日本とアメリカの学校生活は、「これでもか」というくらいに違います。
それは「部活動」に関しても同じで、アメリカのクラブ活動は日本のものとは全く違います。
筆者も高校までずっと野球をやっていたのですが、日本では部活が「ブラック化しがち」というのがありますね。
アメリカではもう少し自由が効きます。
ということで、本記事では、「意外と知らない日本とアメリカの部活動の違い」を詳しく解説していきます。
部活動の違い
「部活動の違い」の前に、そもそもの学校の違いから見ていく必要があるかもしれませんね。
日本の学校では基本的に「協調性」というものを重んじる傾向にあります。
給食当番や掃除当番から始まり、それが部活にも見られます。
アメリカの学校ではランチは雇われた人が配膳し、学校や教室の掃除ももちろん生徒がやるのではなく、学校が雇った人が掃除します。
学校に行くのも、高校くらいまではスクールバスで行きます。
治安や地理的な問題もありますが、「子どもたちだけで行かせるなんて…」という感じです。
部活動に関しても日本のとは違い、「合理的・成果主義」です。
練習(プロセス)よりも試合(結果)に重きを置き、年齢や学年による上下関係ではなく、1軍・2軍による分け方が基本です。
つまり実力主義ですね。
①シーズン制
日本の部活では、入学とともに部活を決め、入部したら「もう辞められない」という感じですね。
一度辞めたらもう元には戻れないのが、日本の部活です。
一方でアメリカの部活は基本的にシーズン制で、学校の学期と共に進行していきます。
つまり、秋学期は野球部をやって、冬はサッカー部に入るという感じもできます。
極端な話ですが、4年ある(アメリカは高校が4年)高校生活のうちに、3学期×4年間で12個違うクラブに所属することもできます。
季節によってはできないスポーツもあるので、当然といえば当然かもしれませんね。
②トライアウト制
「3年間野球部で頑張ったけど、最後までベンチ入りできなかった…」
日本の部活動のシステムではこんな人も多くいますね。
これはプロセスを大事にする日本だからこそ美化されていますが、アメリカの感覚だと「それ3年間まじで意味なくない?」ということになります。
そんなことにならならために、アメリカではそもそも「ベンチ入りできないくらいの人数になるまで部員を入れない」ということをやります。
特に強豪校とかで、部員が100人超えるみたいな場合ですね。
その場合、ベンチ入りできる人数が20人だとしたら、トライアウトをして、20人までしか入れないようにするのが、アメリカの部活動のシステムです。
③部活=授業
アメリカでは成績が良くなければ部活動をさせてもらえません。
そもそも部活をやって、学校の成績が落ちたら「本末転倒」ということになってしまうからですね。
日本では、土日、祝日含め、一年に360日ほど休みなしで練習なんていう「ブラック部活」もたくさんありますが、アメリカの感覚では「部活=授業」でもあり、部活動を「単位」として認めてもらえる場合もあります。
このように誰でも入れるわけでもないので、部活をやってる人というのは、「キラキラ」した、いわゆる「リア充」です。
勉強もできて、スポーツもできるエリート集団ですね。
④ピーク=大学
日本では部活のピークは高校ですね。
野球であれば甲子園、サッカーも全国大会があります。
高校生はそれこそ「必死で」毎日練習します。
その部活動のピークというのが、アメリカでは大学になります。
バスケットボールでも、アメフトでも、アイスホッケーでも、大学の部活が最もキラキラしています。
つまりアメリカでは高校の部活というのは、大学までの「準備期間」にしか過ぎません。
だからこそ、高校の間は色んな部活動を体験してみて、自分の才能・実力を発揮できるスポーツを見つけるのかもしれませんね。
⑤上下関係
そして最後に「上下関係」に関してです。
「アメリカには上下関係は全くない」
こう思われがちですが、実はこれも少し違って、アメリカにも上下関係はあります。
これは日本のような年齢や学年による上下関係ではなく、レギュラーメンバーか、補欠メンバーかで決まります。
一年生でも実力があってレギュラーメンバーになれれば、極端な話、3年生の補欠メンバーよりも「格上」ということですね。
つまり完全なる実力主義です。
【結論】日本はアメリカには勝てない
こんなこと言うと怒られてしまうかもしれませんが、日本がオリンピックなどのスポーツにおいてアメリカに勝てる日は、このままだと来ないかもしれませんね。
アメリカは合理的です。
日本には無駄が多い気もしますね。
一方で日本の「全体主義」が素晴らしい面もあります。
例えば体育の授業ですが、アメリカは特に小学校までは、日本の体育とはかけ離れています。
鬼ごっこをしたり、ドッジボールなどがほとんどで、日本のような跳び箱などの体操競技、鉄棒、水泳などの体育の風景を見ると「レベルが高い」とも思います。
「みんなでなにかをやる」というのも、小学校くらいまではいいのかもしれませんね。
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