、街中が紅葉で色付きます。この時期のセントラルパークは散歩するのに最高です。
冬は中西部の美しい山々、北部に行ってウィンタースポーツやハワイに行って海水浴場でも良いですね。
このように春夏秋冬に応じて気候の変化、自然の変化を楽しむのはアメリカ人も同じです。
季節の文化
日本とアメリカの文化を比べるのはフェアではない気もしますが(アメリカの歴史は日本と比べ浅いので)、アメリカにも四季に応じての「イベント」のようなものはあります。
それこそハロウィン(秋)とクリスマス(冬)は日本でもありますが、これらの行事はアメリカでは大イベントです。
夏は「独立記念日(7月4日)」があるのでその日は花火を打ち上げます。
それ以外にも夏にはバーベキュー、キャンプ、海、川などのアウトドアはまさに「アメリカの文化」とも言うべきですね。
春には「イースター」というのがあります。
これはキリスト教の宗教行事ですが、この日はたまごを使って子供が遊んだり、飾り付けをしたりします。
冬は「サンクスギビング」というのがあり、この日は「七面鳥」を食べます。
海外にもある四季
たしかにアメリカに比べると日本は食文化も豊かで、昔から農作物や海産物を「旬」として食べるので、「四季」という意識が強いのは確かかもしれませんね。
しかし隣の韓国や中国を見ても四季による文化の変化や自然の変化がありますし、ヨーロッパも日本と同じように四季があります。
日本に最も近い気候と言えば「ニュージーランド」もそうですね。
ということで、本記事では「アメリカの四季」を中心に、「四季があるのは日本だけではない」というのを書いてきました。
「アメリカの祝日についてもっと知りたいな」
こんな方、以下の記事で詳しく解説しています⇩
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