こんにちは。本記事はミナトのすゝめ「日本語学習」に関して書いています。
「日本語は世界で最も難解な言語だ」という風説が日本にはありますが実際はどうなのでしょうか。
筆者は現在アメリカで日本語を教えているのですが、本記事ではそんな経験を基に「日本語は世界で最も難解な言語」というのは違うということに関して解説していきます。
本記事の信頼性
上でも書いてあるように、筆者は現在アメリカの大学に通いながら日本語を他の生徒に教えています。
以下の動画は僕のYouTubeチャンネルです⇩
「オンラインでも日本語を学べるように」と他の生徒さんに向けて作っているものです。
一応本記事の信頼性にはなるのかなと考えています。
日本語は難しいのか
さてここから本題になりますが、結論から言うと言語の難しさは学習者の母国語によって決まります。
日本語と最も似ている言語は韓国語です。
韓国語と日本語は約70%以上の単語を共有していると言われていて、アカデミックな専門用語などは発音が似ている、もしくは全く同じなものもあるほどです。
というのも日本語と韓国語は同じ漢字文化圏であり、さらには日本の明治維新から日本が韓国を統治していた時代までに数え切れないほどの単語を輸出入しました。
文法や敬語の使い方なども同じです。
したがって、韓国人にとって最も簡単な言語は日本語であり、日本人にとって最も簡単な言語は韓国語です。
中国人の方にとって漢字は簡単でもありますね。
日本語の「ローマ字読み」はスペイン語の発音と全く同じため、スペイン語を話す人にとって日本語の発音は比較的簡単だとも言われています。
このように言語の難易度というのは学習者の母国語によって決まるので、「世界で最も難解な言語」というのは存在しないということですね。
日本語の発音
日本語学習者の方々がこぞってよく言うのは「日本語は話すのは簡単」ということです。
つまり日本語は発音がわりとやさしい仕組みでできています。
日本語には母音が5つ、子音が14しかありません。
英語には全部で20種類以上の母音があると言われていて、子音に関しては22種類あります。
例えば、「Apple」の「A」や「Thing」の「Th」の音などは日本語にはない音です。
だからこそ日本人にとって英語の発音はかなり厄介なものなのですが、それだけ日本語の発音は「シンプル」に作られています。
またひらがなの50音さえ練習すれば大体の日本語は読めるようになるので、会話に関して言えば日本語は比較的簡単だとも言えます。
日本語の例外
ここまで「日本語はそんなに難しい言語でもないよ」というのを書いてきたわけですが、それでも例外があります。
日本語が他の言語と大きく異なる点は「文字の種類が3個ある」ということです。
つまりひらがな、カタカナ、漢字を毎回使い分けるということですね。
「なんで3種類使い分ける必要があるの?」というのがよく受ける質問なのですが、これに関しては「こっちの方が読みやすいから」としか答えようがないですね。
なので日本語を勉強し始めたばかりの外国人の方がまず初めに苦労するのがこれらの文字の「違い」や「使い分け」を覚えることなのかもしれませんね。
あとは「漢字」に関して、「中国の方々にとって漢字はお手の物」と上でも書きましたが、中国語、または韓国語と日本の漢字が大きく違うのは「音読み」と「訓読み」があることですね。
例えば「水」という漢字ですが、「水」単体で読めば「みず」と訓読みになりますが、「水道」のように違う漢字と組み合わさった時に「すいどう」というように音読みになるルールが存在します。
これが中国人やそれ以外の外国の方々が苦労する点なのですね。
中国語では一つの漢字に対して一つの読みしかないので、当然と言えば当然かも知れませんね。
このように日本語にも「外国語にはない特殊なルール」が存在するのも事実です。
しかし繰り返しますが、「最も難しい言語」というのは学習者がもともと話している母国語によって大きく異なります。
確かに英語やフランス語など日本語とは全く異なる言語体系を持った言葉を母国語としている人々にとっては日本語は難しい言語でもあります。
逆も同じですね。
日本で英語があまり浸透していないのは、「日本語と英語は違いすぎる」という理由が大きいのかも知れません。
「日本語と最も似ている言語」と言われる韓国語を話す韓国人の方々は日本語が堪能な方が多いのが現実です。
実際に僕も日本語を話す韓国人の友達が多くいます。
ということで、本記事はそんな「日本語に関する風説」に関して書いてみました。
言語の難しさは国より異なりますね。
スペイン語とポルトガル語は、日本語と発音が似て、日本語になった言葉も沢山あります。
難易度は韓国語・中国語より難しく、フランス語・ドイツ語より簡単でしょう。
最近はベトナム語に興味を持ち、ベトナム語は中国語とフランス語の両方を合わさっており、文字はフランス語、発音・文法は中国語に似ており、発音は北京語より広東語に近いようです。
また、ベトナムは地理的には東南アジアですが、漢字文化圏の影響で文化的には東アジアに近いです。
特に北部(ハノイ)は海南島(中国のハワイと称されるリゾート地)より上に位置しています。
ハノイは地理的な関係で中国に近い雰囲気、ホーチミンは東洋のパリと呼ばれるだけにヨーロッパに近い雰囲気です。
両方訪れましたが、僕はハノイ派です。
コメントありがとうございます!
僕もベトナムには行ったことないので、とても気になります。
ベトナム人の友人はたくさんいるので、ハノイやホーチミンのことはよく聞きます。
言語に関して、最初の方は中国語とベトナム語を聞き分けることができませんでしたが、最近ようやく違いがわかるようになってきた程度です。
それくらいベトナム語と中国語の発音は似ているのかも知れませんね。
アルファベットがフランス語と似ているのは昔のフランス統治時代からきているものかと思います。
ベトナム人の方が言っていましたが、そのへんの恩恵は今でもフランスに感謝している人が多いみたいですね。