【文化が違う】アメリカの祝日とその過ごし方を解説します

【文化が違う】アメリカの祝日とその過ごし方を解説します

 

こんにちは。本記事はミナトのすゝめ「アメリカ文化」に関しての記事になります。

ということで、先日ツイッターにてこんなことをつぶやきました。

 

 

「祝日」を見るとその国の文化がわりとわかるものですが、日本とアメリカの「祝日のあり方」というのはかなり違います。

本記事では「アメリカには何日くらい祝日があるの?」「どんな感じで過ごすの?」という疑問に関してお答えしていきます。

 

アメリカの祝日

 

まず大前提として日本とアメリカの祝日の違いは、アメリカでは「連邦政府祝日」「州政府祝日」という2種類の祝日があります。

アメリカは「合衆国」ということなので、中央集権制の日本とは違いそれぞれの州が力を持っています。

 

ということで、本記事では連邦政府祝日を主に見ていきましょう。

 

連邦政府祝日

出典:アメリカの祝日カレンダー|2019年アメリカの祝日一覧と日数

 

こちらが連邦政府祝日一覧になります。

全部で10日になります。

 

日本はトータルで16日あるので、アメリカのほうが圧倒的に少ないですね。

しかし上でも書いてあるように、これにプラスして「州政府祝日」ということで、それぞれの州で各自の祝日を2〜3日ほど設けていることがほとんどです。

 

また逆も然りで、連邦政府祝日である「コロンブス・デー」「大統領の日」を設けていない州もあります。

このへんは「州によって違う」ということですね。

 

祝日の過ごし方

 

ではここからはそれぞれの祝日の過ごし方、意味合いなども含め見ていきましょう。

 

New Year’s Day (新年)

こちらは言うまでもなく1月1日の「元日」になります。

 

日本と同じようにこの日は祝日で、お店やレストランは空いてないことが多いです。

日本のような「年越しそば」や「初詣」のようなものは無いものも、12月31日の大晦日から年越しにかけて花火を打ち上げたり、友達や家族とパーティーなどをして楽しむのが一般的な過ごし方です。

 

Birthday of Martin Luther King, Jr. (キング牧師の誕生日)

キング牧師とは1960年代に「公民権運動」と言って、人種間の平等を訴えた黒人指導者です。

 

日本でもかなり有名ですが、アメリカでは「英雄」の一人で知らない人はいないほどです。

この人の誕生日が1月15日だったので、それに近い1月の第三月曜日が国民の祝日に定められています。

 

Washington’s Birthday (ワシントンの誕生日)

「ワシントン」とは、初代大統領の「ジョージ・ワシントン」のことで、2月22日の誕生日に合わせて2月の第三月曜日が祝日になります。

 

この祝日は州によって「大統領の日(President Day)」と呼ばれ、ジョージ・ワシントンだけでなく歴代の大統領を称える日ということになっていたり、中には「コロンブスデー」と同じようにこの日はそもそも祝日に定めていない州もあります。

 

Memorial Day (戦没将兵追悼記念日)

こちらはその名の通り、「兵役中に亡くなった方を追悼する日」となっています。

 

5月の最終月曜日が祝日に定められていて、もともとは南北戦争で亡くなった兵士を追悼するために始められました。

今では世界大戦や冷戦中に亡くなった兵士など、男女関係なく国のために命を断った方々を追悼する日になっています。

 

有名なのはバージニア州にある「アーリントン国立墓地」ですね。

日本でいう「靖国神社」のような施設ですが、ここでは「特定の宗教、宗派の形式にこだわらずに」戦役者が埋葬されています。

 

この日は追悼をするだけでなく、ピクニックやスポーツ、家族連れの観光客など、たくさんの人がアーリントン墓地に訪れます。

 

Independence Day (独立記念日)

アメリカでは毎年7月4日が固定祝日ということで、曜日に関係なく休みになります。

 

日本の「建国記念日(2月11日)」と同じように、この日は「アメリカが建国された日」でアメリカでは最も盛大な祝日です。

サービス業以外はほとんどが休日で、家族と過ごすのが一般的です。

 

お店に関してはこの一週間はセールをしたり、レストランは混み合います。

 

Labor Day (労働祭) 

こちらは「労働祭」ということで、毎年9月の第一月曜日が国民の祝日に定められています。

 

日本では「勤労感謝の日」というものがありますが、これと似ているかもしれませんね。

しかし日本では「労働者」というよりも、「収穫物に感謝する」という意味合いが強いです。

 

いわゆる「新嘗祭」ということで、もともとは神道行事で日本の伝統でもあります。

 

Columbus Day (コロンブス・デー)

コロンブス・デーは1492年10月12日に「クリストファー・コロンブス」が初めてアメリカ大陸に到達した日を祝う日です。

 

現在では10月の第二月曜日が国民の祝日ということになっていますが、上でも書いてあるようにアメリカでは多くの州がこの日を祝日にしていないのが現実です。

「先住民が先に住んでいたのに、あとからやってきたヨーロッパ人が土地を奪った」という歴史があるように、この日を国民の祝日にするのは失礼だということですね。

 

つまり歴史の見方を変えればコロンブスは英雄でもあり、悪にもなりえます。

 

Veterans Day (退役軍人の日)

この日は国のために命をなくした人や、退役した元軍人の方々に敬意を払う日ということで、毎年11月11日が国民の祝日になっています。

 

「戦没将兵追悼記念日」と同じようにアーリントン国立墓地などの戦没者記念碑に多くの人が訪れます。

 

Thanksgiving Day (感謝祭)

この日も独立記念日や元日と同じようにアメリカではかなり盛大に祝われている祝日です。

 

感謝祭は主にアメリカとカナダで祝われている祝日で、アメリカでは11月の第四木曜日(カナダでは10月の第二月曜日)が祝日になっています。

木曜日が祝日ということなので、その翌日の金曜日も休みになり、毎年感謝祭の週は4連休になることが一般的です。

 

日本の「勤労感謝の日」と同じように収穫や食べ物に感謝をする日ということで、この日は家族と共に七面鳥を食べます。

 

Christmas (クリスマス)

こちらは「クリスマス」ということで、毎年12月25日が固定祝日となっています。

 

日本ではクリスマスをカップルで過ごすという人も多いですが、アメリカではクリスマスはあくまで「宗教行事」であり家族と過ごすのが一般的です。

 

 

ということで、これらがアメリカで主に祝われている祝日ということになっています。

中には州によって異なるものもあります。

 

例えば「コロンブス・デー」や「大統領の日」を祝わない州があったり、クリスマスと同じように12月24日も「クリスマスイヴ」ということで祝日にしている州があったり、同じくキリスト教の宗教行事であるイースター(4月)を祝日と定めている州もあります。

このへんの違いを見てみるとそれぞれの州の政治や宗教的なスタンスがわかるので面白くもありますね。

 

ということで、本記事はこのへんで終わりにしておきます。