【実際どうなの?】アメリカの人種差別の実態と日本との違い

【実際どうなの?】アメリカの人種差別の実態と日本との違い

 

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とある友人「レストランの接客が最悪だったんだけどあれって差別なの?」

僕「レストランの接客が最悪なのは日常茶飯事だから差別ではない」

とある友人「じゃあJapって言ってくるのは?」

僕「それは差別」

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「アメリカは人種差別がひどい」

これは未だにアメリカが悪評である最大の原因でもありますね。

 

日本からだけでなく、世界から見ても、「アメリカは人種差別の国」という概念が一般的でもありますが、実際はどうなのでしょうか。

本記事では、筆者の経験を基にアメリカと日本の文化を比較していきながら、「アメリカにおいての人種差別の実態」を解説していきます。

 

 

日本とはそもそも違う

 

「アメリカは人種差別がひどい」

 

上でもこのように書きましたが、「じゃあ他の国ではないの?」と言ったら間違いです。

比較的差別の少ないと言われている日本やカナダのような場所でも当然差別はあります。

 

ですが、アメリカと圧倒的に違う点が多々あります。

文化的に日本とアメリカは真逆と言えるので、違うのも当然ですね。

 

そのへんの違いをここでは4つに分けて詳しく見ていきます。

 

日本との違い①:アメリカ⇨オープン

 

僕がアメリカに住んでいる時に「全然違うな」と感じたのはこれです。

例えば、アメリカ英語には数え切れないほどの「差別用語&侮蔑語」が存在します。

 

アメリカにいれば街中で耳にすることもあります。

よくあるのは街中で喧嘩している人達の罵声とかですね。

 

僕が初めてニューヨークに行った時も、「マクドナルド」で白人と黒人が喧嘩していました。

その時に白人が黒人に向かって「ニガー(黒人に対する侮蔑語)」と言ったのを生で聞いて、「映画とかだけじゃないんだ」と少し感動したのを覚えています。

 

他にもアジア人に対する侮蔑語である「Chick」という言葉を叫んでいる人もいました。

日本人に対する「Jap」という侮蔑語もありますが、南部の方では未だに使う人がいます。

 

このように英語には様々な差別用語が存在しますが、アメリカに住んでいると耳にすることもあります。

 

「日本語にはそんなような差別用語はないの?」

日本語にも昔から差別用語はたくさんあります。

 

特に同じアジア人である中国人や韓国人の方々に対しての侮蔑語なら多数あります。

ですが、東京の街中で叫んでいる人はなかなかいないかと思います。

 

「そもそも日本語の差別用語を知らないよ」という人も多いかと思います。

 

「じゃあ日本には差別はないんだね」

ではこれはどうでしょうか。

 

「外国人が日本で感じた人種差別」というので、

 

「電車に乗っていたら避けられた」

「声をかけても逃げられた」

 

というものがあります。

参考: 日本人が知らずにしている人種差別の「正体」

 

他にも街中ではなかなか耳にしない差別用語でも、ネットの中(2chなど)ではよく見ます。

 

つまり、日本とアメリカの差別の違いをまとめると、

 

アメリカ⇨オープンな差別

日本⇨見えない差別

 

このようになります。

 

日本との違い②:差別に敏感

 

南北戦争の後の「奴隷解放宣言」や第二次世界大戦の「反ナチス運動」、1960年代の「公民権運動」などなど、アメリカは歴史の中で「差別はやめようよ」という運動を多々してきました。

今でもそうですが、アメリカで人種差別というのは、日本にいるときと比べ物にならないほど身近であり敏感です。

 

なので、日本では当たり前のこともアメリカでは「人種差別」として捉えられてしまうこともあります。

例えば、化粧品などのCMで、白人の人だけを起用して「炎上」してしまったり、このような配慮をしなければならないのもアメリカならではでもあります。

 

日本では、「外国人の方の入店はお断りしています」という飲食店や夜のお店は未だにありますね。

これは言語の壁であったり、上でも書いたような声をかけられても逃げる・「外国人=怖い」というイメージがあるからこその理由かと思います。

 

ですが、同じことをアメリカでやったら人種差別になります。

つまり、日本では普段気にしないようなことでも、アメリカでは感情的な問題でもあるのでより一層の注意が必要な場合もあります。

 

日本との違い③:多人種の国

 

アメリカは様々な人種の人達が暮らしている多人種&多文化の国です。

つまり、日本人である私たちもアメリカにいると「アジア系アメリカ人」として接してきます。

 

会話をする時も普通のスピードで話してきますし、「アメリカのことを知っている」体で話が進んでいきます。

「もう少しゆっくり話してくれてもいいのに…」と感じることもあると思いますが、これは相手に悪気があったり差別しているわけではありません。

 

多人種の国・アメリカならではでもあります。

逆に言えば、普通のアメリカ人として接することがアメリカでの礼儀でもあります。

「聞き取れないからもう少しゆっくり話して」

というように言いましょう。

 

日本との違い④:サービス業

 

「アメリカのレストランの接客が最悪だったんだけどあれって差別なの?」

アメリカに旅行や留学で行った人がよく言うのがこれです。

 

アメリカと日本では接客・サービス業が全く違います。

アメリカだけでなく、海外によく行く人はわかるかと思いますが、日本の接客が「特別」なだけです。

 

「レストランでソースを頼んだのに来なかった」

「注文したのと違うのが来たけど一切謝らなかった」

「コンビニの店員が電話しながら接客してきた」

 

このへんは「アジア人だからこのような接客をしている」というわけでなく、海外ではこのような接客が当たり前だからです。

「お客様は神様」なのは日本だけなので、接客にはあまり期待しないようにするのが一番かも知れません。

 

 

アメリカに人種差別はあるけど…

 

結論からすると、アメリカには人種差別はあります。

しかし、それは捉え方次第でもあります。

 

日本人の方には、「Jap」や「Chick」と言われても何も思わない人もいると思います。

一方で、レストランでひどい接客をされた時に「人種差別」と感じる日本人の方もいるでしょう。

 

「アメリカのようなオープンな差別こそが人種差別だ」という人もいれば、「日本のような見えない差別の方が嫌だな」という人もいると思います。

 

日本ではなかなかないけど、アメリカでは人種間で殺人や抗争が起きているというのも現実ではあります。

日本にいるとなかなか分からない人種の問題もアメリカにいるとよく見えてきます。

 

アメリカでの生活はそのへんの部分でも成長できるのでオススメです。

 

 

「他にもアメリカの人種問題について詳しく知りたいな」

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