【観光・治安・文化】ノースダコタ州のすべてを解説します

【観光・治安・文化】ノースダコタ州のすべてを解説します

 

広大な土地を持つアメリカですが、その文化は都会と田舎ではあまりにも違います。

アメリカの州で言えばニューヨーク、カリフォルニア、フロリダなどなど、そのへんが有名ですが、都会も田舎の州もそれぞれの良さがあります。

 

おそらく「ノースダコタ州」と聞いてもあまりピンとくる人も少ないと思いますが、本記事ではその「ノースダコタ州」に関して、文化、観光、人種、宗教、政治の面からすべてを詳しく解説していきます。

 

ノースダコタ州

 

出典:North Dakota

 

ノースダコタ州はアメリカ中西部の北に位置している州です。

東は「ミネソタ州」西は「モンタナ州」南は「サウスダコタ州」北はカナダと国境を接しています。

 

中西部のこのへんは広大な土地のわりに人がいなく、たくさんの野生動物、美しい自然が特徴的です。

州の全人工は約75万人と言われていて、全米でワイオミング州、バーモント州に次いで「3番目に人工の少ない州」ということで知られています。

 

徳島県(73万人)の人工よりも少し多いくらいですね。

 

「人よりも野生動物の方が多い」

 

こんなこともよく言われているほどです。

 

ノースダコタ州の気候

 

夏(7月)の平均最高気温は28度冬(1月)の最低平均気温は-15度まで下がるので、ノースダコタはかなり寒いです。

冬の本当に寒い日であればマイナス40度まで下がることもあります。

 

夏は暑くても30度前後で、東京のように蒸し暑くもなく過ごしやすいです。

 

ノースダコタ州の歴史

 

ノースダコタ州に初めてヨーロッパ人が来たのは1738年ですが、それまでは「ネイティブ・アメリカン」、先住民の方々がこの地に住んでいました。

主に「マンダン族」「スー族」と呼ばれる部族ですね。

 

「ダコタ」という州名もこのスー族の言葉で「仲間」や「友」を指します。

18世紀にフランスがこの地の領有権を持ち始めますが、人も財源もなかったため発展しませんでした。

 

そこで、1803年にフランスはこの地を含む「フランス領ルイジアナ」をアメリカに格安で売却します⇩

 

出典:ルイジアナ買収

 

これが「ルイジアナ買収」と呼ばれるものですね。

 

これによりノースダコタはアメリカの管理下に置かれました。

この「ルイジアナ買収」により、アメリカの領土は圧倒的に拡大しこの後の歴史を大きく変えていきます。

 

さてノースダコタの話に戻りますが、1861年には現在のサウスダコタ、ノースダコタ、モンタナ&ワイオミングの一部が「ダコタ準州」として組織化されます。

その後19世紀後半になるとアメリカでも「産業化」が進み、ダコタの地にも鉄道が通り始め、現在の州都でもある「ビスマーク」を中心に交易が盛んになります。

 

1889年にようやくサウスダコタとともにノースダコタの地も正式に「州」として認定され現在の「ノースダコタ州」になりました。

アメリカ50州のうち39番目の州ですね。

 

ノースダコタ州の都市

 

[su_box title=”主要都市ランキング” style=”glass” box_color=”#6d001d” radius=”10″]

1. ファーゴ – 人口約10万5,000人

2. ビスマーク – 人口約6万1000人 (州都)

3. グランドフォークス – 人口約5万3000人

4. マイノット – 人口4万888人

5. ウェストファーゴ – 人口約2万6000人

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「ファーゴ」が州最大の都市ですが、州東側の「ミネソタ州」の州境に位置しています。

全米では「222番目に大きい都市」と言われています。

 

日本の都市で言うと、埼玉県「坂戸市」神奈川県の「伊勢原市」千葉県「鎌ヶ谷市」あたりがちょうど人工10万人ほどですね。

したがって、ノースダコタ州にはそこまで大きい都市はありません。

 

ノースダコタ州の人種構成

 

[su_box title=”人種構成” style=”glass” box_color=”#6d001d” radius=”10″]

白人 90.0%

インディアン 5.4%

黒人 1.2%

アジア系 1.0%

ヒスパニック系 2.0%

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こちらがノースダコタの人種構成です。

ほとんどが白人(ヨーロッパ系)ですが、中でもドイツ系や北欧系の方々が多い傾向にあります。

 

というのも、昔からドイツ系移民がこの地にやってきて、ビスマークを中心に農業をしていたという歴史があります。

州の中で4番目にデカイ都市である「マイノット」では、毎年全米一の規模を誇る北欧系のフェスティバルがあります。

 

このへんの小さな町出身の方だと、「生まれて生涯白人以外の人種を見たことがない」という人もよくいます。

 

ノースダコタ州の経済&税金

 

ノースダコタはアメリカの中でも「最も物価が安い州の一つ」とも知られていて、生活に関しては楽です。

一人部屋のアパートであれば月3万円ほどの物件もあります。

 

ノースダコタの主要産業は「農業」と「石油」です。

車でドライブをしていると真っ平らな田園地帯と石油を汲み取るための「油井」をよく見かけることがあります。

 

失業率に関してはアメリカ国内でも圧倒的に低い州とされ、「社会情勢の影響を受けづらい州」とも知られています。

しかし近年問題になっているのが、「農業の人手不足」ですね。

 

これは日本やアメリカの他の州でも同じですが、「農業をやりたい若者が減ってきている」ということで、州の主要産業を支える人がいなくなってきているのが現実です。

そこで人工流出を防ぐために、減税政策を行ったり、積極的に企業を誘致したりもしています。

 

ノースダコタ州の消費税は5%+地方消費税(都市によって異なる)があります。

州税と地方税の合計で大体7%〜8%ですね。

 

ノースダコタ州の政治

 

アメリカの田舎では基本的に共和党が強いのですが、ノースダコタ州も例外ではなく、この州も昔から共和党色が強い傾向にあります。

2012年、2016年の大統領選でもいずれも共和党が勝っています。

 

アメリカの政治を見る上で「銃」「マリファナ」がわかりやすいですが、ノースダコタ州では銃規制に関してはかなりゆるく、マリファナ合法化に関しては慎重です。

 

「Make America Great Again」

これはトランプ大統領のスローガンですが、このステッカーを車に貼っていたり共和党の旗を家の前に掲げている家庭もよく見かけます。

 

「白人も多いし、こういう田舎では人種差別ってやっぱりひどいの?」

 

日本の方がよく気にかけるのはやはりこのへんかと思います。

実際ですが、ノースダコタ州の治安は圧倒的に安全です。

 

「Midwest(中西部)」と呼ばれるこのへんの地域は「人が優しい」ということで有名で、人柄も「礼儀正しい人(Polite)」が多いのが特徴です。

特にノースダコタ州は北端でもあるので、「アメリカ」というよりもどちらかと言うと「カナダ」の感じに似ています。

 

つまり「フレンドリー」よりも、「おとなしい」人が多いですね。

 

ノースダコタ州の文化

 

上でも書きましたが、ノースダコタ州では銃規制に関してはかなり寛容です。

ウォールマートや街の大型モールなどに行けばカンタンに銃を購入することができます。

 

というのも、アメリカのこういった田舎ではハンティングが主流です。

週末には家族や友達と車でお出かけして、鹿をハンティングして、そのままバーベキューみたいな生活ですね。

 

夏になれば湖や川沿いで釣りやバーベキュー、キャンプなどのアウトドアが人気です。

気候が寒いということもあり、現地の人たちはお酒もよく飲みます。

 

あとは宗教ですが、このへんの地域は根っからの「キリスト教徒」が多いです。

特にアメリカの田舎は宗教に熱心な方が多く、「神様はいない」なんて言おうものなら眉をひそめられることもあるのでそのへんも注意が必要です。

 

ノースダコタ州の観光

 

そして最後に「ノースダコタ州の観光」に関してになりますが、冒頭でも書いたようにノースダコタには広大な土地があり、美しい自然や野生動物がたくさんいます。

中でもノースダコタ州が誇るのは、全米でも最大級の広さを持つ国立公園「セオドア・ルーズベルト国立公園」です。

 

出典:セオドア・ルーズベルト国立公園

 

出典:セオドア・ルーズベルト国立公園

 

 

夏になるとハイキングやキャンプ、ドライブなどを楽しむ観光客が他の州や海外からもたくさん来ます。

野生動物もたくさんいて、バイソンやコヨーテなど北米でしか見れない動物も見ることができます。

 

 

ということで本記事では「ノースダコタ州」に関して解説してきましたが、「アメリカの田舎ならでは」の魅力がたくさんありますね。

特に留学生を考えている方にはノースダコタは本当におすすめです。

 

物価も安く、人も優しく、治安も良いので学生にとってはこの上ない環境かと思います。

 

「ノースダコタ州に関してもっと知りたいよ」

 

こんな方、ぜひコメント欄からお気軽にお知らせください!