【文化の違い】アメリカの離婚率が高い5つの理由

【文化の違い】アメリカの離婚率が高い5つの理由

 

こんにちは。本記事はミナトのすゝめ「アメリカ文化」に関しての記事になります。

アメリカの離婚率は先進国ではトップクラスに高いことで知られていますが、その割合は約50%で「結婚しても半分が離婚する」とまで言われています。

 

ちなみに日本の離婚率は3組に1組なので、アメリカの離婚率はかなり高いことがわかるかと思います。

ということで、本記事では文化的な視点から「アメリカの離婚率が高い理由」ということで詳しく解説していきます。

 

①社会的プレッシャー

 

世の中には「離婚をすることは刑罰に値する」という国も珍しくありません。

世界は広いですね。

 

例えば日本のすぐ近くにあるフィリピンでは宗教上の理由から離婚ができません。

というのも、フィリピンには離婚というシステム自体が存在しないからですね。

 

余計なお世話になるかも知れませんが、フィリピン人の方と結婚を考えている方もう一度確認しておくのがおすすめです。

筆者は現在留学中で色々な国籍の方々と会う機会があるのですが、「離婚したら殺されるよ」なんていう国も中には存在します。

 

アメリカとこれらの国々を比べて「アメリカの離婚率が高い理由」とするのはさすがに強引すぎるかも知れませんが、アメリカは特に離婚のハードルが低くなっています。

というのも、離婚に対する社会的なプレッシャーがあまり無いからですね。

 

日本でも当然離婚することは完全に合法であり、宗教的にも禁止されているなんてことは一切無いですが、中には「家族に迷惑がかかるから」とか「バツイチというレッテルを貼られるのが嫌だ」という理由で離婚を踏みとどまっている人も多いのが現実です。

特に日本ではまだ「嫁ぐ」という言葉の通り、相手方の家族も巻き込むことにもなります。

 

これは日本だけでなく、アジアの文化特有でもありますが、このへんの社会的プレッシャーがアメリカでは比較的低いことが理由の一つでもあります。

 

 

②女性の社会進出

 

世の中には「女性は夜に外を出歩くべきでない」とか、「女性が働くなんて…」という国が存在するのが現実です。

サウジアラビアではつい最近まで女性が車を運転することは違法だったほどです。

 

上でも同じようなことを書いていますが、「これらの国々とアメリカを比べるのはどうなの?」という気もしますが、アメリカでは他の国に比べてこのへんの考え方がかなり進んでいます。

日本も最近ようやく「女性の社会進出」という言葉がよく言われるようになってきましたが、アメリカでは「女性は育児&家事に率先すべきだ」という考え方は遥か昔の話になっています。

 

アメリカに住んでいるとその違いがよくわかりますが、結婚して子供ができても夫婦共働きの方が多いですね。

アメリカでは「ベビーシッター」を雇う夫婦がかなり多いです。

 

「自分の子供は自分で育てるべきだ」という人ももちろんいますが、「自分のキャリアも大事だよ」と考える人も多くいます。

また日本では夫が家事をすると「イクメン」というようにもてはやされたりもしますが、アメリカでは夫が家事をすることは基本です。

 

このように仕事&経済的にお互いに自立していることから離婚のハードルがかなり低くなっているのが理由の一つに挙げられます。

 

 

③熟年離婚

 

アメリカでおきている離婚のケースで最も多いのが「熟年離婚」です。

40代後半、50代、60代で、子育ても終えて子供が成人した際に離婚するパターンですね。

 

これはなにも「浮気が原因」や「経済的な理由」というわけでもありません。

「そしたらなんで今さら離婚するの?」ということですが、「お互いに新しい恋を見つけるため」ということですね。

 

なので「離婚してからも一緒に会うよ」という人も多く、「円満」に離婚するパターンですね。

これは人にもよりますが、比較的アメリカ人はこのへん恋愛に対してオープンです。

 

子供も成人しているため、両親の幸せを優先して「新しい恋を応援する」なんてこともわりと珍しくありません。

日本の感覚で言うと気まずくなったりもしそうですが、このへんは本当にアメリカ人の良いところでもあるのかもしれませんね。

 

実際に熟年離婚から60代で再婚するという人もアメリカには多くいます。

 

 

④結婚のハードル

 

上では「熟年離婚」がアメリカでは「流行っている」なんていうことを書きましたが、ここではその逆で「アメリカの結婚平均年齢」は日本や他の先進国に比べて低いのも現実です。

つまり結婚のハードルが低いことも離婚が多い原因の一つでもあります。

 

チャレンジ精神とも言うのかもわかりませんが、「好きだから結婚する」ということですね。

大学生のうちに結婚する人も中にはいます。

 

またアメリカで社会問題になっているのが「できちゃった結婚」です。

 

以下の記事では「アメリカの性教育」に関して詳しく解説していて、記事内で「アメリカの保健体育の授業ではコンドームの使い方をバナナを使って教えることもある」ということを書いていますが、これはまさに「できちゃった結婚」を防ぐためのものです。

 

 

つまり結婚のハードルが低いことが、同時に離婚のハードルも低くしているのかもしれませんね。

 

 

⑤子供優先という考え方

 

ここまででわかるようにアメリカは「自由の国」です。

「熟年離婚」に関して、「両親に幸せになってほしい」という子供の同意を得て離婚に至るケースが多いということを上でも書きました。

 

例えば日本では「家族優先」「子供第一」ということで離婚に至らない人がかなり多いと思います。

「アメリカでは両親の幸せが優先される」ということでは決して無いのですが、アメリカ人はそのへんの「子供優先」の考え方が違います。

 

アメリカでは「両親が幸せ=子供も幸せ」という考え方ですね。

いつも喧嘩をしている姿を子供に見せるくらいなら、いっそ離婚したほうが子供にとって悪影響ではないということになります。

 

合理的ですね。

 

 

アメリカの離婚率

 

ということで、本記事では「アメリカの離婚率が高い理由」ということで書いてきましたが、アメリカが「離婚大国」と言われていたのも昔の話になりつつあるのも事実です。

実際にアメリカにおいての離婚率は1990年代をピークにものすごい勢いで減少しています。

 

この理由としては上でも書いているように「性教育」がかなり大きな役割を担っていると言えます。

というのも、離婚率の減少に反比例して結婚年齢が上がっているからですね。

 

最近では若い人のできちゃった結婚などもかなり減ってきています。

アメリカでもそのへんの意識が変わってきているのかもしれませんね。