【日本語由来の英語】英語で「Karaoke」は「カラオケ」と発音しません

【日本語由来の英語】英語で「Karaoke」は「カラオケ」と発音しません

 

はじめに▼

とある友人「Do you like to Karaoke?」

僕「? What is キャリオキ?」

とある友人「It’s a Japanese thing!」

僕「I have no idea.」

 

こんな具合に発音が本来の日本語と全く違う「日本語由来の英語」が多数存在します。

中には、本来の日本語とは意味が全く違うものまであります。

 

日本人がよく「和製英語」や「カタカナ英語」を間違って使ってしまうのと同じで、英語圏の人達も日本語を間違って使っています。

本記事ではそのような「英製和語(和製英語の反対)」をまとめています。

 

 

日本語由来の単語

 

外来語を英語では「Loanwords」と言います。

英語には日本語由来の単語が多数存在します。

 

日本語由来の単語の例

食べ物

Sushi, Sashimi, Tempura, Ramen, Sukiyaki, Teriyaki など

歴史

Samurai, Ninja, Shogun, Tycoon など

文化

Geisha, Bonsai, Zen, Anime, Origami など

スポーツ&武道

Sumo, Karate, Judo など

 

ということで、歴史からスポーツの分野まで幅広く使用されてます。

上記で書いてある単語はほんの一例でこの他にもたくさんあります。

 

 

歴史的背景

歴史を見ると日本はアジアの中では最も早く西洋文化を取り入れました(明治維新)。

19世紀後半から西洋諸国と広く交流を図り、戦後も日本は「先進国」だったため、アジア発信の文化や食べ物は日本語である場合が多いんです。

 

例えば、「Zen 禅」や「Shorinji (少林寺)」というのは、もともと中国が由来でしたが、中国⇛欧米に直接伝わるのではなく、中国⇛日本⇛欧米というふうに日本経由でアジアの文化が欧米に伝わっていきました。

これが英語には「日本語由来の単語」が多い理由の一つです。

 

これは逆もしかりです。

欧米から日本に渡ってきた文化が、さらに中国&韓国をはじめとするアジアの国々に伝わったパターンも非常に多いです。

 

欧米⇛日本⇛アジア諸国

このような構図ですね。

 

したがって、韓国語や中国語には日本語由来の言葉が非常に多いんです。(明治維新の時に英語を日本語に訳した言葉)

例えば、政治、宗教、思想、自由、民衆、主義、この辺の言葉の概念は明治維新以前はなかったのですが、欧米との交流の中で日本人が作り、その日本語が朝鮮半島および、中国に渡りました。

 

なので韓国語(朝鮮語)には日本語と似ている言葉がほとんどです。

少し話がそれましたが、とにかく英語には日本語由来の単語がめちゃくちゃ多いです。

 

 

意味が微妙に違う単語

 

「日本語由来の単語なんだけど意味が若干違うな〜」

このような単語をご紹介していきます。

 

いわゆる「英製和語」ですね。

 

Karaoke

「Karaoke」とは人前やステージ上(素人が)で歌うことや、単純に曲にのせて歌うことを指します。

 

EXAMPLE「I always do Karaoke alone while driving.」

(運転中いつも一人でカラオケをやるんだ)

 

「Karaoke」でググった時の画像検索結果

 

日本語で「カラオケ」とググった時の検索結果

 

後者こそが私たちに馴染みのある「カラオケ」だと思いますが、国によってここまで意味合いが変わってしまいます。

 

 

Kamikaze

これはよく引き合いに出されます。

日本語では「神風」ですが、英語では「無謀な(形容詞)、無謀な行動(名詞)」という意味になります。

最近ではEminemが「Kamikaze 敗北より死」というアルバムを出して、日本では若干問題になりました。

 

 

Hibachi

「Hibachi」はなぜかバーベキュー用のコンロを指します。

また、「Hibachi Japanese Restaurant」みたいな感じで日本食料理屋の名前に火鉢が使われていることもしばしば。

 

 

Anime 

日本では「アニメ」と言えば、ディズニーやスヌーピーもアニメですが、英語で「Anime」と言えば、日本のアニメに限定されます。

アメリカや欧米のアニメは基本的に「Cartoon」と言われていて、「Anime」とは徹底的に区別されています。

 

一度BBCのネットニュースが日本のアニメを「Cartoon」と表記してしまい、世界のアニメファンから「これはCartoonではなく、Animeだ!!」という苦情が殺到しました。

 

 

Sensei 

日本語では学校の先生などを指しますが、英語で「Sensei」と言えば、「師匠、師範」という意味です。

 

 

Futon

英語で「Futon」というと、布団ではなくマットレスやソファを指します。

 

「Futon」をググった時の画像検索結果

 

ソファやん!!

 

 

Samurai

主にフィリピンでは「Samurai」というと日本刀を指します。

「I have a samurai」 ⇐こんな感じ

 

 

Tycoon

「Tycoon」は日本語の「大君」のことで、日本語では君主や将軍のことを指しますが、英語ではビジネスリーダーのことを指します。

 

「Tycoon」をググった時の画像検索結果

 

トランプ大統領が出てきたw

 

 

Umami

「旨味」という日本語はさほど使わないと思いますが、英語で「Umami」はシーズニングや味付けのことを言います。

 

EXAMPLE「I love that restaurant because of their special Umami」

(あのレストラン本当に好きなんだ。スペシャルな旨味を使うからね)

 

 

Kawaii

日本語の可愛いは文字通り可愛いもの一般を指しますが、英語の「Kawaii」はアニメキャラややたらとピンクなものを指します。

 

「Kawaii」のYoutubeでの検索結果

 

やたらとピンクw

 

 

Hentai

「Hentai」とは日本語のニュアンスとはかけ離れていて、いわゆるアニメでの変態キャラや、(日本の)エロアニメのジャンルそのものを指します。

しかし、一般的には使われていません。

 

一部のアニメ好きか日本文化に詳しい人に限られます。

 

 

Bukkake

「Bukkake」は日本語では通常の言葉ですが、英語だと一瞬にして卑猥な単語に変わってしまうのでご注意を。

ググった時の検索結果は絶対に載せられないので、どうしても気になる方は各々お願いします(自己責任で)。

 

変な方向に行きかけているので、笑

次は「発音がかけ離れている日本語由来の英語」を詳しく書いていきます。

 

 

発音が微妙に違う単語

 

ほとんどの日本語が英語になってしまうと、「テンプウウラァ」みたいな感じで、発音がかけ離れている場合が多いですが、ここでは特に違うなと思うものや実際に僕が一発で聞き取れなかった単語をご紹介していきます。

 

 

Karaoke (キャリオキ)

冒頭でも書きましたが、「Karaoke」は私たちの普段の発音とは大きくかけ離れているため、一発目は理解できないことがほとんど(“Ka”を強く)。

 

 

Sake (サキ)

こちらも頻繁に使われる単語ですが、「サキ」的な感じで発音します(“Sa”を強く)。

ちなみにこちらの「酒」ですが、日本語ではお酒一般を指しますが、英語で「Sake」というと日本酒のみを指します。

 

英語で「お酒」は「Alcohol」です。

 

 

Geisha (ギィシャ)

こちらは「Ge」を強く発音して「ギィシャ」みたいな感じで発音します。

 

 

Pokemon (ポキモン)

「Ke」を強くして、「ポキモン」ってな具合です。

 

 

Edamame (イダマァミィ)

「Ma」を強くします。

 

 

発音に関しては出していったらキリがない。笑

英語では基本的に「E」が「エ」ではなく「イ」の音で発音されることが多いです。

 

Sake⇛サキ

Karaoke⇛キャリオキ

っていう感じですね。

 

ほぼこれが当てはまるので、覚えておくと便利です。

 

 

まとめ:英語には日本語由来の単語がたくさん

 

この記事でご紹介した単語以外にも多くの日本語由来の単語があります。

⇨出していったらキリがないくらい。

 

しかし、中には日本語の和製英語やカタカナ英語と同じように、もともとの意味や発音が変わってしまった単語が多くあります。

言語って面白いですね。

 

なのでこのへんの英製和語には特に注意しましょう。