【英語の需要】英語は今後も世界の「共通語」としていられるのか

【英語の需要】英語は今後も世界の「共通語」としていられるのか

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先日BBCで面白い記事を見つけました。

 

「Can English remain “the world favorite language?”」

「英語はこれからも世界の「共通語」としていられるのか」

という題の記事でして、本記事ではこれについて僕の考えを書いていきたいと思います。

 

まず最初に日本国の言語は言うまでもなく日本語ですね。

世界で日本語を話す人というのは1億3000万人で世界9位。

 

世界で見るとかなりの上位でありますが、

英語はというと、BBCの記事によると、およそ世界の15億人という莫大な数の人が英語を話すという推計です。

 

ということでこの何十年もの間、英語は世界の共通語として認識されてきているわけですが、この記事の中でもあるように、英語はこれからも世界の言語としていられるのかというのを様々な視点から見ていきたいと思います。

僕も一応英語学習者ではありますが、なるべく偏らないよう、できる限り客観的な視点から考えましたのでお付き合いくださいませ。

 

 

①テクノロジーの脅威

 

恐らく誰もがこれを最初に浮かべるのではないでしょうか。

つい最近、”イリー”というドラえもんの道具のような自動翻訳機が登場して話題になりましたが、このようなテクノロジーの発達により英語を学習する意味が薄れてきているのではないか?ということですね。

 

そういった状況の中で英語が共通の言語としていられるのかという点ですが、例えば英語の文書が読みたければGoogle翻訳に翻訳させれば数秒の内に日本語でその文書が読めます。

旅行先で書いてある文字が分からなければ、Google翻訳内のカメラにその文字を入れれば瞬時に日本語に訳してくれるというところまでテクノロジーは発達していてこれからも僕らの想像を超えるような発達をしていくことが見込まれます。

 

これだけのテクノロジーの進化の中であっても言語という概念が無くならない限り英語の需要はなくならないと思います。

コミュニケーションをとる上で単純に英語を話せれば何かと便利です。

 

実際に僕も今まで英語圏以外の国に行った時はその国の言語をいちいち勉強するわけではなく(多少はしますが)英語で会話します。

中には通訳を雇う人もいれば、翻訳機を持っていく人もいるでしょう。

 

しかし話せるに越したことはありません。

 

通訳の仕事は、何百年前から存在しているわけですが、他言語を学ぶ人はいなくなりません。

実際にその国の言語を学ぶことにより文化を学べたり、直接コミュニケーションが取れたりできるメリットがあるからです。

 

これは通訳者や翻訳者がロボットに代わっても同じです。

ロボットが通訳を出来るようになったとしても、英語を勉強するメリットは無くならないし、共通語として認識され続けるでしょう。

 

なぜならば、人間同士のコミュニケーションをとる上で英語は便利だからです。

 

 

②ハイブリッド英語の広がり

 

帝国主義以降のイギリスの世界での影響力、世界大戦以降のアメリカの超大国としての確立します。

そこから英語は世界の共通語として認識されるようになったわけですが、現在英語を話す人は世界で15億人います。

 

また、英語はアルファベットを使う言語なので、例えばスペイン語やフランス語などを母国語としているアフリカやアメリカ大陸の国々の方にとっては英語はとっつきやすいので第二言語として確立しやすかったという点もあるかと思われます。

ということでこの章で問題にされているのは、これだけたくさんの国と地域の人に話されている言語の為、アクセントや訛りといった違いが多すぎて、今後スタンダードが曖昧な異なった言語になってしまうのではないか」、という懸念をこのBBCの記事では言っています。

 

Because so many people speak it as their second or third language, hybrid forms are spreading, combining elements of “standard” English with vernacular languages. In India alone, you can find Hinglish (Hindi-English), Benglish (Bengali-English) and Tanglish (Tamil-English).

出典: https://www.bbc.com/news/world-44200901

 

そして、これらのヒンディッシュ(ヒンディー語と英語)、ベングリッシュ(ベンガル語と英語)、タングリッシュ(タミル語と英語)といったような言語の変化はアイデンティティーの表現からおきているというふうにもこの記事では言っています。

たしかに、僕がフィリピンに行った時も、「フィリピンの方々は独特な訛りの英語を話すな〜」というふうに感じましたし、シンガポールの人と話したこともありますが、“シングリッシュ” というのは非常に聞き取るのが難しいように思いました。

 

しかし、コミュニケーションは問題なくできます。なぜならば文法も使う単語も基の英語とさほど変わりないからです。

あくまで“訛ってるな”程度でしかないです。

 

確かにあと100年、200年したら全く音の違う言語になっているかもわかりません。

結論から言えば、僕らが生きている内は問題ないですし、少なくてもあと100年は英語は共通語であり続けるでしょう。(持論)

 

 

③中国の台頭

 

これもまたすごいタイトルですね。笑

僕も中国が経済的にアメリカを超えるくらいになってくれれば嬉しい限りですし、よりたくさんの人が中国語をしゃべることは大変良い事だとは思いますが、中国語が英語に代わる“世界の共通語”になるのは難しいかと思われます。

 

なぜならば中国語は難しいんです。

英語よりもはるかに複雑です。

 

私たちアジア圏(しかも漢字を使う)の人々からしてみても中国語を学ぶというのはとてもハードルの高いものという認識がありますよね。

ましてや、普段まったく漢字なんて使わなく、見慣れていない人たちにとってみたら、中国語を学ぶのは苦痛でしかありません。

 

上記にも書いたとおり、アルファベット(ラテン文字)はヨーロッパから始まり、帝国主義の影響で今日、世界の人々に使われています。

 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f4/Latin_alphabet_world_distribution.svg/512px-Latin_alphabet_world_distribution.svg.png

出典: https://en.wikipedia.org/wiki/Latin_script

 

世界の半分以上の国々がアルファベットを使います。

これに対して漢字を使う国(漢字文化圏)はこの通りです。

 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2e/East_Asian_Cultural_Sphere.png

出典: 漢字文化圏

 

僕ももちろん、漢字の偉大さは認めています。

中国や韓国に行ったときは漢字だけで意思の疎通が出来ましたし。

 

しかし、この世界地図からも分かるように、アルファベットの方がはるかに世界で広く使われています。

さらに、アジアの国々に行けば漢字を街中でよく見かけますが、まだまだアルファベット(英語)の方が多いです。

 

【結論】英語の需要はなくならない

 

こういったアルファベット圏の国々の人たちからしたら中国語を第二言語にするのは難しいと思います。

ましてや、中学校や高校で中国語をやりだしたら何時間かかるかわかりません。

 

記事でもあるように、中国の経済的な勢いは半端ないです。

今小学生くらいの子達も英語を学ぶより、中国語を学んだほうが将来的に仕事やビジネスの面で需要は見込まれると思いますが、中国語が世界の共通語(単純なコミュニケーションでの)にはなりえないと思います。

 

ですから今後とも英語を学ぶメリットはまだまだあると思うので、安心して英語の勉学に励みましょう。

というのが本日の筆者の見解でございます。