【留学の理想と現実】アメリカの大学は死ぬほど忙しい件

【留学の理想と現実】アメリカの大学は死ぬほど忙しい件

 

こんにちは。当サイト「ミナトのすゝめ」ではアメリカの文化や歴史、英語学習や留学に関して幅広く発信している情報サイトです。

アメリカの大学は「日本のとは比べものにならない」と言っていいほどかなり忙しいです。

 

ということで、本記事ではアメリカの大学生の一日を詳しくご紹介していきながら、「実際どのくらい忙しいの?」ということに関して解説していきます。

 

アメリカの大学生

 

「アメリカに留学にいっている友達から連絡が来なくなった」

「アメリカの大学は卒業するのがかなり難しいらしい」

「留学している友達のSNSの更新が突然途絶えた」

 

こんなエピソードも結構あるのですが、わりと本当でアメリカの大学に留学した場合は本当に必死です。

アメリカの大学は「入学するのはカンタンだけど卒業するのがかなりハード」というのはよく言われています。

 

日本の大学とは真逆ですね。

実際にアメリカの大学生は必死に勉強して大学を卒業します。

 

アメリカの大学生の一日

 

筆者が一番最初に単身アメリカに留学したのはもうかれこれ6年前のことになります。

そこから日本に帰って働いたり、旅に出たりと色々経て、現在もまだアメリカの大学に通っています。

 

筆者もそうですが、僕の周りのアメリカ人の学生や、他の国から来ている留学生も含め、めちゃくちゃ勉強しています。

勉強しないと授業についていけない、もしくは単位が取れない=卒業ができないというシステムになっているからですね。

 

今で言えば秋学期(8月〜12月)で、例えば15単位(120単位で卒業)取っているとしたら、一週間に15時間クラスがあります。

一日に3時間授業があるとしたら、半日で授業自体は終わります。

 

そこからなにをするかと言えば、図書館に行って授業の復習、次の授業の予習は確実にします。

というのも、アメリカのクラスでは「授業」というよりも、グループディスカッションやケーススタディなどがほとんどなので、授業前に教科書をある程度理解していないとついていけないという悲惨な状況になるからです。

 

そこから宿題や課題があればもちろんそれも終わらせなければなりません。

さらに一ヶ月に一回ほど、大きいプロジェクトがクラスによっては課されることがあるので、それもやらないといけません。

 

このプロジェクトというのはクラスによって違いますが、グループでミーティングを行ったり、プレゼンの練習、リサーチ、ライティングなどなど、最後のほうのクラスになると企業に実際に訪れてインタビューやポートフォリオなどを作ることもあります。

例えばビジネス専攻の人であれば、常にクラスメートやグループのメンバーとクラスについて連絡を取り合わなければなりません。

 

これプラスアルバイトやインターンシップなどをやっていればさらにハードなスケジュールになります。

アメリカでは大学に入学、企業に就職する際には学校のネームブランドよりも「なにをしたか」を重視されます。

 

なので多くの学生がインターンシップや自分の専攻に関係のあるアルバイト、ボランティアなども行う生徒がたくさんいます。

あとはクラブ活動ですね。

 

どのクラブかによって異なりますが、クラブ活動を通じて就職先を見つける学生もいます。

その代わりスケジュールはさらにハードになります。

 

留学生⇨超ハードモード

 

ここまでアメリカの大学生の生活をさらっとご紹介してきましたが、これはあくまで「現地の生徒」の話でもあります。

留学生はこれをすべて英語でやらなければなりません。

 

授業で使う教科書はもちろんすべて英語です。

クラス前の予習に1チャプターを丸々読むのも当たり前なので、毎日数十ページ、一週間に100ページ以上は確実に読むことになります。

 

わからない単語があればその都度辞書やネットで調べるので、普通のアメリカ人の生徒に比べ倍以上の時間がかかります。

授業のディスカッションではネイティブだらけのクラスに一人留学生が紛れ込み、その中で発言をしていくことになります。

 

参加しなければ自動的に減点になることもあるので必死です。

というのも、留学生はビザの関係上、ある程度の成績を維持していないと退学⇨強制送還になります。

 

アメリカはそのへんシビアですね。

授業に行かなければ強制的に日本に帰らされてしまうこともあるので注意が必要ですね。

 

そしてこれは住む場所にもよりますが、留学生のほとんどが大学のキャンパス内にある寮に暮らすことになります。

中には寮生活を強制している大学もあるほどです。

 

同じ部屋でルームメイトとずっと過ごすことになります。(寮の種類によっても違う)

そうなった場合、一人の時間はほとんどありません。

 

ルームメイトがアタリにしてもハズレにしても、この「共同生活」に慣れていない人はしんどいですね。

何度も言うようですが、すべて英語の生活です。

 

アメリカ人の学生が夜まで図書館でずっと勉強しているのも、「ルームメイトがいるから部屋では勉強できない」という人がほとんどだからです。

 

「図書館に行けばとりあえず友達がいる」

 

こう言うくらいみんな図書館に行って勉強します。

大学によっても異なりますが、期末テストの期間中は図書館は24時間開いています。

 

食事に関しても大学の寮に住んでいれば、「ミールプラン」というものがついてくることがほとんどで、大学内の「カフェテリア(学食)」で三食済ませることができます。

 

授業⇨図書館⇨学食⇨図書館⇨寮に帰って寝る

 

こんな感じの毎日です。

 

アメリカの大学のメリット・デメリット

 

こんなこともあり、アメリカの大学は本当に大変です。

まさに「大学に住んでいる」感覚です。

その代わり一生モノの友達は必ずできます。

プロジェクトなどを一緒にやり、食事も学食で毎回一緒に食べ、同じ寮に住んでいればもう家族みたいなものですね。

 

土日は遊びに行ったり、スポーツをしに行ったり、お酒を飲んだりなどなど、忙しいわりに充実した毎日であることは間違いありません。

そんなアメリカの大学ですが、最大のデメリットは「就活」に関してかもしれません。

 

上で書いたように、クラブ活動などを積極的にやっていればそのつながりからインターンシップをもらえたり、運が良ければ就職などもあるかもしれません。

ですがほとんどの生徒は授業や課題に忙しすぎてそれどころではありません。

 

大量のペーパーや課題を出してくるわりには就職に関してのサポートがあまりないところがアメリカの大学のデメリットでもあるかもしれません。

あまり効率的ではありませんね。

 

そんなこともあり、アメリカの大学生は大学を卒業してもまともに「レジュメ(履歴書)」も書けないという学生も中にはいます。

というかそれどころじゃないからですね。

 

留学生は特にそのへん難しいですね。

ということで、本記事では「アメリカの大学」の実態、「どれだけ忙しいのか」ということを詳しく解説していきました。