先月日本で犬や猫などのペットに「マイクロチップ」を埋め込むことを義務化する「動物愛護法」が成立され「虐待だ」という懸念もありますが、最近海外では人間へのマイクロチップの埋め込みも始まっています。
実際に現在世界で「50万人以上がすでにマイクロチップを自分の体内に埋め込んでいる」と言われています。
アメリカ・ウィスコンシン州の自動販売機メーカーでは任意での従業員へのマイクロチップの埋め込みも始めました。
「そもそもどんなメリットがあるの?」
本記事ではマイクロチップとはそもそもなんなのか、そのメリット、危険性なども踏まえ詳しく解説しています。
マイクロチップとは?
出典:More freedom, less privacy: The digital economy is changing the way we work | CNBC Reports
マイクロチップとは米粒2つ程度のサイズで、本来は動物などの個体識別などを目的として体内などに埋め込む集積回路のことを言います。
「Microchip Technology」というアメリカ・アリゾナ州に本社を置く会社がありますが、これは半導体業者で一般的にマイクロコントローラー、メモリ、アナログICなどを製造しています。
人体に埋め込む場合は採血用の注射よりも3倍ほど大きい針で手の甲に差し込まれます。
これ自体は人体にはなんの影響もないと言われています。
費用は3万円程と言われています。
ではここからは実際に海外でどのように使われているのかというのを詳しく見ていきましょう。
使用例①:買い物
上でも書きましたが、アメリカなどの企業では従業員に任意でマイクロチップの埋め込みを推奨している会社も実際にあります。
例えば、「Three Square Market」という会社は良い例ですが、そこの会社では従業員が自分の体に埋め込まれているマイクロチップで社内の売店や自動販売機などで自由に買い物ができるようになっています。
最近日本ではようやく「キャッシュレス化」が進んできていますが、最近ではクレジットカードでもICカードでもなく、自分の体の中にあるマイクロチップで買い物ができる世界へと変わってきているのが現実です。
使用例②:ロック解除
私たちの身の回りにはロック、カギがたくさんありますね。
家のカギ、車のカギ、オフィスのカギ、これら全て手の甲をかざすだけでロックの解除が可能になります。
また、スマホやパソコンと連携させれば自分が操作するときは自動的にパスワードを解除してくれるということもできます。
カギをなくす心配もなくなりますし、パスワードを忘れてログインできないなんていうこともなくなります。
使用例③:健康管理
マイクロチップは患者さんの体調管理、健康管理などにも使えます。
というのも、米国防総省は先日すべてのアメリカ軍兵士にマイクロチップの埋め込みを義務付ける意向を発表しました。
これにより、戦地で負傷した兵士を救えたり、体調の管理にも繋がります。
ちなみですが、これが現実になれば情報保護のため、電波を遮断する用のアルミ箔の株価が一気に上がるとも言われています。
デメリット
ここまでマイクロチップのメリットを一方的に書いてきましたが、もちろんですがデメリットもたくさんあります。
そもそも自分の体に異物を混入することに抵抗がある人もかなり多いはずです。
また、情報を管理されているようでプライバシーの懸念もあります。
そもそも会社や国がマイクロチップの情報を管理すれば、誰が今どこにいて、何をしているかも把握されることもあるかもしれないというのは怖いですね。
「そもそも体内に埋め込まなくてもスマホを持ち歩けばカギも財布も必要ないじゃん」
こんな意見もかなりあったりもします。
これからマイクロチップの市場がどうなるのか非常に楽しみでもありますね。
「マイナンバーカード」が導入されたのが2016年のことでしたが、これも導入される前は「プライバシーの問題」でかなり取り沙汰されました。
しかし、実際に時が経ってみると自然とそんなことも慣れてくるのが現実で今ではマイナンバーカードによるプライバシーの問題はあまり聞かなくなりました。
慣れというものは怖いなとつくづく思いますが、逆手に取ってみるとマイクロチップも数年後は当たり前のことのように主流になっているかもしれませんね。
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