[su_box title=”はじめに” style=”glass” box_color=”#6d001d” radius=”10″]
アメリカ人「どこ出身?」
僕「日本だよ!」
アメリカ人「じゃあ中国語をしゃべるの?」
僕「ん?」
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【あまりにも違う】日本と中国、文化の違い10選
数ヶ月前に当サイトでこんなタイトルの記事をご紹介させていただきました。
こちらは「日本の読者の方々に向けた記事」ということで、「日本ではあまり知られていない日本と中国の違い」をまとめています。
本記事では「海外から見た日本と中国の違い」ということで、また違う視点から両国の文化を比較しています。
本記事を読むにあたって…
こちらが前回書いた【あまりにも違う】日本と中国、文化の違い10選という記事です⇩
こちらの記事では日本の読者の方々に向けて書いています。
というのも、筆者は現在「Asian Minato」という英語版ウェブサイトの方も運営していて、こちらのブログでは「海外に向けての情報」ということで、主に日本の文化や言語、歴史などのテーマを中心に発信しています。
上でも書いていますが、「日本出身」=「中国語しゃべるの?」というのはアメリカや海外の国々ではわりと本当に聞かれます。
それだけ日本と中国の違いというのはあいまいで、海外の方々にはわかりづらいのかもしれませんね。
そんなこともあって、英語のウェブサイトの方では、「日本では常識だけど海外ではあまり知られていないこと」を紹介しています。
こちらが英語の記事になります⇩
「英語でも読んでみたいな」
こんな方におすすめです。
ということで、本記事では「英語で海外の方々に書いた文化比較の記事を日本語でもご紹介しよう」という趣旨になっています。
上に貼ってある日本語の記事に比べてまた違う視点で書いていて、「日本では当たり前の認識」だけど、海外の人からすると「そうなんだ」という文化の違いをまとめています。
したがって、本記事は英語⇨日本語に訳している部分もあるのであらかじめご了承の上読んでみてください。
では早速見ていきましょう!
①地理の違い
これら2つの国々の文化の中で最も異なるのは「地理の違い」にあります。
中国は太平洋に面した東アジアに位置し世界で3番目に大きい国なのに対し、日本は東アジアの果ての島国で列島としては世界で4番目に大きい国です。
中国は広大な大地、高原、砂漠、山々など物理的な多様性があります。
日本に関しては6,500を越える島々に多くの山々、火山が国中に存在します。
この地理的な違いがここから紹介していく両国の文化一つ一つに計り知れない影響を与えています。
②多様性
日本は「単一民族国家」として知られています。
実際に日本に住む98%の人工が日本人と言われているくらいです。
一方で中国は多様な文化、民族が暮らしています。
私たちがいつも言う「中国人」というのは「漢民族」の方々を指すことがほとんどです。
しかし実際にはこの漢民族の他にも、韓国系、モンゴル系、ベトナム系、ロシア系、ウイグル族、満州族などなど様々な民族の方々が中国には住んでいます。
この民族の多様性と同じように中国には同時に多様な文化が存在します。
香港と台湾が良い例ではないでしょうか。
香港は歴史的にイギリスが100年以上も統治していたことから、西洋文化がかなり根付いています。
台湾に関して言えば、中国本土とは異なる政治体制を維持しつつ文化的にも日本にかなり近いです。
これは第二次世界大戦終戦時まで日本が統治していたことから来ています。
③宗教
日本と中国の「多様性」の違いはここでも重要な役割を果たしています。
中国は正式に「無宗教国家」と言われていて、多くの漢民族は宗教を信じていないのが現実です。
しかし、中国の方々全員が全く宗教を信じていないのかと言えばそれも違います。
仏教、道教、儒教、その他の民族宗教が中国の主な宗教ですが、これらはすべてマイノリティということになっています。
一方日本は「カミ」や「森羅万象」を尊重する神道という日本古来からの伝統的な信仰があります。
日本の人工の半分以上が何らかの形で神道の考え方を信仰しているとも言われています。
中国同様、日本では仏教も大きな影響力を持っています。
しかし、西暦552年に中国大陸から仏教が伝えられてから、「神仏融合」という形で仏教も日本独特の形に変化しています。
④政治形態
おそらくこれが最もわかりやすい違いかもしれませんね。
よく知られているように、中国の政治システムは「中国共産党」の一党独裁で社会主義国家です。
しかし日本は総理大臣を政治のトップとし、象徴天皇制度を取っている「立憲君主制」です。
つまり資本主義国家ということですね。
中国に訪れる人が一番最初にショックを受けるのは厳しいセキュリティー体制かもしれません。
街中の至るところに監視カメラが設置されていて、インターネットも政府によって規制されています。
国民と国を守ることとは言え、中国は日本に比べ個人のプライバシーや自由がないのが本当のところです。
⑤言語
日本語と中国語は数え切れないほどの単語を共有していますが、それら一つ一つの細かい意味や文法、発音などはかなり異なります。
中国語、または漢字は人類史上最も古い言語の一つで、その数は5万を超えるとも言われています。
しかし、中国語の文法はどちらかというと英語に似ています。
中国語 ー 謝謝
一方で日本語は「ひらがな」「カタカナ」「漢字」の3種類から成る言語です。
ひらがな ー あいうえお
カタカナ ー アイウエオ
漢字 ー 山 川 海
日本語の文法は中国語や英語とは全く異なります。
⑥食文化
中華料理や日本食というと知っている方も多いかもしれませんね。
しかし「本場の中華料理店」では、丸テーブルに食事を囲み、みんなで食事をシェアーするのが一般的な中国の食文化です
中国のレストランでは、混んでいるときなどは知らない人とも丸テーブルに座って食事をすることもあります。
このような食習慣から中国では長いお箸を使います。
これは遠くの食べ物でも届くように作られているからですね。
一方で、スシでわかるように日本人の方々は魚が大好きです。
彼らは木でできた細くて短い箸を使用します。
これは魚の骨を取り除くのに便利だからこのような形になりました。
日本の人々も中国と同じように友達や家族とテーブルを囲んで食べ物をシェアーすることもあります。
しゃぶしゃぶや鍋が良い例ですね。
しかし、ほとんどの場合は一人分の食事が提供されその分だけを食べます。
⑦歴史
両国ともに信じられないほどの長い歴史を持っています。
中国史は様々な紛争と統一、侵略を繰り返すのがメインです。
これは中国自体が大陸の中心に位置し、たくさんの国々と国境を接しているという地理的要因からなるものかもしれませんね。
日本も幾度か近隣諸国との侵略の歴史がありますが、海に囲まれているということからほとんどの時代において「鎖国主義政策」を取っています。
⑧集団主義の違い
日本、中国ともに集団主義社会ですが、どちらかと言えば日本は「外部的な集団主義」、中国は「内部的な集団主義」です。
つまり、日本は「社会中心」であり、中国は「家族中心」という意味でもあります。
日本において、社会のルールや社会規範を守ることは非常に重要で、自分の行動で「他人がどう感じるか」というのを常に考えて行動します。
しかし中国では、自分が他人にどう思われるかはそこまで重要でなく、家族の一員であることこそを最も重要視します。
家族関係、家族においての忠誠を大切にする儒教の文化はここでも大きく関係していますね。
日本の方々はとても礼儀正しい一方で、初対面の人に対して壁を貼り本心をなかなか伝えない傾向があります。
しかし中国の方々は日本人よりも正直で「ダイレクト」でもあります。
言うまでもなくこれは両国の文化を簡略化しただけで、全員の人に当てはまるとは限りません。
⑨環境に対する意識
中国はものすごい勢いで発展しています。
環境汚染というのは国の発展には避けられないものなのかもしれませんね
しかし、北京などの中国の大都市に行くとわかりますが、ポイ捨てや道端でツバを吐く人なんかも普通にいたりします。
水道水も中国では飲めません。
一方で日本の清潔さというのは彼らの文化の一部とも言えるかもしれませんね。
日本では街中でポイ捨てする人はほとんど見ません。
日本の環境汚染問題に関しても数十年前よりはるかに良くなっています。
⑩働き方・仕事への考え方
彼らの文化を社会全体で見た時に働き方や仕事への考え方もかなり違います。
これは上でご紹介している「集団主義の違い」から来ているとも言えます。
日本人の労働者は効率や競争よりも秩序&正確性により重きをおきます。
日本の労働現場ではまわりの仕事をシェアーするのもわりと一般的で、自分の専門分野でないことも時にやらなければならないこともあります。
つまり、それが長時間労働や残業につながっているのも現実です。
しかし中国の労働環境はアメリカに近いかもしれません。
つまり、オフィスの掃除なども専門の業者に頼んでいたり、基本的に自分の専門分野、決められている仕事以外はやらないのが一般的です。
他人の仕事をやったり、自分の仕事をシェアーしたりすることはあまりありません。
言い換えれば、中国の方々は決められた時間以外は働かなく、より効率的でもあるかもしれませんね。
海外から見た日本と中国
どうでしたでしょうか。
海外の人からしてみるとこのへんが「へぇーそうなんだ」と思う日本と中国の違いです。
以前に書いた【あまりにも違う】日本と中国、文化の違い10選の記事とはまた視点がかなり変わっていると思います。
日本と中国の地理の違いなど、日本に住んでいれば常識的なことですが、海外の人は意外と知らない人もいます。
特にアジアから遠く離れている国ではそもそも中国や日本の場所もわからない人もいるくらいです。
海外に住んでいると「こんなことも知らないのか…」と絶望することも多々ありますが、そのたびに説明ができるようになれると良いかもしれませんね。
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