[su_box title=”はじめに” style=”glass” box_color=”#6d001d” radius=”10″]
とある友人「留学って楽しそうだから俺もしてみたいな」
僕「楽しいけどツライことのほうが多いよ」
とある友人「そうなんだ?でも英語は喋れるようになるでしょ」
僕「努力次第」
[/su_box]
現在海外の国で留学生として学校に通っている日本人の方たくさんいると思います。
世間一般で言われている「留学」のイメージはキラキラしている感じがありますが、実際にそうではないのがほとんどです。
数週間や数カ月の短期留学なら楽しい思い出ばかりで終えられるかもしれませんが、高校や大学、もしくは大学院などになると「人生をかけた戦いをしている」と言っても過言ではないですね。
プレッシャーや言語の壁などで不安になったり、憂うつになることも多々あると思います。
実際に留学生で在学中に鬱病になったり、ホームシックになる人も多いのが現実です。
本記事ではそんな「留学中によく直面するつらいこと」をまとめながら、対処法も書いています。
留学はつらい?
冒頭にも書いていますが、留学は楽しいことよりもつらいことの方が多いです。
その最たるものが「言語の壁」です。
多くの方は未だに「留学すれば自然に英語が話せるようになる」と思っている方も多いですが、そんなことはありません。
5年・10年現地に住んでいてもネイティブの英語にはなれませんし、1年ほどで問題なく英語が話せるようになればそれは本人の努力によるものです。
留学中も自分の専門分野の勉強をしながら英語の勉強も同時にしている留学生がほとんどだと思います。
なので、留学してまだ数カ月の方で「英語が全然伸びない…」と悩んでいる方は安心してください。
日本に行けば英語を話す人は限られますし、日本以外でも英語圏ではない国に行けば英語でコミュケーションができるだけで重宝されます。
あくまで私たち日本人にとって英語は母国語ではなく外国語です。
英語ネイティブと話す時は、「相手に合わせて英語を使ってあげている」という気持ちくらいで話すのが良いと思います。
「留学ってなんでそんなにツライの?」
次ではこんな疑問にお答えしていきます。
①英語が上達しない
何度も言うようですが、英語が伸びなくてもそんなに心配することではありません。
「3ヶ月の留学で英語がペラペラになった」
中にはこういう人もいますが、ほとんどの人は数年いてもネイティブレベルに英語が話せるようにはなるのは不可能です。
世界中の英語話者のほとんどはネイティブではありません。
つまりネイティブのように英語を話す必要がそもそもないんですね。
もっと言えば英語を話せない人からしてみれば、日常会話程度の英語でもネイティブのように聞こえます。
何が言いたいかというと、英語力にそこまでこだわる必要はないのが実際のところでもあります。
大切なのはコミュニケーションを取れるか取れないかです。
これは英語と言うよりも「いかに人と関わるか」なので、英語ができなくてもとにかく外に出ましょう。
②友達ができない
「“いかに人と関わるか”と言っても友達はそう簡単にできないよ」
こんな方も多いと思います。
英語だとコミュニケーションはより一層難しくなります。
特にアメリカなどではあなたが外国人だからといって特別に接してくれるわけでもなく、ずっと黙っていれば放置されて終わりです。
グループの中で発言しなければ「大丈夫?」と心配されることもあるあるです。
無理に友達を作ろうとする必要はないと思いますが、できるだけ学校などのイベントやクラブ活動に参加してみるのもアリです。
また、日本に興味のある方なら日本人である自分にわりと興味を持ってくれます。
そんなような交友関係からまずは始めてみると良いかもしれません。
現地に日本人の方がいれば友達を紹介してもらってもいいと思います。
留学中に困ったときこそ日本人の方が助けてくれるものですよ。
③勉強の毎日
大学などに留学している方は課題に追われている方も多いと思います。
平日はクラス・図書館・部屋の行き来のみ、週末は課題や復習をして終わり、こんな毎日も留学中はごく当たり前です。
こんな方は一緒に勉強してくれる友達を見つけるだけでだいぶ違うかと思います。
クラスでやったことを教えてもらったり教えたり、たまには冗談混じりで議論などもできるような友達がいると良いかと思います。
また、もちろん勉強も大事ですが、ある程度の成績をキープしつつある程度遊ぶくらいのスタンスが一番良いですね。
「金曜の夜までに全てを終わらして土日は遊ぶ」といった具合にメリハリを付けてみるのもいいですよ。
④クラスが難しい
「クラスでなにをやっているのかもわからない」
こんな留学生の方も多いと思います。
ましてやクラスで発言したり、グループプロジェクトで自分の意見を言ったりなど、難易度が高いと思います。
ここでおすすめなのは一番前の席に座るのことです。
というのも、プロフェッサーに一番近い場所ならわりと発言しやすく、顔と名前もすぐに覚えてもらえます。
最も大事なのは「引き寄せの法則」というもので、一番前に座ってる人は意識高い系の人が多いです。
グループプロジェクトとかになると席が近い人同士でチームを組むことが多く、一番前に座っていると必然的に意識高い系の人たちでチームを組むことになります。
そんな人たちにプレゼンテーションの仕方や授業の内容に関して聞いてみるとかなり勉強になります。
ちなみに筆者は以前最後列に座っていて、全然仕事をしないアメリカ人二人とチームを組むことになり散々な目にあってからできるだけ前の席に座るように心がけています。
⑤金銭的につらい
留学はお金がかかります。
特に自分のお金で留学している方や、学生ローンなどを借りて留学している方は自分の趣味や遊びにお金は使えないですね。
田舎に留学している方だとどこかに行くのもお金がかかったり、食事に行くのも一苦労です。
そうなってくると部屋にこもりがちになるのが留学生活です。
そんな方は大学の施設を有効活用するのがおすすめです。
大学などになるとジムが無料で使えたり、バスケ、野球、サッカーなどができるところも多いです。
実際のところこれらの施設は学費に含まれていて、実質的に使用量を払っていることになります。
それならこのような施設を使わないと損でしかないですね。
リフレッシュにもなるので、学校の無料の施設を有効活用しましょう。
解決策
ここまで留学生の方々がよくおちいる「留学のつらいところ」というのを紹介してきました。
「結局どうすればいいの?」ということですが、ここでは解決策をご紹介していきます。
①日本に帰ってみる
何度も「留学はつらい」と言ってきましたが、基本的には楽しいことばかりです。
しかし、結局のところ自分のためにならなかったり、楽しくなければ日本に帰国するのも一つの解決策です。
筆者は以前アメリカのインディアナ州の大学に留学していましたが休学して日本に帰国をしました。
それから日本で3年ほど働き、「もう一度アメリカで勉強したい」と思ったので現在またアメリカの大学に通っています。
一度日本に帰ってみると気付くこともあります。
②海外に行ってみる
ここでの「海外」というのは、留学先以外の国のことです。
例えば英語圏の国に留学している方であれば、英語圏以外の国にも行ってみるのもおすすめです。
上でも書いていますが、英語圏の国では自分の英語レベルは低いかもしれませんが、他の国では意外と通用することもあります。
例えばフィリピンでは多くの人が英語を話しますが、フィリピンで多少英語を話せれば「英語上手だね」と褒められることも多々あります。
ネイティブ以外の人たちとコミュニケーションをとって自信を付けてみるのも一つの策です。
世界中で英語を話す人のほとんどはネイティブではありません。
ネイティブのように話せなくても心配する必要はありません。
大事なのはいかにコミュニケーションを取るかなので、ネイティブと話す時は「英語を話してあげている」というスタンスでいきましょう。
③引っ越す
留学中のストレスの原因やトラブルの元はルームメイトであったり、ホームステイ先の家族だったりなどが多いのもあるあるです。
生活環境を変えるという意味で引っ越してみるのも解決策の一つです。
留学中は荷物も少なく、わりとすぐに出ていけるのでこのへんは融通が聞くと思います。
僕はインディアナに住んでいた頃は一年の間に4回ほど引っ越しをしました。
ルームメイトが合わないなと思えば我慢する必要はありません。
④プレッシャーを取り払う
「あれだけ応援してもらって、送迎会までしてもらったのに…」
大きな期待を背負って留学している方も多いと思います。
だからこそ留学中に上手く行かなければそれがプレッシャーになりがちなのですが、無理に気負うことはありません。
ちなみに僕は一番最初に留学するときに、ライン・ツイッターなど家族や親友以外の連絡先は全て削除して自分を「英語漬け」にしてプレッシャーをかけまくってました。笑
言うまでもなく留学が全てではなく、変に自分自身にプレッシャーをかける必要はありません。
日本には家族や友達がいます。
家族や友達に相談してみるとラクになることもあります。
今ではスカイプやラインがあり、無料で電話ができると思えば昔の人よりもはるかにラクですね。
⑤文化を学ぶ
会話の中での勘違いや誤解というのは文化の違いから起こることがほとんどです。
だからこそ留学において文化を理解することは最も大事なこととも言えます。
「なんで!?」と最初は理解できなかったことも、文化を理解することによって、「まぁしょうがないか」ということで違いを受け入れられるようになります。
これは逆も同じで、「郷に入っては郷に従え」と言われるように、相手の文化に適応することによって誤解を招くのを防ぐことができます。
また、人を笑わせたり、笑ったり、冗談などは文化を知って初めて理解できるものでもあります。
例えば、日本のお笑い番組は日本の文化を理解して初めて面白いと感じるものです。
文化の違いというのは言語よりもはるかに難しいものでもあります。
逆に言えば、文化さえ理解すれば、話し方・使う単語・話すトーン・ジョーク・身ぶりなどなど、これらがわかるようになり、同時に英語力も圧倒的に伸びます。
「文化を学ぶにはどうすればいいの?」
ということですが、その国で最も知られているテレビ番組やドラマ、映画をひたすら観るのをおすすめします。
例えば、「Office」や「Friends」などといったアメリカで大人気のコメディシリーズですが、これらはアメリカの文化を理解するのに最適な教材とも言えます。
日常のアメリカ人との会話の中でもこれらのドラマからとったジョークや話題を話すこともあります。
知らなければそもそも話についていけないということもあります。
日本で言う「ドラえもん」や「ジブリ」みたいなもので、こういうものは文化を理解するのに最適です。
最後になりますが、、、
当ブログでも海外の文化や日本との比較などの記事を書いているので、気になった方は他の記事も一読お願いします!
コメントを書く