【犯罪の実態】アメリカの治安が悪い理由はこれです

【犯罪の実態】アメリカの治安が悪い理由はこれです

 

はじめに

とある友人「アメリカって本当に危ないの?」

僕「場所によって危険な場所と安全なところで別れてる」

とある友人「それってなんでなの?」

僕「政治、経済、人種、このへん全部絡んでるよ」

 

アメリカは先進国の中ではトップクラスの「治安が悪い国」として知られています。

世界最大の経済力を持つアメリカですが、その原因はどこにあるのでしょうか。

 

本記事ではアメリカの犯罪の実態・なぜアメリカの治安は悪いのかという点に関して詳しく解説しています。

 

 

大前提:地域によって差がある

 

まず最初にはっきりさせておかなければいけないのが、アメリカの治安は地域によって大きな差があります。

ニューヨークやロサンゼルス、シカゴといった大都市は治安が悪いです。

 

また、「全米で最も危険な都市」とされているミシガン州・デトロイトですが、大都会だけでなくこのへんの中核都市も危険な傾向があるので注意が必要です。

 

 

逆に「バーモント州」や「メイン州」など北の方の地域は安全な傾向があります。

「安全な地域」とされている場所は日本と変わらないくらい安全です。

 

むしろ人柄や生活するペースものんびりしていて生活するには最高の土地とも言えます。

このように場所によっても差があるので、一概に「アメリカの治安が悪い」とは言えないのも現実です。

 

アメリカの治安マップ

 

出典:These Are The 10 Most Dangerous States In America For 2019

 

地図で見たときにこのようになります。

ここではニューメキシコ州が「最も危険な州」とされていますが、南部が比較的治安が悪いとされています。

 

これだけ州や地域によって治安が変わるのはアメリカ特有のものです。

それには政治的、経済的、人種的な理由があるので、ここではそのへんの理由を解説していきます。

 

 

アメリカの治安が悪い理由

 

「アメリカはどこも危険」

「アメリカ人はみんな銃を持っている」

 

上でも書いてありますが、これは違います。

しかし、「アメリカは日本や他の先進国に比べ圧倒的に治安が悪い」というのも現実です。

 

ここでは日本とアメリカの文化を比較していきながら「なぜアメリカの治安は悪いのか」について見ていきます。

 

①銃の保有率の高さ

 

「アメリカには銃が多い」

 

アメリカ国内の犯罪率を高めている要因の一つに銃の所持率が入ります。

銃の所有はアメリカの憲法第二条で守らているので、一般家庭にも「防衛のため」に銃が置いてあるのも珍しくありません。

 

筆者もアメリカに住んでいる時に驚きましたが、スーパーに銃が売っているレベルです。

実際にアメリカ市民の銃の保有率は100人中約90人が保有しているという計算になっています。

 

アメリカは世界一国内に銃器が存在する国で、その数は戦争中の国よりもはるかに上回るのが現実です。

BBCの記事によれば、2016年に起きた銃犯罪の死亡者数は殺人&過失致死の合計件数の約3分の1だったと発表しています。

銃社会アメリカ 数字で見る被害と支持

 

つまり、アメリカで起きている重犯罪のほとんどに銃が絡んでいます。

アメリカ人の中には、「銃は関係ない、人を殺すのは人だ」という意見の人もいますが、アメリカの治安の悪さ、犯罪に巻き込まれた時に死亡する確率が比較的高いのは銃の保有率が関係しているのは明らかですね。

 

②貧富の格差

 

次にアメリカの治安が悪い要因の一つに貧富の格差が挙げられます。

「貧富の格差が広がれば治安が悪くなる」というのは世界共通ですが、アメリカは先進国の中でも特に貧富の格差が激しい国です。

 

「アメリカ3億人いる人工の内、4000万人以上の人が貧困に苦しんでいる(その中の1200万人が子供)」

 

つまり「アメリカ国民のおよそ6人に1人は貧困で苦しんでいる」ということになっています。

参考:Facts about poverty and hunger in America

 

失業者

 

上でも書いてある「デトロイト」がいい例ですが、街に失業者があふれると自然と治安も悪くなります。

かつて自動車産業で街に工場がたくさんでき経済的に潤っていたデトロイトですが、日本車の台頭と共にアメリカの自動車産業は衰退し、会社は大量の雇用を一気に切り捨てました。

 

それによりデトロイトの街には失業者が溢れ返り、今では「全米一危険な街」として知られています。

現在は徐々に立て直してきてはいますが、このような背景から失業者がたくさん出てその街だけ治安が悪くなるというケースもあります。

 

資本主義の副産物

 

現在のアメリカ経済を見てみると、資本主義の行き着く先が見えてきます。

「ソ連崩壊」以降、共産主義という資本主義の敵となる相手や自国民による共産主義革命の驚異がなくなりました。

 

つまり「行き過ぎた資本主義」に歯止めをかける者がいなくなったため、アメリカ国内はものすごい勢いで貧富の格差が進んでいます。

これはアメリカ大手チェーンの「ウォルマート」を見てみるとわかります。

 

これらはなんでも安く売っているのでとても便利な一方でアメリカの格差を拡げている原因でもあります。

例えば、アメリカ国内には5000店舗を越えるウォルマートがあると言われています。

 

ウォルマートが国内至る所に進出していることによって、個人小売り店が相次いで潰されているのが現実です。

海外に多くの工場を持ち、格安の人件費で商品を生産&輸入している大企業に個人が勝てるはずがありません。

 

よってこのような超裕福な資本家によって個人のビジネスや職が奪われてアメリカ国内の格差をどんどん拡げています。

これが「資本主義」の実態とも言えます。

 

民主主義の行き詰まり

 

上でも書いてありますが、アメリカは地域によって危ない地域と安全な地域がくっきりと別れています。

シカゴやロサンゼルスの郊外に行くとわかりますが、ある一線を越えるとたちまち街の様相が変わるということがあります。

 

つまりお金持ちの人達とお金を持っていない人達で住む場所が一線で別れています。

 

「そもそもなんで?」

 

というのも、

 

A地区の政治家

「うちの地区では税収は社会保障や生活に苦しんでいる人達に使いますよ!」

 

B地区の政治家

「うちの所ではみんなが益を得られるように、道路整備や安全面に税金を使います!」

 

お金を持っていない人達⇨A地区に引っ越す

 

お金持ち⇨B地区に引っ越す

 

A地区のような場所だと税収もないので道路整備や警察などに手が回らない⇨結果的にその地域だけカオス、ということになります。

A地区で生まれ育った子供は犯罪・差別・貧困と常に隣り合わせで生きていかなければならず、まともに教育も受けられません。

 

このような環境で生き抜くためには犯罪に手を染めなければならないこともあります。

結果的にこれが治安の悪化の原因となっています。

 

社会保障

 

アメリカは「世界一医療費が高い」とも言われていますが、これも貧富の格差がもたらした副産物です。

一般的にアメリカには国が保証する医療制度というものはなく、個人が民間の保険に入って、いざという時に備えるというシステムです。

 

しかし、生活に苦しんでいる人や今日一日をしのぐような貧困層の人たちはとても高額な保険料を払うことはできません。

よって、病院に行きたくても治療が受けられないという現実が起こっています。

 

結果的に犯罪に手をそめる人たちが出てきます。

高額な医療費というのもアメリカで起こっている貧富の格差の副産物であり、治安の悪化の原因でもあります。

 

③移民が多い

 

アメリカの偉人や大成功した人の大半が元々は移民だったというのがあります。

それを大前提として、アメリカの治安が悪くなるのは移民が原因というのも現実です。

 

「アメリカは移民の人たちのおかげで成功した国だから、多少治安が悪化するのはしょうがない」

 

このように言うアメリカ人もいますが、文化の違いによって起こる確執や差別がアメリカにはあります。

これこそ貧富の格差が増している原因でもあります。

 

アメリカ社会で成功するために麻薬や違法な売買で生活している移民や不法移民も日本とは比べ物にならないほど存在しています。

さらに日本のような社会保障制度を設けられないのも「そもそもアメリカは移民の国」という理由が大きいです。

 

「全員平等は不可能だ」=貧富の格差が拡がる=治安が悪化する

 

このような構図になっています。

 

 

アメリカの大半は安全です

 

何度も言うようですが、アメリカのほとんどの地域は日本と変わりなく安全です。

映画やドラマなどで見るアメリカの銃のイメージはあくまで「フィクション」の世界です。

 

しかし、アメリカには日本と比べ物にならないほど危険な場所があるのも事実です。

犯罪に巻き込まれた時に死ぬ確率も高いのはアメリカです。

 

それは本記事で書いてあるような「銃の保有率の高さ」、「貧富の格差」、「移民が多い」という理由が大きいと思います。

日本とアメリカ、そもそも文化が真逆でもあるので、理解し難いこともあるかと思いますが、「多様性を受け入れるアメリカ」「均一性を保つ日本」も両方いい所がありますね。

 

 

以下の記事では本記事で書いてあるようなアメリカの社会問題をまた別の視点で書いてあるので、気になった方はぜひ一読を!