こんにちは。本記事は「ミナトのすゝめ」英語学習法についての記事です。
「リエゾン」というのは、英語で「Linking」とも言いますが、これを理解することによって、発音のルールがわかり、リスニング向上に繋がります。
ということで、先日ツイッターでこんなことをつぶやきました⇩
アメリカに初めて来た時に苦労したのが、「英語が全く聞き取れない」ということでした。
単語と単語を組み合わせたものとは実際には全く違う音に聞こえる。
「Take out」もテイク アウトではなく、テイカァウトになるという「リエゾン」の仕組みを理解すればだいぶ聞き取れるようになります。
— マサヤ🇺🇸ミナトのすゝめ (@masaya_minato) July 31, 2019
このように英語は単語と単語の「つながり」で違う音に変化するということが常に発声します。
本記事ではそんなリエゾンの仕組みを徹底的に解説しています。
リエゾンとは?
上でも書きましたが、リエゾンとは英語では「Linking」とも言います。
「Linking=つながり」ということで、読んでそのまま単語と単語のつながりを指します。
ツイートにもありますが、例えば「Take out」、「Take」と「Out」の単語同士の音がくっつくことですね。
初めの単語の最後の音(Ke)と次の単語のはじめの音(O)がくっつき、「カァ(Ka)」という音になることを「リエゾン」といいます。
「Take out」⇨ ✕「テイク アウト」
「Take out」⇨◎「テイカァウト」
こういうことですね。
この現象は日本語にもあります。
例えば「反応(はんのう)」という単語ですが、「反」と「応」をそれぞれ読むと「はんおう」のはずですが、「Han」と「Ou」がくっついているので「はんのう(Hannou)」という音になっています。
これは「天(Ten)」と「皇(Ou)」、「天皇(Tenno)」でも同じです。
このようにリエゾンはわりとどんな言語にも発生するものでもあります。
ではここから、「英語ではどんな時にこの「連結」が発生するの?」というルールをひとつひとつ見ていきましょう。
ルール①:子音+母音
最後が「子音」で終わる単語と、最初が「母音」で始まる単語が隣り合わせになった時はほとんどの確率でリエゾンが発生します。
「Did it」⇨「ディディット」
「Can I 〜?」⇨「キャナイ?」
「Should I 〜?」⇨「シュダイ?」
「Hold on」⇨「ホールドォン」
「Turn on」⇨「ターノン」
「Keep it」⇨「キープィット」
「Sell out」⇨「セラウト」
「Chill out」⇨「チルァウト」
「Take out」⇨「テイカァウト」
「My name is 〜」⇨「マイネーミズ」
まだまだ数え切れないほどありますが、大体こんな感じです。
「”Take out”とか”My name is”って母音と母音の組み合わせなのになんで?」
こんな疑問を持っている方もいると思います。
Take, Name, Cake, Fake, Lake, Make, Shake, Bakeなどなど、最後が「e」で終わる場合、この「e」は「脱落」して発音されないというルールが英語にはあります。
なので厳密に言うと、「Take」や「Name」などの単語は「子音で終わる」ということになります。
ややこしいですね。
ルール②:子音+子音
子音+子音で音がつながるパターンも中にはあります。
この代表例としては、同じ音のアルファベット同士が隣り合わせになった時ですね。
「Get there」⇨「ゲッゼェア」
「Start to〜」⇨スタートゥ〜
「Late twice」⇨レイトゥワイス
「Take care」⇨テイケェア
「Hard times」⇨ハータイムズ
このへんですね。
上でも書いたように、「Late」や「Take」は最後の「e」が脱落するので、結果的に子音で終わるということになります。
ルール③:母音+母音
出典:https://eigohiroba.jp/t/417
次に母音と母音の組み合わせですが、これは母音で終わる単語と母音で始まる単語の間に新しい音が生み出されます。
「Do it」⇨「ドゥーウィット」
「Go away」⇨「ゴーゥアウェイ」
結構まれですが、このように母音と母音の間に「w」の音が入ることもあります。
ルール④:子音+You
子音で終わる単語と「Y」で始まる単語が隣り合わせになった時にもリエゾンが起きます。
「Thank you」がこれの一番良い例かもしれませんね。
「セ(tha)ンク ユー」とならず、「セ(tha)ンキュー」となるのは、このリエゾンの音のつながりが発生しているからです。
このように「子音+Y」が作り出すリエゾンは結構あります。
「Would you〜?」⇨「ウジュー?」
「Could you〜?」⇨「クジュー?」
「Did you〜?」⇨「ディジュー?」
「Meet you」⇨「ミーチュー」
「Catch you」⇨「キャッチュー」
「Take you」⇨「テイキュー」
「Make you」⇨「メイキュー」
などなど、たくさんありますね。
なぜリエゾンなのか
当サイト「ミナトのすゝめ」でも「リスニングを伸ばす方法」というのをわりと頻繁に取り上げているのですが、どの記事も共通して言っているのは「リスニング=発音」ということですね。
むしろ発音の方法がわからなければ、英語を聞き取る際にかなりのハンディがあります。
単語を覚える際に「発音記号」もしっかりとマスターするのは大前提と言えます。
さらに本記事でも紹介している「単語と単語のつながり部分の音の変化」、つまりリエゾン(Linking)を覚えるとリスニング向上に圧倒的に効率が良くなります。
実際の英文やネイティブの会話を聞いているといかにリエゾンが使われているかがわかります。
ということで、おすすめはこのリエゾンのルールを意識しつつ、英語のドラマや映画、ニュースなどを見ることですね。
「聞き流しているだけでOK」とよく言われたりもしましすが、これだけでは決してリスニング力は上がらないのが現実のところでもあります。
リエゾンがわかってきたら実際にネイティブの真似をして発声してみましょう。
この練習法に最もおすすめなのは、「シャドーイング」です。
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「シャドーイングって難しそうだけどどうやってやるのかな」
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