【閲覧注意】アメリカの闇・児童への性的虐待の実態とその理由

【閲覧注意】アメリカの闇・児童への性的虐待の実態とその理由

 

当サイト「ミナトのすゝめ」はアメリカの文化や歴史、社会問題まで様々なトピックに特化した情報サイトです。

ということで、先日こんなツイートをしました⇩

 

 

アメリカで児童への性的虐待が社会問題となっています。

アメリカ社会を最も騒がせたのが、カトリック教会の「性的虐待報道」です。

 

2018年にはペンシルバニア州・カトリック教会の司祭300人以上が児童に性的虐待をしたという情報がメディアに伝わり、1000人を越える被害者が特定されました。

これに関してはアメリカだけでなく、キリスト教圏の国々すべてで大問題とされています。

 

本記事ではこのような「アメリカの性的虐待の問題」について深く切り込んでいきます。

 

※本記事のテーマ上、中には気分を害する表現や内容も含まれている可能性もあるので読む前にあらかじめご了承ください

 

アメリカの性的虐待の実態

 

アメリカの性的暴行件数は世界で第3位です。

 

性的暴行件数ランキング

1位 南アフリカ

2位 スウェーデン

3位 アメリカ

4位 イギリス

5位 インド

 

このようなランキングとなっています。

中にはアメリカが一位ではないことに驚く方もいるのではないでしょうか。

 

逆に言えば、上位の国々はそれだけ性的暴行の「認知度が高い」ということも言えますが、多いことに変わりありませんね。

最近では「Me too Movement」という性的暴行を受けた女性が次々と名乗り出る「運動」も起きています。

 

被害に遭った有名人

 

パリス・ジャクソン

⇨14歳の時に見知らぬ人に性的暴行を受けた。

 

ケシャ

⇨18歳の時にピルを飲まされた後に性的暴行を受け2日後に目が覚めた。

 

レディー・ガガ

⇨19歳の時にプロデューサーから毎日性的暴行を受けていた。

 

マドンナ

⇨ニューヨークに住んでいた時代に銃を突きつけられながらレイプをされていた。

 

オプラ・ウィンフリー

⇨9歳の時にいとこに犯され、さらに14歳の時には妊娠させられ出産、生まれた子供は1週間後に死亡。

 

性的暴行で告発された有名人

 

最も有名なのがマイケル・ジャクソンかもしれませんね。

マイケル・ジャクソンは1993年に当時13歳の少年に性的暴行を加えた疑いで裁判にまで至りました。

 

これに関してはドキュメンタリー映画にもなっています。

男の子に対しての性的虐待に焦点を当てたもので、それこそ全米を驚愕させました。

 

最近ではハリウッド男優のケヴィン・スペイシーが18歳の息子にお酒を飲ませた上で性的暴行を与えたという容疑で起訴されています。

この事件から「僕も幼い頃あの人に性的虐待を受けた」という人がどんどん名乗りを挙げました。

 

つまりこれが「Me too運動」の引き金の一つでもありました。

 

 

組織的な性的虐待

 

 

ここまで、見るに耐えないような内容のものばかりですが、もっとたちの悪いのは「組織的な性的虐待」の例もアメリカでは多数問題となっていることです。

ここからは実際にそれらの例を見ていきましょう。

 

カトリック教会

 

上でもご紹介していますが、カトリック教会の神父による児童への性的虐待が度々暴かれアメリカ社会で問題となっています。

このカトリック教会による性的虐待が明るみになったのは、2002年に「ボストン・グローブ誌」による報道からでした。

 

これは1人の神父が30年の司祭生活の中で約130人もの児童に対し性的暴行を行っていたことを隠蔽していたことが明らかになり火がつきました。

この神父の性的暴行は一つの例にしか過ぎなく、この後も次々と同じようなケースが明るみになります。

 

この中には1940年代にまでさかのぼるケースもあります。

その後アメリカのCNNニュースは1950年から2002年にかけて4,450人の神父に疑いがあり、被害件数は11,000件にものぼると報道されました。

 

これらの報道&報告書の中には見るに耐えないような内容のものばかりです。

 

手術後に入院中であった7歳の少女にお見舞いをした際に性的暴行を強姦。

9歳の男の子に性的暴行加えた後、聖水で口を「清めた」。

少女を強姦した後、妊娠が発覚し中絶をさせた。

 

中には「性奴隷」さながらで、日常的に性的暴行を加えていたケースもあります。

これらの非人道的な行いが長年に渡ってできていたのは教会自体が情報を隠蔽していたからと言われています。

 

アメリカボーイスカウト

 

2019年のCNNの報道によると、1944年から2016年までの72年間の間でアメリカのボーイスカウト連盟の約7800人以上の指導者が性的虐待に関与していたとされています。

この72年間のうちに被害を受けた児童は1万2000人を超えます。

 

アメリカスポーツ界

 

2016年にラリー・ナサールという体操連盟の元ドクターがこれまで368人の未成年含む女子選手に性的虐待をしていたということが報道されました。

これはアメリカだけでなく世界のスポーツ業界に衝撃を与えましたが、これは氷山の一角にしか過ぎません。

 

現在体操選手として活躍しているマッケイラ・マロニーとアリー・レイズマンは実際にその被害を告白し競技団体のずさんな体制を批判しました。

「金メダルを取るためなら…」という一種の洗脳状態にかけられ性的暴行を加えられていたという手口で何人もの被害者がいると告白しています。

 

つまり、これによりアメリカのオリンピック協会の歪んだ体質が明らかになりました。

 

アメリカ軍

 

日本人としてはこれの最も代表的な事件は1995年の「沖縄米兵少女暴行事件」かもしれませんね。

これは当時12歳の小学生の少女を拉致・監禁し集団強姦した事件です。

 

これが現在において沖縄と米軍基地の問題につながるものでもありますが、米軍内部においても性的暴行が問題となっています。

2004年には軍学校内部の性的嫌がらせや暴行を防ぐための「性的暴力防止部隊(The Defense Task Force Sexual Harassment and Violence at the Military Service Academies)」という組織も創設されています。

 

軍学校では性的嫌がらせと性的暴行に関する訓練や教育にもかなりの力を入れているほどです。

「見えざる戦争」という映画がありますが、これは軍内部の性的暴行に焦点を当てている映画です。

 

このようにアメリカ軍内部の性的暴行は国を挙げて防止策を行っています。

 

 

アメリカで性的虐待が多い理由

 

「アメリカではなんでこんなに性的暴行・虐待が多いの?」

こんな疑問を抱く方も少なくないかと思います。

 

もちろん性犯罪者はどこにでもいて、この問題はアメリカだけではありません。

また、これらの事例はアメリカ全体を反映したものではありません。

 

しかし社会問題になっているのも事実です。

カトリック教会やボーイスカウトの例で言えば、「こんなに優しい人が犯罪者であるはずがない」という先入観から信頼仕切ってしまう。

⇨結果として「親や周りの大人たちが見過ごしてしまう」ということが大きな原因でもあります。

 

スポーツの例で言えば、昨今日本でも問題となっている体罰と同じことかもしれませんね。

 

「認めてもらうにはやるしかない」

⇨このように子供を洗脳状態に追い込ませて性的に搾取する大人がいるのも現実ではあります。

 

これは音楽業界・映画業界でも同じことが言えます。

 

また、軍内部の性的暴行・嫌がらせは明らかになっていないだけで世界のどの軍隊にも存在しうるものでもあります。

このように理由を挙げていくとなると一概には言えないものばかりです。

 

しかし、アメリカでは性犯罪・性的虐待が多いことから世間に広く認知されているのもまた事実です。

 

「Me too運動」も日本ではあまり広まりがありませんでしたが、アメリカでは社会全体を巻き込むものとなりました。

言うまでもなくこれらの問題はアメリカだけでなく、日本含む世界で変えていかなければならないものですね。