アメリカ最大の祝日「独立記念日」とはどんな日なのか

アメリカ最大の祝日「独立記念日」とはどんな日なのか

 

アメリカでは7月4日は「独立記念日」で、国民の祝日ということになっています。

この日は仕事も学校もすべてお休みです。

 

場合によっては、スーパーマーケットやガソリンスタンド、コンビニなども閉まっていることもあるくらいです。

というのもこの7月4日というのは、「アメリカ人が最もアメリカ人になる日」なのです。

 

本記事では、そんなアメリカの独立記念日に関して、その成り立ちと過ごし方、楽しみ方を詳しく解説していきます。

 

独立記念日とは?

 

独立記念日とは、その名の通り「アメリカがイギリスから独立を宣言した日」を指します。

1776年7月4日の出来事ですね。

 

「独立した日」ではなく、「独立を宣言した日」です。

というのも、この時はまだイギリスと戦争真っ最中でした。

 

まだ戦争に勝ってもないのに独立を宣言しちゃうなんて、この頃からまさにアメリカっぽいですね。

ちなみにこの時の「アメリカ13州VSイギリス」の独立戦争に関して、以下の記事でも詳しく解説しています⇩

 

【アメリカ誕生】アメリカ独立戦争についてわかりやすく解説します

 

独立記念日の由来

 

英語ではこの祝日を「Independence day」「Fourth of July」「July Fourth」と言ったりします。

アメリカではクリスマスやサンクスギビングなどと並ぶくらい大きな祝日です。

 

企業などはこの日を使ってセールなども行います。

 

さて、独立記念日の由来ということですが、元々アメリカはイギリスの植民地でした。

大航海時代においてヨーロッパからの移民がアメリカ大陸に渡り、元々アメリカはそんなイギリスからの移民が作った「13の植民地」というものでした。

 

13の植民地

出典

https://www.sekainorekisi.com/13%E6%A4%8D%E6%B0%91%E5%9C%B0%E5%9C%B0%E5%9B%B3/

 

デラウェア (Delaware)

ペンシルバニア (Pennsylvania)

ニュージャージー (New Jersey)

ジョージア (Georgia)

コネチカット (Connecticut)     

マサチューセッツ (Massachusetts)

メリーランド (Maryland)

サウスカロライナ (South Carolina)

ニューハンプシャー (New Hampshire)

バージニア (Virginia)

ニューヨーク (New York)

ノースカロライナ (North Carolina)

ロードアイランド (Rhode Island)

 

これらが一番最初の13の植民地でした。

独立してから「州」というものになり、今に至ります。

 

今のアメリカとは考えられませんが、当時は小国でした。

そんな小さな植民地が、当時世界最大の軍を持ち、親でもあるイギリスから独立することを決めました。

 

アメリカ独立戦争

 

13の植民地がイギリスから独立を決めたのは様々な理由があります。

一つは植民地への課税でした。

 

当時イギリスも世界中に植民地を持ち、「カツカツ」の状態でした。

植民地を経営していくのにもお金がかかるからですね。

 

そんなこともあり、イギリスはアメリカの植民地から課税していきます。

そこで不満がどんどん溜まっていき、これが独立の気運となりました。

 

しかし、当時のアメリカはただの小国に過ぎません。

そんな小国が当時世界最強と言われていたイギリス軍に勝てるわけがありませんね。

 

しかし前々からイギリスに因縁があったフランスがアメリカに援軍を送り、これを機に形勢が一気に逆転し、アメリカは勝利を手にしました。

余談ですが、ニューヨークにある「勝利の女神像」はこの時のフランスに感謝を込めて建造されたものです。

 

なので勝利の女神はフランスの方角を向いています。

まさにあの像は「自由」を象徴するものですね。

 

独立記念日の過ごし方

 

さてここからは、「アメリカ人は独立記念日をどうやって過ごすの?」という疑問にお答えしていきます。

クリスマスやサンクスギビングなどと同様に、基本的には家族で過ごすことが多いです。

 

7月4日に近づくにつれて、街にアメリカの国旗が増えます。

家によっては玄関に星条旗を掲げたり、スーパーやコンビニなどでも国旗を掲げて「Freedom Sale」みたいなポップアップと共に特売がされます。

 

当日の夜は打ち上げ花火をして楽しみます。

日本のような小さい花火ではなく、超巨大な打ち上げ花火を家族や友達だけで打ち上げたりします。

 

日本の線香花火のようなものも、あれはあれでいいものですが、アメリカはそのへん規模が違いますね。

超大規模な花火も個人で打ち上げたりします。

 

お酒やマリファナなどを吸って楽しんだり、基本的にパーティーです。

ちなみにマリファナ関しては、合法の州であれば、家族でマリファナを吸ってることもあります。(子供が成人の場合ですが)

 

中には家で国家をガンガン流したり、なんていうのもあります。

アメリカ人はそのへん「愛国心」というものが強いですが、独立記念日の日だけはアメリカ人が最もアメリカ人になる日かもしれませんね。

 

ということで、本記事では「アメリカの独立記念日とはどんな日なのか」というのを詳しく解説してきました。