【日本とは違う】アメリカでやってはならない10のタブー&マナー

【日本とは違う】アメリカでやってはならない10のタブー&マナー

 

当ブログ「ミナトのすゝめ」では度々アメリカに旅行する方や留学などで長期的に滞在する方に役立つアメリカの文化などを解説しています。

なお、日本はわりと「マナーの良い国」として認識されることもあり、路上でつばをはいたり、信号無視、ポイ捨てなどのマナー違反は「当然守るべきルール」として認識されているのでここでは書いていませんが、アメリカでも当然のごとくこれらの行為はNGです。

 

したがって、本記事では“日本人の方のための”「アメリカでやってはならない10のこと」としてご紹介しています。

 

「アメリカのマナーやタブーって色々ありそうだけど、細かいところまで知りたいな」

 

このような疑問にお答えしていきます。

 

①チップの文化

 

レストランで食事した時はチップを必ず払いましょう。

  • レストラン:15%〜20%
  • ビュッフェ:10%〜15%
  • デリバリー:10%〜15%
  • カフェ(サービス付き):10%〜15%

 

このへんが相場です。

レストランなどで働いている従業員は“チップありき”でやっているので置いていかないと怒られる場合もあるので注意が必要です(実体験)。

 

このチップ文化もあり、アメリカで外食する際は日本に比べるとかなり割高です。

なので「節約したいな」となると、チップを払わなくても良い、ファーストフードでの食事一択になります。

 

なお、ファーストフードやフードコートなどのような従業員のサービスがないところではチップを払う必要はなしです。

 

 

②挨拶に関して

 

アメリカ人はしょっちゅうハグをしているイメージがなんとなくありますが、最初は握手にしておきましょう。

初対面でハグ、ましてやほっぺにキスなどはまずありえません(セクハラです)

 

さらに言えばアメリカ人は日本人同様、パーソナルスペースを気にするので、初対面ではあまり触れるのもよろしくないです。

したがって、ハグは親しい間柄(友達)のみになります。

 

大切な人に対して(恋人など)はそれこそキスで挨拶します。

間違っても初対面でハグはしないようにしましょう。

 

 

③アメリカの国旗

 

これは基本ではあるかと思いますが、間違ってもアメリカ国旗・星条旗を侮辱しないようにしましょう。

アメリカの方々(大半)はここに関してはかなりセンシティブです。

 

なんだかんだ言ってもアメリカ人の愛国精神は強いです。

国旗を玄関に掲げている家も多数あります。←これに関しては日本とはかなり違うかと

 

したがって、

国旗を地面に置く

馬鹿にする

燃やす

などの行為は厳禁です。

当然かもしれませんね。

 

アメリカ連合国の国旗

 

 

アメリカでは南北戦争時の連合国の国旗はNGです。

 

19世紀中頃にアメリカで「南北戦争」というものが起きました。

これはアメリカ唯一の内戦でアメリカの歴史上最悪の戦争です。

 

構図としては…

 

奴隷制反対の北部の州 (アメリカ合衆国)

VS

奴隷制賛成の南部の州 (アメリカ連合国)

 

詳しくはこちらを参照⇓

【アメリカの歴史】わかりやすく簡単に解説します

 

このような歴史から、

アメリカ連合国=奴隷賛成の人=人種差別主義者

というふうにとられるので間違っても「かっこいいから」という理由で連合国国旗が入ってる服などは着ないようにしましょう。

 

「マンジ」と「ハーケンクロイツ」

 

ナチス・ドイツの「ハーケンクロイツ(英語ではスワスティカ)」の旗も同様です。

「ハーケンクロイツ」とは第二次世界大戦中のドイツの旗(ナチス・ドイツのシンボル)なので、こちらも当然アメリカではNGです。

 

しかしそれに付随して注意したいのが、「卍」←このマークも彼らからしてみれば「ハーケンクロイツ」と同様です。

マンジは本来仏教のシンボルで「幸福」という意味があり、日本含むアジアではお寺のマークとしても馴染みが深いものですが、似ていることから、勘違いするアメリカ人もいるので注意が必要です。

 

特に日本ではメールやSNSでも使うこともあるので、しっかりと説明するか、そもそも使わないというのが賢明かと。

 

 

④政治に関して

 

これも基本かと思いますが、特別親しい人や大学の討論会でない限り政治の話は避けましょう。

政権批判や大統領(歴代も含む)の悪口は禁物です。

 

また、アメリカでは銃社会です。

日本人からしていくらおかしいことだと思っていても、そこはなるべく“首を突っ込まない”方が無難です。

 

「銃規制をしている日本ではこれだけ安全なんだから、アメリカも規制すべき」という“おせっかい”はやめておきましょう。笑

この銃の問題含め、肥満問題などもアメリカではタブーの一つです。

 

 

⑤ハッキリ伝える

 

これは日本で育ってきた私達にはかなり難易度の高いものかと思います。

日本では当たり前とされる「謙遜」もアメリカでは失礼に当たる場合もあります。

 

例えばホームステイなどで、「腹減った?」と聞かれた時に、作ってもらうのも申し訳ないから「大丈夫」と答えた直後に、自分で作って食べたり、まだ食べられるのにも関わらずお替りを遠慮したり、友達同士の会話に空気を読んで参加しなかったり。

これらのような、アメリカ人にとって「謎の謙遜」は失礼なので注意が必要です。

 

 

⑥外でお酒は厳禁

 

日本ではコンビニで24時間お酒が買えて、公園や電車内でもお酒を飲むのは合法ですが、これは海外ではありえません。

アメリカでもこれは同様で公共の場で缶ビール片手に酔っ払うなどの行為は違法です。

 

ましてや、「仕事帰りに酔っ払って路上で寝る」なんて行為はアメリカでは考えられません。

マナー違反ですし、襲われる危険もあるのでアメリカではやめましょう。

 

 

⑦中指

 

中指を立てる行為はNGです。

日本でも同様ですが、アメリカではさらに侮辱的な行為として捉えられてしまいます。

 

「F**k」という言葉同様、冗談でも中指は人に向かって立てないほうがいいです。

また、写真を取る際にピースサインを裏返すポーズも時には中指を立てているように見えるので気をつけましょう。

 

 

⑧年功序列<レディーファースト

 

アメリカでは「年功序列」よりも「女性優先」です。

例えばエレベーターをおりる時もまずは女性が出るのを待ちましょう。

 

これは男性は覚えておくと便利かと思いますが、デートの際には“徹底して”女性優先です。

アメリカ人は小さい頃から「レディーファースト」を両親から叩き込まれますので、初デートの時は「レディーファーストしっかりやれよ!!」というふうに釘を刺されるのがお決まりです。

 

日本では年功序列が基本で、「先輩や上司が食べ始めるまでは食べない」というのがある意味で基本ですが、アメリカではレディーファーストが基本というのを覚えておくと便利かと。

「文化の違い」というふうにとらえましょう。

 

 

⑨警察官との接し方

 

アメリカでは警察官(Police Officer)は「圧倒的に高い地位に君臨している」という認識があります。

日本でも同様ですが、軍隊&警察は「お国を守ってくださっている」という意味で最大の権威です(最近はバッシングやデモも多いですが…)。

 

したがって、最上級の敬語で警察官とは接します。

また、交通違反などで警察官に止められた際には「絶対に警察官の指示に従いましょう」。

 

例えば、車を止めるように指示され、「車から降りるな」と言われたら、絶対に降りてはいけません。

また、職務質問をされた際には「ポケットに手を入れる」などの行為は極力しないようにしましょう。

 

何度も言うようにアメリカは銃社会ですので、警察の方もそれなりに接してきます。

 

 

⑩洗濯は乾燥機

 

アメリカでは日本とは違い、洗濯物を一切干しません。

乾燥機で済ませます。

 

したがって、外やベランダに洗濯物を干す行為はあまりマナーの良いものではないです。

さらに言うと、「自分の下着を外に干すなんて野蛮で時代遅れだ」というように見られてしまうこともありますので、なるべく乾燥機を使いましょう。

 

日本では外干しが基本なので違和感がありますね。

 

 

まとめ:アメリカ人は基本良い人

 

ここまでアメリカでのマナーやタブーをまとめてみてきましたが、アメリカ人も融通が聞く人ばかりです。

「外国から来てるから仕方ないな」というふうに捉えてくれる人ばかりなのでそこまで心配してマナーを守る必要もありません。

 

しかし、文化の違いを理解して「郷に入っては郷に従え」ということでやっていったほうが良いのは確実です。

日本に来ている外国人の方が「私の国ではこれが当たり前だから」と言ってポイ捨てしているのを見たら嫌な気持ちになるのは当然ですね。

 

このようなトラブルを極力避けるためにもマナーを知っておくのも大事ですね。