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アメリカ人「中国と日本ってどう違うの?」
僕「色々違うよ」
アメリカ人「そうなんだ」
僕「どっちかと言うと中国はアメリカに似てるよ」
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当ブログ「ミナトのすゝめ」では日本と海外の文化を比較した記事を主に書いています。
ということで、先日こんなツイートをさせていただきました⇩
【中国とアメリカで感じたこと】
・超がつくほどフレンドリー
・街中でよく喧嘩してる
・セール品に対しての熱量がすごい
・個人主義
・本音を言う
・国がでかい
・多民族
・(いい具合に)仕事が適当
・基本的に声が大きい意外だけど、アメリカと中国はすごく似ている2つの国
— マサヤ🇺🇸ミナトのすゝめ (@masaya_minato) December 18, 2018
筆者は現在アメリカに住んでいますが、以前は中国にも行ったことがあり、中国人の方々ともお仕事をさせてもらった経験もあります。
そんなこともあり、本記事では日本と中国の文化を徹底比較しています。
日本と中国は、同じ東アジアにある隣国同士で、古くから深い歴史や文化の交流のある二国ですが、文化の違いがはっきりとあります。
海外に行くと、日本と中国の違いを聞かれたりすることがよくありますが、そんな時のためにも日本と中国の文化の違いをはっきりと理解するのも大切かもしれません。
ということで、さっそく「日本と中国の文化の違い」を見ていきましょう。
日本と中国の文化
上でも書いていますが、欧米や中東、中南米の人でアジアのことを詳しく知っている人はかなり限られています。
アジア=中国だと思っている人がいたり、アジア人は全員中国語を話せると思っている人も中にはいます。
「日本と中国って同じような国でしょ?」
実際に筆者もこのように言われたことがあります。
「日本出身だよ」と友達に言った時も、「じゃあ中国語も話せるの?」と真顔で聞かれたこともあるくらいです。
正直なところ、海外ではアジアに対する認識はこの程度のレベルです。
こんな時に日本と中国の文化の違いをわかりやすく説明できると会話が弾んだり、日本のことをもっと深く知ってもらうことができるかもしれません。
そんな時のためにも、両国の文化を学ぶのは大切かと思います。
①政治体制の違い
これは「文化の違い」というよりも、「政治の違い」になるかもしれませんが、現在の中国を語る上でこれは外せません。
というのも、中国は「中国共産党」の一党独裁政治になっていて、社会主義の国でもあります。
ここでは政治体制の違いを詳しく書きませんが、これにより中国と日本ではインターネット環境が日本とは大きく異なります。
というのも、中国に行ったことのある人はご存知かも知れませんが、日本で当たり前のように使っているサーチエンジンやサイト、アプリが中国では一切使えません。(Google、LINE、Facebook、Twitterなどなど)
これは中国共産党のセキュリティ対策によるネット規制によるものですが、中国では主に「百度(バイドゥ)」や「WeChat」という超便利アプリが使われていて、中国の方々はこれでテキスト、病院の予約、電子マネーの支払いなどを行えます。
逆に言えば、日本では主流のアプリである「LINE」や「Twitter」、「Facebook」などは中国では全く使われていません。
つまり政治体制の違いから日本と中国ではネット文化が大きくかけ離れています。
ちなみにですが、日本では未だに「現金払い」が主流ですが、中国では「電子決済」が基本です。
②交通事情
こちらも中国に行ったことのある方はわかるかも知れませんが、中国の交通事情はカオスです。
基本的に日本の道路では「歩行者優先」ということになっていますが、中国では「車優先」です。
また、日本では免許を取るのに1ヶ月近くの講習期間&モラル指導、また費用も数十万円かかります。
中国でも免許の試験は年々厳しくなってきてはいるものの、免許指導員への賄賂なども横行していて、車の運転に対してのモラルや意識が全体的にまだまだ低いと言えます。
これに関して、最近では日本に観光に来た中国人の方がレンタカーを借りて、日本の交通ルールがわからないために事故を起こすケースが多発しているのが問題となっています。
③年齢に関して
中国では生まれたその日から1歳になります。
つまり0歳や生後〜ヶ月というものがありません。
そして、1月1日に国民全員が1歳年をとります。
つまり、12月31日に生まれた赤ちゃんは、生まれた日に1歳になり、翌1月1日には2歳になります。
このように中国では年齢の数え方も日本とは異なります。
④食文化・食事のマナー
中華料理のお店に行くとわかりますが、中国では基本的にテーブルを囲んで食事をします。
中国の飲食店では知らない人同士でも同じテーブルで食べることもよくあります。(混雑時)
また、中国ではテーブルの真ん中にある料理を取り分ける必要があるためお箸は日本のよりも「長くて太い」作りになっています。
一方で日本人は昔から魚や豆類、細かいものを食べる食文化なので、お箸は「短くて先が細い」作りになっているのが特徴的です。
マナーに関しては、日本では「残さず食べる」というのが作ってくれた人への礼儀というのが基本ですが、中国では「少し残す」のがマナーです。
「食べきれなかった」=「お腹いっぱいまで食べた」という考え方からきています。
なので、友達の家に行った際など、出された料理を残さずに食べていると、「お腹いっぱいではない」と思われて、次から次へと新しい料理が出てくるということもあるので注意が必要です。
⑤衛生問題
基本的に中国では水道水は飲めません。
「PM2.5」や環境汚染が問題となっているように中国の衛生環境はかなり悪いです。
飲食店で水を出されても、安心して飲めないのが現実でもあります。
首都である北京の中心でも野良犬が歩いていて、フンが落ちていたり、公衆トイレが悪臭を放っていたり、週末になると嘔吐が散乱していたりします。
道端には大量のゴミが落ちているのが基本で、ポイ捨てや痰を吐くことも残念ながら中国では当たり前です。
⑥接客・サービス
日本と中国では接客も大きく異なります。
日本のサービス業では「お客様は神様」というのが基本ですが、中国ではそのような概念はありません。
良く言えば、「ラフでフレンドリー」に接してくれますが、かなりひどい接客をされることもあります。
あまり期待しすぎないのが正解です。
これはある意味で日本の接客が特異で、海外では当たり前とも言えます。
⑦世界観
日本⇨Collectivism (集団主義)
中国⇨Individualism (個人主義)
単語一文字で表すとすればこのようになります。
多くの日本人の方は「知らない人」であっても無駄な争いを避けたり仲良くしようと試みますが、中国では「他人」であればどう思われようと気にしない人が多い傾向にあります。
逆に言えば、中国では家族や親友など「身内」を何よりも大切にする文化があります。
なので、心を開いて仲良くさえなってしまえばどんな時も助けてくれます。
⑧防犯に対する意識
こちらは、①番の「政治体制の違い」に関係してきますが、中国では防犯対策が日本とは比べ物になりません。
地下鉄、高速鉄道、博物館、世界遺産、歴史的建造物、寺社仏閣、などなど、このような施設では必ず荷物検査をしなければなりません。
街中には防犯カメラが至るところにあり、繁華街では機関銃を持った軍人が監視しています。
ネット規制や電子マネーの導入も全てはこのような監視をすることが根本的な目的でもあります。
これらはテロや組織的犯罪を防ぐためのものですが、プライバシーの侵害とも言えますね。
⑨多様性
一見、中国も日本や韓国のような「単一民族国家」かと思う人も多いと思いますが、中国は多民族国家です。
私たち日本人や他の国の多くの方々が思い浮かべる「中国人」と言えば漢民族ですが、中国には50以上の少数民族が住んでいます。
領土が大きいということもありますが、多くの方がイメージする「中国人(漢民族)」は中国の領土の東側のみにしかいません。
他の地域はチベット、ウイグル、モンゴル、朝鮮、ロシア、満州などの民族の人工がかなり多いのが事実です。
また民族的な多様性に加え、中国は「香港」や「マカオ」、「台湾」など、過去に外国から植民地にされていて海外の文化を広く受け入れている地域なども存在します。
したがって、民族的にも文化的にも中国はかなり多様性のある国でもあります。
⑩宗教
「多様性」ということに続いて、中国が抱える問題でもあるのが「宗教」に関してです。
日本では言うまでもなく、「宗教や信仰の自由」が憲法で保証されていますが中国はどうでしょうか。
中華人民共和国(現在の中国)は内戦終結後すぐの1949年に樹立され、その後中国共産党は徹底して無神論を進めました。
その後も「文化大革命」といって中国国内の宗教施設を破壊し、宗教団体などの弾圧が行われました。
その後は次第に宗教に対しての寛容性も高まり、こうした政策もなくなりました。
そんな中国ですが、現在では日本と同じように「信教の自由」が憲法で保証されています。
しかし、中国共産党は「宗教の中国化」を目指すということを提言しているのが実状で、「社会的影響力のある個人や組織、宗教団体は共産党の方針に必ず從わなければならない」としています。
つまりこれは、「宗教の自由は認めるけど共産党のルールの中でやってね」ということになっています。
中国では古来から「仏教」が広く伝えられていますが、上でも書いてあるように現在の中国は多様性のある国なので様々な宗教が存在します。
今日中国国内のイスラム教団体やチベット、ウイグルの方々が中国共産党によって弾圧されているのが現実です。
このように、様々な人が暮らす「多民族国家」なのにも関わらず「中国統一化」を目指すがゆえに起きている問題でもあります。
このような背景を見ても日本と中国は「似て非なる国」ということがわかります。
中国は未来です
色々なことを書いてきましたが、中国は未来です。
国際的な影響力で言えば中国を抜いては語れません。
今後中国語を話せる人が重宝されるであろうことは明白ですが、言語だけでなく中国の文化に精通するということも大事になってきます。
また、日本と中国の文化的な違いを理解することにより、ビジネスやプライベートで中国の方と接することがあればかなり役に立つかと思います。
現在海外にいる方や留学中の方は、日本と中国の違いを説明できるとそれだけで話が弾むかと思います。
「他にも中国や他の国に関して詳しく書いてる記事ないの?」
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あざす
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