当ブログ「ミナトのすゝめ」では度々海外と日本の文化を比較した記事を書いています。
本記事では「海外から見たらこの日本の文化ってちょっと変だよ」という少しネガティブなテーマについて書いていこうと思います。
2020年に東京オリンピックが開催されますね。
そんなこともあり訪日外国人の数が爆発的に増えて、「日本人気」というものがしょっちゅう取り上げられていますが、「悪名高い」日本文化というものも中には存在します。
ではそれらがなぜ「悪名高い」のかという経緯について詳しく解説していきます。
「日本って実際海外からどう見られてるの?」
このような疑問を解決していきます。
日本の好感度はかなり高い
なんだかんだ言っても、日本はかなり「好感度の高い国」として世界から認められているのは事実であります。
実際に僕がアメリカに留学していた時も、「I’m from Japan.」と言うと結構話が弾んだりします。
「日本の文化が好き」という人がかなり多いというのは海外に行くとわりと実感できます。
国の好感度調査
出典: http://cope-cdnsta.agilecontent.com/resources/pdf/1/2/1529840032921.pdf
よく取り沙汰される「国の好感度調査」でも日本は8位とかなり上位です。
アジアではトップ、G8では2位という結果です。
このような表を見ても日本の好感度はかなり高いと言えますが、中には「悪名高い」日本の文化というものが存在します。
次にそれはどういったものかを具体的に見ていきましょう。
①捕鯨文化
これも最近では食べる人も少なくなってきているので「よくわからん」という人もいるかも知れませんが、つまり「クジラを捕獲する&食べる文化」が日本にはあります。
アメリカに留学中は「本当に本当にクジラを食べるの?」というふうに耳にタコができるくらい聞かれました。
それくらい海外の人からすると不思議なんですね。
「なぜ日本は食料に困っているわけじゃないのに未だに捕鯨を続けるの?」
最近ではこんな疑問を持っている方も多いかもしれませんね。
さらに捕鯨文化においての経済的なインパクトもそんなに大きいわけではない、となったらやはり「食文化を守りたい」ということなんでしょうか。
実際はどうなのでしょうか。
「日本とクジラ なぜ日本は捕鯨をするのか」というBBCニュースの記事では日本政府の公式見解が紹介されています。
「捕鯨が日本の伝統文化に基づくもので、日本の漁師は何百年にもわたってクジラを捕獲してきたし、何を食べていいか悪いかを外国人に指図されるいわれはない」
このような主張です。
「ふむふむ、じゃあこれは日本の伝統なんだな」
「ノルウェーやアイスランド、カナダの人達も捕鯨をしているしそれならまぁしゃあないか」
「でも地球の反対側(南極)まで行ってクジラを取るのは歴史的な要素は全くないからおかしくない?それに関しては文化でもなんでもないじゃん!」
記事にはといった具合で書かれています。
国際的なイメージがあまりにも悪く、商業的な需要もない、さらに現代では食べる人も少ない。
「じゃあなぜ今禁止にしないの?」
このような問いに政府高官は、「今は止めにくい、重要な政治的理由がある」という風に答えたと書かれています。
ということでおそらくあと10年もしたら捕鯨文化はなくなってしまうのかな、という気配がありますが、とにかくこの「捕鯨」に関しては国際的に日本はあまり良い目では見られていないということですね。
②男性を「たてる」文化
これは武家由来の文化で古来から日本では「女性は男性に尽くすべき」としてありますが、これが海外からは「理解ができない」ということで言われることがあります。
これと同時に「日本は男尊女卑の社会で女性の社会進出が遅れている」というふうに言われることもしばしば。
実際に「男女平等ランキング(2017年)」で日本は114位と先進国なのに圧倒的に下位にされてしまいましたが、「日本では男尊女卑が根付いている」というのが海外から見て一般的な日本のイメージです。
英語で「Geisha」という日本語の芸者を指す言葉がありますが、芸者=日本文化=現在もこれが一般的というイメージが抜けきれないのかと(もちろん芸者には悪いイメージは持ってない)。
③建前文化
日本では【和】を尊重することから、「争いを起こすくらいなら本音ではなく建前」で人と接することが多いですね。
これに関しては日本に住んだことがある人なら分かるかもしれませんが、これが海外の人からしてみると「理解ができない」ということですね。
英語に「Honne and Tatemae(本音と建前)」という言葉が英語にもありますが、これが「日本の文化」として広く認識されています。
日本人の友達や知り合いがいる人にしてみると「なにを考えているのかわからない」ということで困惑することも多いみたいです。
④労働環境
こちらも英語で「Karoshi(過労死)」という言葉が存在するように、死ぬまで働いたり(働かせたり)、自殺するまで追い込むのは日本特有のある意味で悪名高い文化であります。
日本国内でも今、「働き方改革」というのが必死で進められていますが、海外では日本の労働環境が信じられないほどおかしい、というわけですね。
ここで注意したいのは、中国含むアジアの国やアフリカ諸国では日本よりもはるかに労働環境が劣悪な国はたくさんあります。
しかし日本は先進国です。
それにも関わらず、「始発で出社して終電で家に帰る」ということや、体育会系の謎の根性論が未だにまかり通っている、つまりある意味で「文化」として根付いている、ということが問題なわけであります。
この労働環境が「美化」されている(もしくは過去にされていた)ということが海外から見て変だ、ということですね。
まとめ
ということで本日は「世界から見たちょっと変な日本の文化」ということでご紹介してきました。
「日本は海外からこう見られているんだな」というのを知っていると海外に行く時にかなり便利かなと思います。
また、このような点を知って現在の日本の問題点をしっかりと認識するというのは大事なことかもしれませんね。
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