【あまりにもひどい】アメリカの肥満率が高い理由

【あまりにもひどい】アメリカの肥満率が高い理由

 

一般的に貧しい人ほど痩せていて、お金持ちが太りがちというのが普通ですが、アメリカでは逆です。

住んでいるとよくわかりますが、アメリカではお金持ちほど痩せていて、貧しい人ほど肥満体質な人が多い傾向にあります。

 

この理由として、アメリカではファストフードが最も安い外食になるので、お金を節約したい人ほどファストフードに行きます。

結果的にお金がない人ほど肥満体質になっていくという構造になっていますが、このような食文化の違いから、本記事では「なぜアメリカの肥満率はこんなに高いのか」という疑問について詳しく解説しています。

 

 

アメリカの肥満率が高い理由

 

現在WHOが出している肥満率のグラフではアメリカにおける成人の肥満率は30%を超えています。

特に子供の肥満率に関しては社会問題となっています。

 

日本の肥満率は世界166位で4.5%というデータが出ています。

中国や韓国も同じですが、比較的アジアの国の肥満率は低い傾向にあります。

 

この違いは文化的なものから来ていますが、その違いについて次で詳しく見ていきましょう。

 

出典:世界・成人の肥満率ランキング(WHO版)

 

①食文化の違い

 

日本⇨米、魚、肉、野菜、穀物、漬物

 

アメリカ⇨パン、肉、ジャガイモ、乳製品(チーズなど)

 

まず最も顕著な理由として食文化の違いが挙げられます。

日本だけでなく、アジアの国の肥満率が比較的低いのはこの食文化の違いにあると言えます。

 

日本食といえば基本的に白米、味噌汁をメインに、魚または肉、漬物、豆類が一般的ですね。

一方でアメリカの食事は肉やジャガイモを中心にチーズやバーベキューソースなどのトッピングを大量に使います。

 

一言で言えばアメリカの料理は圧倒的にカロリーが高いです。

 

②外食産業の違い

 

外食の頻度

アメリカ人は日本人に比べ、外食の頻度が圧倒的に多いです。

 

リクルートの外食市場調査によると、日本人の年間の平均外食頻度は38.5回なのに対し、アメリカ人の平均外食頻度は年間185回という調査結果になっています。

これでも数年前に比べたらかなり減っています。

 

これはアメリカでは共働きの家庭が多かったり、(一人で通うのは危険なので)子供の学校の送迎をしなければならなかったりなどの理由から来ています。

 

出典:海外メディア「日本とアメリカの食文化の最大の違い9つ」(海外の反応)

 

レストランの値段設定

アメリカのレストランは量が多く、値段が高いです。

チップを払うとなると、$20(約2000円)ほどかかるのが現実です。

 

日本ではワンコインで食べられる定食屋さんや牛丼屋、中華料理など、割と幅広くありますが、アメリカの外食でワンコインはありえません。

 

必然的に安くカンタンに済ませようと思うとファストフードに限られます。

したがって、アメリカでは健康的な食べ物ほど高額になります。

 

上でも書きましたが、アメリカではお金持ちほど痩せていて、お金を節約したい人ほど肥満になる傾向があるのはこのような違いから来ています。

 

③食べ物の大きさ

 

外食⇨高い

ファストフード⇨不健康

 

こうなってくると自炊しかありませんが、自炊に関してもスーパーに売っているものは基本的にデカイです。

家族がいればいいですが、一人暮らしとなると量があまりにも多いので自炊をする人はあまりいないのが現実です。

 

筆者は現在アメリカ在住ですが、一人暮らしをしているアメリカ人で自炊をしている知り合いは一人もいません。

日本においても一人暮らしで自炊をする人は珍しいですが、いざとなればコンビニ弁当やレトルトご飯などをコンビニで買えますが、アメリカのコンビニではピザやマカロニチーズ、ハンバーガー、ホットドッグなど、ここでも不健康な物に限られてしまいます。

 

したがって、スーパーにおける食べ物の量の違い、自炊に対しての意識の違いにおいても日本とは異なります。

 

④交通事情

 

基本的にアメリカは広いので車がないと生きていけないほど不便です。

最寄りのコンビニに行くのにも車で10分ほどかけていきます。

 

それほど車社会であるアメリカでは通勤・通学ももちろん車です。

日本ではほとんどの地域で電車やバスが発達していて、特に首都圏や地方都市では電車に1時間揺られて通勤・通学するのも珍しくありません。

 

そのような環境では、家から駅まで歩いて、電車では座れずに、乗り換えして、階段登って、駅から職場、、、

玄関を出て車に乗って職場に行くだけの人に比べ、通勤の仕方だけで運動量はかなり違ってきます。

 

また子供においても同様で、日本のように子供1人で登校するのはアメリカでは考えられません。

よく日本の子供が一人で歩いて学校に行くことを海外でも話題になりますが、アメリカでも子供一人で学校に行かせることはありません。

 

親の送り迎えやバスでの送迎が必須なので、これが肥満の原因にもなっているとも言えます。

 

⑤学校給食の違い

 

出典:The Feud Over Food

 

出典:https://sawaazumi.com/shcool-lunch

 

出典:https://sawaazumi.com/shcool-lunch

 

これはすべてアメリカの給食ですが、ぱっと見て分かるように「ジャンクフード」です。

この不健康な給食がアメリカで今まさに社会問題となっていて、「フランスや日本の給食を見習おう」という声があるほどです。

 

これが問題になってい理由はアメリカの行き過ぎた資本主義が根底にあります。

つまり学校の給食が企業の宣伝の場となっており、給食こそがビジネスチャンスでもあるのです。

 

アメリカでは給食の費用のほとんどは「国費」で賄われています。

 

国⇨学校⇨企業

 

このようなお金の流れとなっています。

給食として自社の食品を売り出したい企業側が学校などに宣伝します。

 

実際に企業側はあらゆる手で学校側に宣伝をしています。

例えばドミノ・ピザは「学校で自社のポスターなどの宣伝をすれば安くします」などとロビー活動をしています。

 

できる限り安く済ませたい学校側はこのような企業から食品を取り寄せます。

実際にドミノ・ピザは学校給食から多額の利益を得ているのが現実です。

 

このようにアメリカでは行き過ぎた資本主義により、学校給食の栄養バランスが偏り、結果的に子供の肥満率が社会問題になっています。

 

 

「なんでアメリカの肥満率は高いの?」

ここまでこの疑問に関して書いてきましたが、これには様々な要因があります。

 

これは食生活の違いに加え、生活習慣、社会的文化なども大きく影響していると考えられます。

 

他にもアメリカの文化について知りたい方、以下の記事からどうぞ⇩