【海外の反応】日本人が英語を話せない5つの理由

【海外の反応】日本人が英語を話せない5つの理由

 

筆者は現在アメリカに住んでいるのですが、日本に帰ると「英語を話せるんだぁ」と大げさなほどに「チヤホヤ」されます。

少し不思議な気もしなくもないですが、日本では「英語を話せる人」の需要が未だに大きいのも事実ですね。

 

実際に「英語を話せるようになりたいな」と現在勉強中の方や、「英語難しいな」と思う方も日本ではかなり多いかと思います。

ということで、本記事では「英語が日本で浸透していない5つの理由」ということで、歴史や文化の側面から詳しく解説していきます。

 

本記事を読む前に…

 

現在筆者は当ブログ「ミナトのすゝめ」の他に、英語でもウェブサイトを運営しています。

英語のブログでは完全に「海外に向けた日本」ということで、日本の文化や日本語などに関しても書いています。

 

少し前にそのブログで「日本人はなぜ英語を話せないのか」ということを海外の方向けに書きました⇩

 

 

内容はかぶりますが、本記事ではそちらの記事に書いたものを主に紹介していきます。

 

①植民地化

 

日本の歴史を見てみるとわかりますが、日本は西洋含め他国の植民地になったことがありません。

 

「なんでそれが英語と関係あるの?」ということですが、これはおそらく最も大きな要因でもあります。

 

例えば、インド、シンガポール、フィリピン、マレーシア、香港など、彼らの母国語は日本語同様に英語とは全く違う言語体系です。

同じアジアの国々なので当然と言えば当然かもしれませんね。

 

しかしこれらの国々では英語が幅広く話されています。

実際に筆者も香港とフィリピンには行ったことがありますが、基本的には英語で生きていけます。

 

フィリピンに関しては高校・大学の授業は英語でやるほどです。

これだけ英語が浸透している国の共通点は「英語圏の国の植民地になったことがある」ということです。

 

フィリピンはアメリカ、インド、シンガポール、マレーシア、香港はイギリスですね。

逆に言えば、西洋の植民地にならなかった韓国、中国の人々は日本同様に英語が全く話せません。

 

中国、韓国にも行ったことがありますが、これらの国々では「英語は全く使い物にならない」と思っておいてOKです。

これは植民地時代に外国人が増えたり、そもそもその国の言語を教育していたという歴史からですね。

 

韓国、台湾は日本に統治されていたので、英語よりもむしろ日本語を話す人の方が多いのもこのためです。

つまり植民地政策はその国の文化や言語に大きな影響を与えました。

 

②単一民族

 

上の「植民地政策」で、「他の国々は植民地時代に外国人が増えた」と言及しましたが、日本は植民地になったことがないので国の人工の大多数が「純日本人」ということになります。

また日本の歴史を見てみるとわかりますが、江戸時代に250年以上鎖国をし、外国人の入国、日本人の海外への渡航は一切禁止していました。

 

このことから現在では「世界最大の単一民族国家」ができあがったわけですね。

今日でも外国人の移民や難民受け入れなどで他国に「日本は保守的だ」と避難されることもありますが、「日本の人工の98%が日本人」と言われているほどです。

 

他の国ではどうでしょうか。

例えば、アフリカなどでは一つの国に様々な民族や部族まで多様に住んでいることが普通です。

 

そのような場所では同じ国同士であっても、違う民族同士でお互いに意思疎通するのが困難なため、英語などの言語を「公用語」とし

メディアなどは英語で統一している場合が多いです。

 

日本では、同じ日本人同士であれば当然のごとく日本語で意思疎通できるので、こういうのは「想像もつかないレベル」でもありますね。

 

③英語=必要不可欠ではない

 

ここまで見てきて、「日本にいる限りコミニュケーションに関して英語は必要不可欠ではない」ということがわかりますね。

しかしこれは「教育」や「仕事」にも同じことが言えます。

 

明治維新の時、「文明開化」ということで西洋の文化や科学、教育などを幅広く取り入れました。

 

民衆 (People)

社会 (Society)

宗教 (Religion)

政治 (Politics)

文化 (Culture)

 

これらの学術用語、今では当たり前のものですが、当時の日本では「聞いたこともない全くの新しい概念」ばかりだったのが現実でした。

福沢諭吉などが有名ですが、これらの著名人が英語を訳して新しい日本語を漢字を組み合わせで作りました。

 

今では「プログラミング」や「スマホ」というように、英語のものはカタカナで表していますが、当時は「カタカナ」にするのではなくあえて漢字に訳したわけですね。

つまり「Politics」を「ポリティクス」とするのではなく、「政治」という新しい日本語を作り出しました。

 

これにより日本語自体の「単語数」が圧倒的に増えました。

現在高校や大学など当たり前のように日本語だけで授業を行っていますが、これ世界的にはかなり恵まれています。

 

上でも「フィリピンは高校から英語で授業する」と言及していますが、これは十分な学術用語が「フィリピンの言語(タガログ語)」で存在しないからです。

本や論文なども同様で、様々な研究資料や歴史的書籍など日本語に翻訳されているのがほとんどなので、結果的に「英語は必要ない」ということになります。

 

④経済力

 

なんだかんだ言っても日本の経済力は世界でもトップクラスを誇ります。

国内だけでも1億人を超える市場があります。

 

例えばベトナムなどいわゆる「発展途上国」では、賃金も時給100円程度です。

英語を話せればそれだけで数倍の「機会」が生まれるわけですね。

 

また、先進国である英語圏の国で働けば母国にいるよりも圧倒的に稼げます。

アメリカにいるとわかりますが、レストランのウエイターでも「母国の数倍は稼げる」ということで何年も滞在している人がたくさんいます。

 

さらに「K-POP歌手」が日本語や英語で歌を歌うのはなぜでしょうか。

K-POPも今では日本含め、アメリカなど世界で有名ですが、これは「韓国語オンリー」の場合よりも日本語や英語で歌った方が「オーディエンス」が増えるからですね。

 

韓国の人工は5000万人程度です。

日本の二分の一ほどなので、日本のオーディエンスをターゲットに入れられればそれだけで二倍の市場で勝負ができることになります。

 

スペイン語で歌っているイタリアの歌手も結構いますが、これも全く同じ理由です。

スペイン語圏の方が市場が大きいからですね。

 

しかし日本ではすでに国内に大規模なマーケットが存在するので、「そもそも英語など外国語は必要ない」ということが言えます。

 

⑤英語教育

 

そして最後になりますが、日本人が英語を話せないのは「英語教育」に問題があるとも言えるかもしれませんね。

これに関しては僕も「専門家」ではないので言えないのですが、日本の学校でやるようなものは「話せるようになる」ためのものではありません。

 

あくまで受験やテストのための英語でしかないですね。

「日本では6年間英語の授業が必修なんだよ」と外国の方々に言うと驚かれますが、「6年間も勉強して話せないのはおかしい」ということになりますね。

 

全員が全員というわけでなく、こればっかりは個人差などあるかもしれませんが、「英語教育」はかなり問題なのかなと思います。

ということで本記事はこのへんになりますが、当サイト「ミナトのすゝめ」ではこんな感じで日本や海外の文化比較や政治、歴史まで幅広く情報を発信しています。

 

英語学習や海外留学に関してもたくさんの記事があるので、気になった方はさらにチェックしてみてください。