【日本から撤退?】ウォルマートから見る日米の文化の違い

【日本から撤退?】ウォルマートから見る日米の文化の違い

 

はじめに

とある友人「アメリカのスーパーってなんでもデカイよね」

僕「アメリカ人は週末とかにまとめ買いする人が多いからだよ」

とある友人「日本では“その日買い”が主流だよね」

僕「ウォルマートが日本で失敗したのもこれが原因だよ」

 

こんにちは。「ミナトのすゝめ」文化比較記事です。

アメリカの最大大手スーパーマーケット・ウォルマートから日本とアメリカの文化の違いが学ぶことができます。

 

ということで、先日こんなことをツイッターでつぶやきました⇩

 

 

当ブログでは、英語学習や留学情報をはじめ、アメリカの文化や歴史などを発信しています。

本記事ではウォルマートが日本から撤退した理由から、日本とアメリカの文化を詳しく比較・解説しています。

 

ウォルマートとは?

 

ウォルマートとはアメリカ・アーカンソー州で生まれた世界最大規模を誇るスーパーマーケットです。

留学や仕事の関係でアメリカに住んだことある人は一度は聞いたことがある、利用したことがある人は多いのではないでしょうか。

 

オンラインショッピングの頂点がAmazonだとしたら、スーパーマーケットはウォルマートというくらいアメリカでは知名度を持つ超大企業ですが、日本ではあまり知られていません。

 

「どのくらいすごいの?」ということですが、全世界で11000店舗を持ち合計売上金額は日本円にして50兆円を超えます。

日本最大企業のトヨタの売上金額が27兆円なので、この金額がどれくらいすごいか分かるかと思います。

 

2002年には日本にも進出し、「西友」と業務提携を開始します。

日本では「ウォルマート」というよりも、「西友」という方がピンとくる人が多いのではないでしょうか。

 

このように業務提携を組んでいることから「日本版ウォルマート」というのは実質的に西友ということになっています。

「ウォルマートが日本に進出する」というニュースが飛び込んできた時は「黒船襲来」と言われていました。

 

そのくらいインパクトのあるもので、国内小売り業の改革が叫ばれるくらい日本では脅威とされていました。

しかし、現在の西友を見て分かるように残念ながら日本では失敗という形になりました。

 

ビジネスモデルが違いすぎた

 

「なんでうまくいかなかったの?」

 

「西友」のブランド名が弱すぎた

「ウォルマート」の名前自体が浸透していなかった

 

などなど、様々な理由がありますが、最大の理由は、ウォルマートが日本の文化、生活習慣を理解していなかった、ということが言えます。

ここで、このウォルマートの日本での失敗からアメリカと日本の文化の違いが見えてくるので以下にまとめています。

 

 

①生活習慣の違い

 

アメリカ⇨週末などに家族でスーパーに買い物に行く

日本⇨その日必要なだけの食材を買う

 

つまりアメリカは「大量買い」の文化に対して、日本は「その日買い」の文化が浸透しています。

これは日本に専業主婦の方が多いのもそうですが、日本の交通機関が素晴らしいというのも要因の一つです。

 

仕事帰りに食材を調達したり、都心になると車を持っている人も少なくなってきます。

徒歩や自転車で買い物する人にとって、アメリカのような大量買いは向いていません。

 

また、ウォルマートは日本の「コンビニ」の存在を計算に入れてませんでした。

ウォルマートはアメリカで「毎日安く、なんでも手に入る」というのを売り文句にしていますが、日本では基本的にコンビニでなんでも手に入ります。

 

「ちょっと買い物したい」という人にとっては、巨大なスーパーよりもコンビニを優先して利用するのは当然ですね。

 

 

②食文化の違い

 

日本の食文化と言えばまずは何を思い浮かべるでしょうか。

最近では食肉文化がだいぶ浸透してきてはいますが、日本の魚の消費量はかなり高いです。

 

特に生魚などを食べる日本人にとって食品の新鮮度はかなり重要です。

上で書いている「日本人はその日必要な分だけを買う」というのはこのような背景からあります。

 

つまり、日本の消費者は量よりも質を気にする傾向にあります。

アメリカでは「3個買えば半額」というように「買えば買うほど安くなる」というので売っていましたが、日本でこれは通用しません。

 

つまり、アメリカ人は質よりも量を優先しますが、日本人は量よりも質を気にする傾向があります。

 

 

③「毎日安い」は疑わしい

 

上でも書いていますが、ウォルマートのスローガンとして「EDLP(Everyday Low Price)」毎日安いというのを掲げています。

さらに「3個買えば半額」というように買えば買うほどお得になります。

 

しかし、これも日本の消費社会には適していませんでした。

「毎日安い」というのは、逆に言えば「何かあるのでは?」という疑念にもなります。

 

実際に日本では毎日チラシをチェックして買い物に行く人が多いように、「セール品」や「特売日」をより好みます。

さらにポイント2倍などのちょっとした「お得感」などの、「わかりやすい」ビジネスの方が日本に合っています。

 

僕の地元のスーパーに関しては数十年間ずっと「閉店セール」をやっていますが、毎日買い物客が絶えません。

これはある意味で詐欺でもありますが、それだけ日本人は「毎日安い物」よりもセール品などの「特別感」にお財布の紐が緩みがちということですね。

 

このようなアメリカと日本の文化の違いがウォルマート日本進出の障壁となりました。

 

 

④中国産は好まれない

 

もう一つの原因としてはシンプルに「中国産は日本では好まれない」ということです。

 

「毎日安いということはなにか理由があるのでは?」

 

上でもこのように書きましたが、ウォルマートが販売している食料品や日用品は中国の安い製品&労働力でまかなわれています。

だからこそ、このように安い値段設定ができるのですが、日本では中国産はあまり好まれません。

 

例えば、一時期西友は中国産のお米を2割以上安い値段で販売しました。

その時に日本では、「安さにつられてはいけない」「衛生面が不安」といった声が飛び交いました。

 

マクドナルドのチキンナゲットの事件もそうでしたが、「中国産」の食品が日本で信頼を取り戻せるのはまだ時間がかかりそうですね。

 

 

「コストコ」との違い

 

コストコとは、ウォルマートと同じくアメリカ発祥の巨大小売店チェーンです。

日本ではウォルマートよりもむしろコストコの方が知名度が高いかも知れませんね。

 

ウォルマートは日本でのビジネスに失敗した一方で、コストコは成功しました。

行ったことがある人は分かるかと思いますが、コストコはまさに「アメリカっぽい」スーパーマーケットです。

 

品揃えが半端なく、商品自体の量や大きさも全て「アメリカン」です。

つまり消費者は「非日常」を味わいにコストコに行きます。

 

ウォルマート⇨日本の物を日本文化に適さないまま売った

コストコ⇨アメリカの物をアメリカ文化のまま売った

 

結論として、ウォルマートとコストコの違いはこのようになります。

僕もそうですが、コストコに行くときはアミューズメントパークに行くような感覚です。笑

 

滞在時間で言えば大体数時間はかかるので、普通のスーパーマーケットとはかなり差別化できていると言えますね。

ということで、これらが日本とアメリカの文化の違いから見える「ウォルマートが日本で失敗した理由」です。

 

 

「他にもアメリカと日本の文化の違いについて細かく知りたいな」

こんな方、以下の記事にもっと詳しく書いています⇩