【昔の話ではありません】現代の奴隷制のひどすぎる実態

【昔の話ではありません】現代の奴隷制のひどすぎる実態

 

「奴隷」という言葉を聞いた時に、まず最初に歴史の中の出来事が思い浮かぶのではないでしょうか。

実際にアメリカやヨーロッパを始め、世界の様々な場所で奴隷制が存在しました。

 

19世紀半ばにアメリカで「南北戦争」が起こり、奴隷が開放され現在では「歴史の出来事」として奴隷制が「過去のもの」になりつつありますが、奴隷は現代においても存在しています。

本記事では「現代の奴隷制」について詳しく解説し、過去のものとの違いなどを詳しく書いています。

 

 

奴隷の歴史

 

奴隷とは基本的に「人間として」ではなく、「道具として」扱われ、無賃金もしくは、ほんの少しの賃金の中で労働を強いられている人のことをいいます。

歴史の中でよく出てくるものですが、ヨーロッパの国々が植民地としていたアメリカ大陸での労働力として、アフリカから拉致、または売買された黒人が「奴隷」として扱われていたのはよく知られています。

 

ポルトガルに関しては「奴隷を扱った貿易」でかなりの利益を得ていました。

実際に16世紀から17世紀の間には(日本は江戸時代)、日本人も奴隷として売買され大規模な奴隷交易がアジアにも存在しました。

 

豊臣秀吉は日本人による奴隷売買を禁止しましたが、その後もポルトガルとの奴隷交易は続きました。

 

古代の奴隷制

 

出典:Slavery in Ancient Rome

 

これはローマの奴隷制です。

古代の奴隷制はこのように鎖で繋がれ、労働環境も劣悪を極めていました。

 

1世紀後半のローマでは「人工の90%以上が奴隷だった先祖を持っていた」というデータもあるほど当時のローマ帝国には大規模な奴隷制が存在していました。

「スパルタクス」で有名ですが、実際にローマでは奴隷による反乱が何度も起きていました。

 

中世の奴隷制

 

出典:America’s ‘Peculiar Institution’: Slavery And The Making Of A Nation

 

これはアメリカでの奴隷制です。

この時代になると鎖で繋がれることはなく、無賃金の代わりに所有者が奴隷の生活を賄うというシステムでした。

 

アメリカでは南部に奴隷所有者が多くいました。

これは南部は農業が盛んだったため、農作業をやってくれる奴隷を必要としていたからです。

 

逆にアメリカ北部では農業の代わりに工業が盛んだったので、奴隷を必要としていませんでした。

つまりこれが南と北の対立構造、南北戦争の根本的な原因となりました。

 

現代の奴隷制

 

出典:The Atlantic: Slavery Still Exists

 

奴隷制は歴史の話だけではなく現在も存在します。

そして、どんどん悪質なものになっていっているのが現状です。

 

昔であれば「奴隷の所有権」は合法的なものでしたが、現代は非合法なので闇取引のなかで売買されています。

したがって、実際にはどれくらいの数の人が奴隷として苦しんでいるのかがつかめない状況です。

 

また、人身売買の単価が圧倒的に安くなっているのも現実です。

昔は奴隷の数もかなり限られていて、値段も高価でした。

 

奴隷の所有=お金持ち

 

これがある意味でのステータスになっていたため、長期的な契約のもとでの取引が基本でした。

しかし現在では奴隷の潜在的な数は圧倒的に多く、激安な値段で取引され、ほとんどの人が「使い捨て」されています。

 

つまり、「たちの悪い」ものになってきているのが現状です。

出典: 現代の奴隷問題(奴隷制)とは

 

 

現代の奴隷制の実態

 

 

奴隷制で苦しむ国々

中国

北朝鮮

インド

ナイジェリア

ロシア

ウズベキスタン

バングラデシュ

パキスタン

 

 

「現代の奴隷」はアジアやアフリカに集中しているのが現実です。

21世紀は「奴隷拡大の時代」とも言われています。

 

昔は奴隷の数は1000万人ほどであったのに現在ではおよそ4000万人からそれ以上とも言われています。

鉱山や農作業などの強制労働、売春や工場での過酷な労働環境から命を断つ人も少なくありません。

 

中国では子供の誘拐が多発していますが、さらわれた後に女の子だったら売春、男の子だったら漁船に乗せられる子供もいます。

また、腕を切断され、観光地に送られることもあります。

 

観光客に募金を乞い、そのお金は子供ではなく上に行きます。

 

インドでは灼熱の中、子供達が鉱山で1日中穴を掘り続けます。

水を飲んだり、トイレに行く暇などはなく、ひたすら働かせられます。

 

その鉱山で採れた資源を大人たちが売りさばき、最終的に私達が普段使っているパソコンやスマホのバッテリーになります。

このように奴隷制が関与している製品を最も輸入している国はアメリカと日本です。

出典:あなたのiPhoneに使われているコバルトは、「多くて1日2ドル」で働くコンゴの鉱山労働者が素手で採掘している

 

 

また発展途上国だけではなく、「奴隷制」は日本やアメリカにも存在します。

「インターンシップ」という名の下で雇った外国人労働者を徹底的に過剰労働させ、使い捨てている日本企業もいます。

 

アメリカでは子供を含む約40万人の人たちが「現代の奴隷」として搾取されています。

出典: Over 400,000 people living in ‘modern slavery’ in US, report finds

 

 

できること=知ること

 

普段生活している中では気づくことのない「別世界」のことかもしれませんが、少なからず私達も関与しているのが現実です。

東南アジアの観光地に行くとお金を乞うストリートチルドレンや体を売る女性がよくいますが、その中には自分の意思でなく「稼いだお金は全て雇い主に渡す」というケースもあります。

 

また上にも書いていますが、私達が使っている電子製品の部品は過酷な労働から生産されているものでもあります。

その中には給料などなく、奴隷として働かされている人たちによるものもあります。

 

感情的でかなり難しい問題でもありますが、できることは「知ること」です。

日本にいたらなかなか想像もできないことかもしれませんが、日本だけでなく世界に目を向けることが大事なのかなと思います