こんにちは。
現在アメリカの大学に通いつつ当サイト「ミナトのすゝめ」を通じて様々な海外の情報や英語学習に関して発信しています。
今まで当ブログでも「日本と中国」や「日本と韓国」、「アメリカとイギリス」などなど、「文化を比較した記事」を大量に書いてきましたが、本記事では「アメリカとカナダの違いってなんなの?」という疑問にお答えしていきます。
アメリカとカナダの文化
「そもそもなんでアメリカとカナダってこんなに似た国なの?」
こんな方もいるかと思います。
もともとはアメリカもカナダもイギリス帝国から独立した国だからですね。
なので言語も英語が基本ですし、地理的な関係でも「北アメリカ(北米)」ということで、かなり似たような文化や歴史があります。
しかし、日本と韓国、中国が全然違う文化や歴史があるように、アメリカ&カナダも「似て非なる国」というのが事実です。
ということで、さっそく見ていきましょう。
①言語の違い
上でもアメリカとカナダでは「英語が基本」ということを書きましたが、カナダでは英語とフランス語が公用語として定められています。
実際に国民の4人に1人がフランス語を第一言語としているとも言われていて、特にケベックなどに行くとフランス語話者がたくさんいます。
他にも商品のラベルや道路標識などカナダでは英語とフランス語の両方で書かれています。
一方でアメリカですが、英語の次に話されているのはスペイン語で割合も12%程度にすぎないです。
「両国では英語が話されている」と言ってもカナダではフランス語もかなり重要になります。
②治安
こちらの記事でも書いていますが、カナダの方が圧倒的に治安が良いのも事実です。
世界平和度指数
出典:Institute for Economics and Peace
このマップを見てもわかるようにカナダの治安は「最上級」で、日本と同様に「世界で最も安全な国の一つ」というふうにされています。
一方アメリカは「ミドル」ということで、多くの南米の国やアフリカ諸国と同じ指数となっています。
アメリカには銃が大量にあるからですね。
カナダでは銃の所持はかなり厳しく、銃乱射事件などはあるにはありますが非常に珍しいです(数十年に一度)。
カナダでは銃を使用した犯罪が起きればさらに厳しく対応しますが、アメリカでは銃乱射事件が起きても何もしません(ていうか何もできない)。
このへんの要因が2カ国の治安で大きく別れる点かもしれませんね。
③国際政治
アメリカ⇨敵が多い
カナダ⇨敵がほぼいない
「アメリカは世界の警察官」なんて言われたりもしますが、世界一の軍事力を持っていて海外の紛争や戦争に首を突っ込んだりするので、海外に敵が多いのが現実です。
例えば最近のイランの情勢などもありますが、中東など「反米」を掲げてデモする人がかなり多いですね。
アジアでも同じかもしれませんね。
日本でも昔の太平洋戦争もありアメリカを毛嫌いする人はいますし、北朝鮮は世界でも一番と言っていいほどの反米主義、中国とは貿易戦争、ベトナムも日本と同じく昔戦争したという歴史があります。
こんなことからアメリカは世界に敵が多いのが現実です。
その結果テロや戦争に巻き込まれる可能性が高く、治安が悪くなっているのも事実です。
一方でカナダはどうでしょうか。
治安がよく、国際的な評判もよく、カナダ嫌いな人はなかなかいませんね。
そのへんの違いがあります。
④医療制度
こちらの記事でアメリカの医療制度の問題は詳しく書いていますが、アメリカの医療費はバカ高いです。
救急車に運ばれるだけで後日数十万の請求が来て、一日入院しようもんなら100万円ほどかかります(保険なしの場合)。
一方でカナダの医療制度は「世界一」と言われるほど整っています。
日本と同じく「国民皆保険制度」があり、誰でも安い医療費で病院や治療にアクセスできるという感じですね。
ここまで見るとあまりにも「カナダびいき」になってしまいますね。
カナダの医療制度の問題点を指摘すると、「病院での待ち時間があまりにも長くなっている」というのが問題にもなっています。
つまり「みんなが安い値段で病院に行けるから」ということで、病院や医師が不足しているのも現実です。
一方でアメリカは保険に入っていれば治療費は払ってくれて、待ち時間もなく治療が受けられるので、しっかりと自分で保険に入れる人ならこっちの方が良いのかもしれませんね。
アメリカは基本的に「自己責任」の意識が強いです。
⑤本音と建前
アメリカ⇨自分の意見をはっきり言うことが美徳
カナダ⇨相手を不快にさせる可能性があるなら言わないほうが無難
このように本音と建前においても違いがあります。
アメリカでは本音でぶつかり合うことが一般的ですが、カナダでは遠回し、または言わないということが多いです。
日本に数十年住んで日本の文化に慣れている方だと、アメリカの本音主義はかなり難しいと思うかも知れませんね。
⑥ビザに関して
アメリカの大学に行ってる身として言うのもなんですが、米大学を卒業したくらいではアメリカで就職はほぼ無理ですね。
英語圏で働きたいと思ってる人はアメリカではなく、カナダやオーストラリアの大学に行くのがおすすめです。
大学卒業⇨数年働く⇨就労ビザ⇨永住権
この順序が良さそうです😌
— マサヤ🇺🇸ミナトのすゝめ (@masaya_minato) January 15, 2020
こちらのツイートにもありますが、アメリカの大学を出たくらいでは卒業後アメリカで働くのはほぼ「無理ゲー」かもしれません。
というのも今のご時世アメリカの就労ビザやグリーンカードの取得はかなり難しくなってます。
一方でカナダですが、日本人であれば無条件で「ワーキングホリデー」という制度を使って一年間カナダで働くことができます。
それにプラスしてカナダの大学を卒業した人であれば、卒業後3年ほどカナダで働ける権利がもらえます(アメリカは大学卒業後1年だけ)。
そしてその3年間の間、企業で活躍すれば晴れてカナダの就労ビザをもらえることも可能です。
少なくともアメリカの就労ビザを取得するよりもはるかにカンタンなのが現実です。
というのも、カナダは土地が広い代わりに人工が圧倒的に少ないので、州によっては積極的に移民や労働者を受け入れています。
アメリカとは真逆ですね。
⑦スポーツに関して
アメリカ人はスポーツへの熱意がどの国の人よりもすごいです。
特にアメリカンフットボールになると一大イベントです。
カナダでは「アイスホッケー」が人気ですが、アメリカの「フットボール熱」に比べると引くくらいです。
⑧政治制度
アメリカ⇨大統領
カナダ⇨首相
カナダはイギリス連邦に属しているので、実質的にはエリザベス女王がカナダのトップということになっています。
実際にはエリザベス女王がカナダの政治に何かをするということはまずありません。
⑨労働環境
カナダ人よりもアメリカ人の方が働きます。
というよりもカナダの労働者はアメリカよりも守られていると行ったほうが良いかもしれませんね。
アメリカの有給消化率はカナダよりも圧倒的に低くなっていて、カナダでは年に二週間ほどの有給休暇が一般的だと言われています。
⑩肥満度
「アメリカに留学した友達が太って帰ってきた」
こんな話もよく聞きますが、アメリカの食生活は肥満を加速させます。
実際にアメリカは「世界の肥満度ランキング」で世界3位になっています。
一方でカナダですが、カナダの肥満度は高くなく世界52位ということになっています。
ちなみに日本は166位です。
ということで、本記事では「アメリカとカナダの文化の違い」ということを詳しく解説してきました。
こうやって比べてみると圧倒的にカナダの方が良い国に見えてこなくもないですが、アメリカには独特な良さというものがあるのかもしれませんね。
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