アメリカとカナダは同じ言語を話すし、地理的にもお隣同士だから「そこまで変わらないでしょ」と思う方も多いと思います。
実を言うと、日本と韓国が全然違うように、アメリカとカナダも全然違います。
本記事ではアメリカとカナダの文化の違いを見ていき、治安に関して徹底比較しています。
安全なのは?
断然カナダが安全です。
もちろんアメリカもカナダも領土がかなり広いし、多種多様の人が住む国なので一概には言えない&都市によっても異なるということが言えますが、単純に「どっちが安全なの?」というとカナダの方が圧倒的に安全です。
世界平和度指数
このマップを見てもわかるようにカナダの治安は「最上級」で、日本と同様に「世界で最も安全な国の一つ」というふうにされています。
一方アメリカは「ミドル」で、多くの南米の国やアフリカ諸国といった発展途上国と同等です。
これをみてわかるようにカナダはアメリカよりも圧倒的に安全です。
アメリカには銃がある
アメリカでは銃器の所持が合法です。
もちろん普通に生活していて銃を見ることはまずないですが、アメリカの学校で銃乱射事件が多発しているのも事実です。
カナダでは銃の所持はかなり厳しく、銃乱射事件などはあるにはありますが非常に珍しいです(数十年に一度)。
カナダでは銃を使用した犯罪が起きればさらに厳しく対応しますが、アメリカでは銃乱射事件が起きても何もしません(ていうか何もできない)。
このへんの要因が2カ国の治安で大きく別れる点です。
国際&国内情勢
最近ニュースでもよく取り上げられていますが、トランプ大統領を中心としてアメリカ国内は荒れています。
移民への厳しい対応や、人種間でのトラブル&激しいデモなど色々やってます。
こういうこともあり、アメリカは国内外に敵が多いんです。
敵が多い=テロや報復などの危険性も当然高まります。
ではカナダはどうでしょうか。
敵は0に近いです(これ本当です)。
実際に海外でも「カナダが心底嫌い」という人はめったにいません。
こういう点から見てもカナダにはテロやデモのようなものが起こりづらい=治安が良いということが言えます。
文化の違い
よくアメリカとカナダは恋人同士というふうに言われることがあります。
めちゃくちゃ仲が良いんです。
アメリカ⇛年上の彼氏(やんちゃ)
カナダ⇛年下の彼女(礼儀正しい)
こんな感じの関係だと言われてます。
また、アメリカではわりと語感の強い英語を使うのに対して、カナダではわりと穏やかな英語を使います。
さらにアメリカは訛りやアクセントが非常に強く聞き取りづらいこともありますが、カナダの英語はとても綺麗で聞き取りやすいです。
アメリカ⇛大阪(フレンドリー&気さく)
カナダ⇛東京(礼儀正しくて&おおらか)
なのでこのように比較されることもあります。
もちろんこれらは完全にステレオタイプで人によっても全然違いますが、「文化の違い」として覚えておくと便利かと思います。
謝罪の文化
謝罪の文化においても両国ではかなり異なります。
アメリカでは謝ることは一般的に「自分の誤りを認めた時」に限りますが、カナダでは「建前上とりあえず謝る」ことが多いです。
このへんはカナダと日本は似ている気もしますね。
冒頭にも書きましたが、ぶつかった時もカナダの人は「I’m sorry」と言うことが多いですが、アメリカでは「Excuse me」を多用します。
また、車で事故を起こした時、「アメリカでは絶対に謝ってはいけない」と言われています。
これは後の裁判で「自分が悪かったことを認めた証拠材料」として使われてしまうことが多いからです。
最近では「アイムソーリー法」という「たとえ事故直後に謝ったとしてもそれは証拠材料にはできない」という法律がアメリカに誕生しましたが、そのくらいアメリカでは謝ることが「不利なこと」と認識されています。
一方、カナダではそのようなことはなく、事故を起こしたら双方ともに謝ることが一般的です。
本音と建前
アメリカ⇛自分の意見をはっきり言うことが美徳
カナダ⇛相手を不快にさせる可能性があるなら言わないほうが無難
このように本音と建前においても違いがあります。
アメリカでは本音でぶつかり合うことが一般的ですが、カナダでは遠回し、または言わないということが多いです。
日本に数十年住んで日本の文化に慣れている方だと、アメリカの本音主義はかなり難しいと思うかも知れませんね。
まとめ:カナダが圧倒的に安全です
本記事ではアメリカとカナダの文化をかなりざっくりステレオタイプ的な角度から比較してきましたが、安全なのは断然カナダです。
でも僕はアメリカに数年住んでいますが、危ない目に合ったことは一度たりともありません。
治安に関しては一概には言えないというのが本当のところですが、「少しでも犯罪や争いを避けたいよ」という方など、治安を第一の判断材料として海外留学や旅行などをするならばカナダをおすすめします。
しかし反対にアメリカは日本とは大きく異なるのでそれなりに全く違う文化を経験できる、というのも事実ではありますね。
コメントを書く