とても演技の悪いお話になってしまいますね。
もし第三次世界大戦が起こった場合、筆者はすぐさまスイスに飛びます。
というのも、スイスが最も安全な場所になるからです。
本記事ではそのへんの理由を第三次世界大戦が起こった場合のシナリオとともに解説していきます。
スイスという国
スイスはヨーロッパにある内陸国で、南はイタリア、北はドイツ、西はフランス、東はオーストリアに囲まれています。
このように囲まれている国々を見るとすごいメンツですね。
歴史的に大国ぞろいの近隣諸国です。
スイス国内にはアルプス山脈が東西に横切り、面積は日本の九州よりも少し大きいくらいです。
出典:http://geographico.blog.fc2.com/blog-entry-1030.html
こちらは現在のEU加盟国の地図ですが、面白いことに真ん中に囲まれているスイスは白、EU非加盟国でもあります。
北朝鮮の現在の総書記、金正恩も学生時代にスイスに留学していたという話がありますが、スイスは「一匹狼」みたいな国でもあります。
むしろEUに加盟していないどころか、NATOにも加盟しておらず、国連でさえも最近まで加盟していませんでした。
そんなスイスですが、スイスは「永世中立国」ということで知られています。
永世中立国というのは、「どの国とも同盟を組まないよ」という意味でもありますが、逆に言えば他国に攻められたら自国のみで戦わないといけないということでもあります。
そんなスイスですが、実際に200年以上もの間戦争をしていません。
第二次世界大戦、第一次世界大戦よりももっと前の話です。
最後の戦争はナポレオンの時代、1815年の話です。
日本の江戸時代並みですが、驚きですね。
上の世界地図でもありますが、歴史的に大国に囲まれていながら、同盟国0でどのようにしてスイスは平和を維持しているのでしょうか。
ここから詳しく解説していきましょう。
①地理的要因
出典:https://user.numazu-ct.ac.jp/~tsato/tsato/document/chirigeppo543/
南には「アルプス山脈」があり、これがイタリアとの国境を守っていて、北には「ジュラ山脈」、これがフランスとの国境を守っています。
そして東側には広大な台地があり、至る所に川が流れ、湖があり、丘があり、ウネウネ道がひたすら続くのがスイスの土地柄です。
チューリヒ、ベルン、ジュネーヴなど、スイスの主要都市はこういった自然に守られています。
② 徴兵制
そんなスイスですが、それでも地理的、自然的な要因だけでは、「世界で最も安全な国」にはなれません。
スイスには徴兵制があり、国民全員に「国を守る義務」があります。
全ての成人男性は170日間の徴兵をしなければならず、そのあとライフルが与えられ自宅で保管することになります。
「いつでも出動できるように備えろ」
つまりこういうことですね。
そんなこともあり、スイス政府は72時間以内に20万人の軍を動員できると言われています。
③戦略的防衛
そして、スイス国内には様々な「仕掛け」が施されています。
例えば、普段は川を渡るためにある橋ですが、有事の際には切り離して渡れないようにできるようになっています。
これは道路、トンネル、線路なども同じで、山脈に囲まれたスイスでは道路一本ふさいでしまえば敵軍を隔離できるので、これほど便利なものはありませんね。
このような仕掛けが国内に3000か所あると言われています。
そして、スイス軍の戦い方というのは、ベトナム戦争でのベトナム軍と似ていて、有事の際には都市からすぐに山脈に撤退し、ゲリラ的に敵軍を迎え撃ちます。
まさに織田信長の桶狭間の戦いみたいな感じですね。
④核シェルター
「第三次世界大戦は核戦争になる!!」
これは事実です。
第三次世界大戦が起こってしまった場合は、高い確率で核兵器が大量に使われることになると思われます。
都市に核ミサイルなどを打たれた場合はいくらスイスでもヤバいですね。
ですが、スイスはこのへんの対策もキッチリしています。
東西冷戦以来、スイスは徹底して核対策を行ってきました。
「新しく建つ家には核シェルターを設置しなければならない」
こんな法律を1978年に作り、今では全人口に対し114%の核シェルターがスイス国内にはあります。
国内に難民が来ても十分に足りるほどの数ですね。
つまりスイスでは、普通の家に核シェルターが設置されている感じです。
もはや戦争が起こっても友達を招待できるくらいですね。
ということで、本記事では「第三次世界大戦が起きた場合スイスが最も安全な理由」ということで解説してきました。
核戦争になった場合、国のリーダーと虫くらいしか生き延びれないと言われていますが、スイス人は余裕で生き延びれそうですね。
筆者は第三次世界大戦が起こった場合はすぐさまスイスに飛び出したいと思っています。
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