【独自の軍隊がある?】アメリカの州制度と日本の都道府県の違い

【独自の軍隊がある?】アメリカの州制度と日本の都道府県の違い

 

こんにちは。

日本には「都道府県」ということで、「東京都」「大阪府」「北海道」なんていうのがあったりして、47個の都道府県で別れていますね。

 

その都道府県ごとに「名所」や「特産品」があって、それぞれ違う方言や文化があったりもしますが、アメリカはどうなのでしょうか。

アメリカには「都道府県」や中国のような「〜省」というのはなく、「州」というのがあります。

 

ということで、本記事ではこの「アメリカの州制度」に関して、日本の都道府県と比較していきながら詳しく解説していきます。

 

アメリカの地理

出典:USA Food Map

 

これはアメリカのそれぞれの州の特産品や有名なものを表した地図です。

繰り返しますが、日本の都道府県と同じようにアメリカもそれぞれの州によって文化も違えば方言などもあったりします。

 

上の地図では「テキサス州=ビーフ」「カリフォルニア州=カリフォルニア・ロール」などがありますね。

もともとイギリスの植民地時代を経て独立したときは13州のみでしたが、現在ではハワイやアラスカを含め全部で50州あります。

 

アメリカの国旗(星条旗)の左上にたくさんの星が描かれていますが、あの星は全部で50個あります。

星は州の数を表しているということですね。

 

アメリカは州が増えるたびに国旗のデザインを変えています。

実際に当初13州だったときのアメリカ国旗と現在のアメリカ国旗はデザインはかなり異なります⇩

 

13州時代の国旗

出典:アメリカの国旗

 

現在のアメリカ国旗

出典:アメリカの国旗

 

ということで話が少しそれましたが、「アメリカの州」で有名なのは「ニューヨーク州」や「カリフォルニア州」などですね。

州の中に「市(City)」があったり、「郡(County)」があったりもします。

 

例えば「ロサンゼルス」や「サンディエゴ」ですが、これはカリフォルニア州の中にある「市」のことを指します。

「横浜市」みたいなものですね。

 

なので、ロサンゼルスなどは州ではなく「都市の名前」になります。

 

都道府県と州の違い

 都道府県
憲法国(中央政府)と同じ国の憲法と州憲法がある
法律国(中央政府)と同じ独自の法律がある
税制国(中央政府)と同じ独自の税制がある
通貨国(中央政府)と同じ国(中央政府)と同じ 
軍隊国(中央政府)と同じ(自衛隊)

独自の軍隊を持つ

警察国(中央政府)に権限を委ねる

独自に権限を持つ

 

ざっくり言うと州の方が都道府県よりも圧倒的な権限を持っています。

州は独自の法律どころか憲法までも存在します。

 

州の法律に関して

したがって、カリフォルニア州に住んでいる人が隣のネバダ州に旅行する際には、しっかりとその州の法律を知っておく必要があるということですね。

車の免許や道路交通法も同じで、それぞれの州によって車を運転するときのルールが違います。

 

例えば、ある州では後部座席のシートベルトを義務化している州もあれば、車の運転に関してはわりとゆるい州もあります。

筆者は現在ノースダコタ州に住んでいますが、ここでは田舎ということもあり中学生から車の免許が持てます。

 

かなりゆるいです。笑

免許証に関しても住んでいる州が変われば必ず書き換えないといけません。

 

車のナンバープレートもそうですね。

州ごとに独自のデザインがあり、違う州に引っ越した人はナンバープレートを変えなければいけません。

 

前に住んでいた州のナンバープレートはそのまま持つことができるので、アメリカ人がよく家などにナンバープレートを飾っていたりするのはこのためですね。

 

また政治的に見ても、法律を見ることによってその州が「保守的」なのか、「革新的」なのかがわかります。

例えばアラバマ州ですが、この州は「女性が中絶をすること」を禁止しています。

 

これはキリスト教の教えを忠実に守っているということで、アメリカ南部でもかなり保守的な州ということで知られています。

逆で言えばカリフォルニア州ですが、こちらは同性婚を認めていたり、マリファナを合法化したりなど革新的な州で知られています。

 

このようにアメリカでは州ごとに法律が違うので、それぞれ州ごとに特色が生まれてきます。

 

軍隊と警察に関して

上の表でも書いていますが、アメリカでは各州が軍隊を持っています。

 

「ニューヨーク州兵」や「ヴァージニア州兵」などと言ったりします。

最も大きいのは「カリフォルニア州兵」と「テキサス州兵」になりますが、さすがアメリカ、州の軍隊が一国の軍隊よりも強いとも言われています。

 

イメージ的には江戸時代の幕藩体制下にあったものと近いかもしれませんね。

それぞれの州が力を持っています。

 

というのも、これは「中央政府に力を持たせすぎてはいけない」という昔からのアメリカの考え方があります。

19世紀中期にアメリカ南部の州が「各州にもっと権限を持たせるべきだ」と言ってアメリカ合衆国から独立して北部の州と戦争になったのが「南北戦争」ですが、アメリカ人は中央政府に権限を持たせすぎるのをひどく嫌います。

 

独自の軍隊を各州が持つことによって、「中央政府が独裁的な政治をし始めたらいつでも戦えるように」という監視役の意味も含まれています。

 

 

【結論】州⇨権限が強い

 

アメリカに来るとわかりますが、「生涯この州から出たことがないよ」というアメリカ人の人もわりと多くいます。

アメリカでは外国人でもアメリカ人同士でも関係なく「出身地」をまず最初に言います。

 

自己紹介の時とかですね。

それだけ州に対してのこだわりが強いとも言えますし、アメリカに住んでいると「他の州」が外国のような気分になってきます。

 

広いというのもありますが、法律や文化、人種構成なんかも異なるからなのかもしれませんね。