アメリカの学校の校則はあまい?⇨むしろ日本より厳しいです

アメリカの学校の校則はあまい?⇨むしろ日本より厳しいです

 

こんにちは。本記事はミナトのすゝめ「文化比較」に関しての記事になります。

当サイトでは英語や留学情報、海外の文化などを主に取り扱っていますが、先日ツイッターにてこんなことをつぶやきました⇩

 

 

アメリカの学校の校則は日本のとはかけ離れています。

ということで、本記事はこのへんを掘り下げていこうと思います。

 

アメリカの校則

 

結論から言うと、日本の学校に比べてアメリカの学校はルール自体がかなり少ないです。

髪型、服装、化粧など基本的に自由ですね。

 

しかし逆に言えば決められていることを守らなければかなり厳しい罰則が待っています。

 

髪型は自由

 

日本でも最近髪型に関しての校則でよく問題になったりもしていますが、アメリカでは髪を染める、パーマをかける、ヒゲなどに関しても基本的に自由です。

これは学校だけでなく、社会人もそうですね。

 

というのも、アメリカは他人種の国なので「髪の色が一人だけ違う」なんていうことはありえません。

そのへんからして日本とは全く違いますね。

 

また髪の色を変えることは単なる「おしゃれ」に過ぎません。

このようなことから、アメリカでは小さい頃から「おしゃれ」に気を使う子供が多い傾向にありますね。

 

服装⇨私立・公立による

 

日本では公立でも中学校、高校になると指定の制服を着なければならない学校がほとんどですが、アメリカでは公立の中学・高校と服装は自由です。

これはアメリカの映画やドラマを見てる人ならよくわかるかもしれませんね。

 

しかしアメリカも私立に関しては学校指定の制服があるところが多いです。

というのも、アメリカの私立学校はほとんどがキリスト教系の学校なので、このようなところでは校則自体も公立よりかなり厳しいです。

 

中には徹底的に男女交際を規制(教育)している学校もあります。

宗教の教えから、結婚前の性行為は禁じられているという理由からですね。

 

また、これはかなりレアなケースになりますが、最近になって立て続けに続いている「銃乱射事件」によって、「透明で中身の見える学校指定のバッグ」を持っていかなければならない校則のある学校があったりもします。

学校への銃の持ち込みを徹底管理するためですね。

 

このようにアメリカの校則は「わかりやすい理由」に基づいているものが多いです。

逆に日本の校則は「みんな同じ」という「単一感」に基づいているものが多いのかもしれませんね。

 

これも髪型と同じように、アメリカの学校では毎日私服なのでおしゃれに関しては本当に自由です。

 

 

アメリカの校則は厳しい?

 

大前提になるのですが、「アメリカの学校の校則」と言っても学校によってだいぶ差があったりもするのが現実です。

上でも書いたようにアメリカの校則は「メリハリ」があって、「合理的」な印象があるのも事実です。

 

ということで、ここでは基本的なアメリカの学校の校則、よく聞くものをご説明していきます。

 

①成績が悪い場合⇨親呼び出し

 

日本では「金八先生」のような、生徒思いで私生活にまで首を突っ込むような学校の先生が美化されがちですが、アメリカでは生徒の成績が悪ければ親の責任です。

先生がわざわざ時間を割いて教えたり、自宅訪問など基本的にはありえません。

 

成績が悪ければ親が呼び出されて終わります。

またアメリカには小学生でも留年の制度があります。

 

成績が悪い場合は同じ学年を繰り返す子もいるので必死です。

「しっかりと理解していないのに上の学年に上がらせるのはかわいそうだ」という考え方ですね。

 

②学校⇨勉強する場所

 

よく日本の学校が海外のニュースなどで取り上げられていますが、「生徒が自ら掃除や給食の配膳をする」というのは日本独特のものです。

これは日本の学校の素晴らしいところでもあるかもしれませんね。

 

アメリカの学校は基本的には「勉強をする場所」にしか過ぎません。

学校の掃除は「掃除の人」がやってくれて、お昼ごはんは「業者の人」が配膳してくれます。

 

③差別⇨レベルが違う

 

アメリカの学校において、差別に関しての罰則は日本とはレベルが違う厳しさです。

英語には数多くの「卑語」が存在しますが、差別を助長するような単語は一切禁止されています。

 

ここでの差別というのは「人種」「性別」「国籍」など、ほぼすべてのものに当てはまります。

 

これに関しては親も含め、あとから「知りませんでした」では済まないものです。

例えば、多くの学校では学期の始めに「Discipline Code(校則)」というハンドブックを配ることがあります。

 

保護者はそれにサインを求められるのですが、これがいわゆる「同意書」のようなもので、一切の例外を認めないもの(Zero Tolerances)ということです。

 

④いじめ&喧嘩

 

上のツイートでも書いていますが、いじめと喧嘩に関しても日本とは比べ物にならない厳しい校則がアメリカにはあります。

例えば子供が傷を作って家に帰って来た場合は、その傷の部分を写真で保存しておき、日時とその内容をしっかりとメモしておくことを学校側は保護者に最初に伝えます。

 

その後に学校側へ相談するまでが「親の義務」ということですね。

不登校や遅刻、無断欠席なども「保護者の子供への教育義務の遺棄」とみなされこれも親の責任になります。

 

アメリカの学校では小学校から留年があるように、義務教育でも停学や退学になることがあります。

退学になった場合は他の学校を探さないといけないので、かなり厳しい状況になりますね。

 

アメリカの学校はシビアです。

 

また、銃を真似ての「撃ち合い」のお遊びをするのも禁止です。

アメリカでは銃の保持が許されていて、田舎では日常的に「ハンティング」を小学生からやるレベルです。

 

中学校くらいになると、田舎では銃の扱い方を徹底的に教育もしたりします。

そういった意味で、「銃=おもちゃではない」という意識を根付かせる意味でも「おもちゃの銃の撃ち合い」を禁止しているのかもしれませんね。

 

⑤ドレスコード

 

上で「服装は自由」と書きましたが、自由の中にも「ドレスコード」は存在します。

例えば日本の女子高生のような「パンツが見えそうな短いスカート」を履いて学校に来た場合はすぐに指導が入ります。

 

他にも薬物、アルコール、タバコの柄が入っているような服装は基本的には禁止です。

また政治的な宣伝文句が入っているようなのもNGですね。

 

「政治的な宣伝ってどんなもの?」ということですが、例えば「ハーケンクロイツ(卍)」のシンボルが入っているものはアウトです。

「第二次世界大戦中のナチスを連想させる」ということで、これは学校だけでなく社会的にNGですが、これがいい例でもありますね。

 

日本の小学生が「ハーケンクロイツ」の柄が入っているTシャツを学校に着ていても何も言われないと思いますが、このへんアメリカはかなりセンシティブでもあります。

 

 

ということで、本記事では「アメリカの学校の校則」ということで詳しく解説してきましたが、日本の学校とはかなりかけ離れていることがわかるかと思います。

銃に関しての校則や人種差別、政治に対しての意識も「アメリカならでは」なのかもしれませんね。

 

以下の記事では「日本とアメリカの学校の違い」をもっと詳しく書いています⇩