【反米主義】なぜアメリカは世界から嫌われているのか

【反米主義】なぜアメリカは世界から嫌われているのか

 

はじめに▼

本記事ではいつもとはニュアンが少し違うテーマで、「なぜアメリカは世界から嫌われているのか」という疑問について書いていきたいと思います。また、ここで話す内容としては言うまでもなく、【国】としてのアメリカであり、「アメリカ人一般」を指すものではないのでご注意ください。歴史的、政治的に見て、今現在世界はどのようにアメリカを見ているのかを詳しく分析していきたいと思います。

 

そもそも嫌われているの?

はい。嫌われています。特に近年大統領がトランプ氏になってから、例によって度重なる暴言や自国主義の政策によりヘイトが増していると言えます。もちろん、一国の大統領が自国の国や人々の為の政策をやることは当たり前のことです。

 

しかし、アメリカは世界一の経済大国であり、軍事力も持っている所以から世界から「いい加減にしてくれ」と嫉妬半ばで言われてしまう部分があるのです。

 

じゃあ誰が嫌っているの?

ここらへんは一つ一つ詳しく書いていきますが、ざっくり言うとアメリカ以外の国(むしろアメリカ人も)みんなアメリカのことが嫌いです(悪気はないよ笑)。

 

しいて言えば、「アメリカ大好き!」という国はイスラエルくらいでしょうか。もちろん、文化や教育なども含めアメリカを好きな人はたくさんいますし、僕もアメリカに留学していましたので「アメリカLOVE!」の人間の一人ですが、政治や歴史に観点をおいて見た時にアメリカを好きな人はなかなかいません。

 

さて、では次に具体的にそれは何故なのかを見ていきましょう。

 

具体的にどんなこと?

「西欧の侵略」の引き合いに出される

世界史を勉強した方なら誰もが知っているであろう西欧の侵略ですが、アメリカ大陸のネイティブアメリカンの地を侵略したことを引き合いに出されるのが大体はアメリカです。

 

つまり言うなれば、アメリカ=西欧列強のシンボルなわけですね。

 

かつての奴隷制や現在の人種問題

アメリカでは19世紀半ばまで「奴隷制」というものが存在しました。アフリカから無理やりアメリカ大陸に連れてこられた黒人の方々を「奴隷」として国の発展の為に働かせていましたが、リンカーン大統領の元、奴隷制廃止の声が高まり、奴隷制を反対する北部の州VS奴隷制を続けたい南部の州で内戦をして結局奴隷制は廃止になりました。

 

しかし今でもその名残から人種間のわだかまりが絶えないという状況になっています。そういっためちゃくちゃインパクトのある歴史があるからか、上記の西欧列強のイメージと共に、アメリカ=奴隷制&人種差別のシンボルになっていると言えます。

 

言い換えれば、アメリカ=白人至上主義のイメージが未だに拭えないということです。

 

戦争の歴史

アメリカは常に戦争をしているイメージ(事実)があります。そして、それらの戦争によって何万人もの罪のない人達が亡くなっています。

 

もちろん、戦争なのだから「アメリカが一方的に悪い」という風に一概には言えないですが、アメリカ=戦争というイメージがあるのは事実です。

 

その代表例が「広島・長崎への原子爆弾投下」ですが、無慈悲な攻撃によって一般市民が巻き込まれたという意味で世界から嫌われています。さらに、原子爆弾にとどまらず生物兵器の使用(ベトナム戦争など)も多数しています。冷戦時代の度重なる干渉による代理戦争や、中東への攻撃などで多くの命が失われているのも事実です。

 

そういった背景からアメリカは世界から嫌われています。

 

アメリカは世界一の武器商人

さらにアメリカは世界中の同盟国(日本含む)に対して最新鋭の武器を売っています。それによって、間接的に戦争を起こしているとも言えますし、アメリカが武器を売っている同盟国と戦争をしている国は当然アメリカに対するヘイトも生まれてきます。アメリカの武器輸出額は世界一です。

 

 

陰謀論が絶えない

太平洋戦争の引き金でもある、「真珠湾攻撃」にしたり、イラク戦争&テロとの戦いの始まりでもある「同時多発テロ」にしても、アメリカの陰謀論が絶えないんですね。

 

その陰謀論が事実かそうでないかは置いといて、アメリカ=陰謀のイメージが強いのは事実ですね。

 

環境破壊

前述しましたが、広島・長崎以外にも、アメリカは原子爆弾や水素爆弾などの実験だけなら数え切れないほどの数をやっています。その度に生態系は死亡しています。

 

例えば、戦後まだ間もない頃に、太平洋沖の島でアメリカが原子爆弾の実験をやって、その付近のマグロ(日本人の主食)や日本人の漁師までもが放射能をあびて大問題になりました。

 

それだけでなく、ベトナム戦争では数多くの生物兵器を使用したり、水田や田んぼなど(アジア人が最も大事にしているもの)の上を戦車で乗り込んでいってベトナム人や世界の人々の反感を大いに買いました。

 

また、最近ではトランプ大統領がパリ条約から抜けることを表明したり、アメリカは基本的に環境問題に対する意識があまりないとも言えます。

 

 

誰に嫌われているの?

では次にアメリカは主にどこから、どのような理由で嫌われているのかを一つ一つ見ていきましょう。

 

日本

日本ではアメリカに対するヘイトは比較的少ないかと思いますが、先の大戦のことはもちろん、今でも日本に駐留しているアメリカ軍関係での問題が絶えません。

 

在日アメリカ軍兵士が沖縄で12歳の女の子を監禁&強姦した事件ですが、これはアメリカと日本で結んでいる「日米地位協定」により、アメリカ側は容疑者の引き渡しをしなかったことにより、国内、特に沖縄では反米感情が一気に高まりました。

 

また、1977年には米軍機が横浜の住宅地に墜落して一般市民3人が犠牲になっていますが、この事故によるアメリカからの謝罪は一切ないです。このようにアメリカは未だに「日本を守ってあげている」という態度があるので日本においてもアメリカに対するヘイトがなくならないと言えるでしょう。

 

韓国含む多くの国々ではこの日本と同じような理由でアメリカは嫌われています。

 

ヨーロッパ

アメリカでは自由に銃が買えることが出来ますし、保有することも出来ます。これは言うまでもなくヨーロッパの国々からしてみても「理解できないこと」であり、これだけアメリカ国内に銃が蔓延していて、銃乱射事件なども度々問題になっているのにも関わらず改善しようとしない姿勢にはヨーロッパの方々も呆れています。

 

また、アメリカ人は「謝らない」ことや、「我が強い」というステレオタイプもヨーロッパの国々ではかなり強いです。

アメリカ人「オレたちってどう見られてるの?」→ヨーロッパ人「こんな感じ」→アメリカ人「えっ」

この記事の中にヨーロッパの方々が抱くアメリカ人のステレオタイプがありますが、まさにこの写真のようなイメージをヨーロッパの人はアメリカに抱いています↓

 

アラブ諸国

アメリカは特にアラブ諸国にはこぞって嫌われています。イスラエル建国から始まり、度重なる中東での戦争、石油の覇権争い、民主主義の押しつけや、最近ではイスラエルの米国大使館を無理やりエルサレムに移転、イランの各合意を一方的に破棄するなど、言い出したらキリがないくらいあります。

 

ロシア&中国&北朝鮮

これら3カ国とアメリカはそもそも考え方が合わないという点で嫌われています。

 

最近では北朝鮮とアメリカの度重なる挑発行為(米朝会談以降止みましたが)などがありますが、歴史的に北朝鮮は反米を掲げていますし、中国でも同じような理由&最近の貿易戦争があります。ロシアはソ連の時代から基本的にアメリカと仲良くなった試しがないです。

 

メキシコ&カナダ

この2カ国はアメリカと国境を共にしていて密接な関係がありますが、実は仲良くありません。特にメキシコとは度重なる移民問題で最近では関係が劣悪となっていますし、メキシコ&カナダ同様トランプ大統領の貿易赤字を埋めるため関税をかけたことにより、アメリカの印象はあまり良くありません。といっても、カナダとアメリカはお互いにカップル同士のようなものでとても仲は良いです(トランプ大統領のみが嫌われているのかも…)。

 

まとめ

ということで本日は「反米感情」について見てきましたが、何度も言うようにこれはあくまで歴史的&政治的に見たときの「感情論」だけの話であってアメリカの文化や音楽などはみんな大好きです(僕も含め)。

 

しかし、世界からアメリカは煙たがられているのも事実であります。日本においても、「日本はアメリカのことが大好き」という意見が多いと思いますが、それはあくまでアメリカの文化が好きなだけであって、沖縄の人や多くの日本人が今でも歴史的には反米感情を持っているというのを忘れてはいけません。

 

しかし、好き嫌いはあくまで個人の問題ですので一概に言えないのも事実でございます。ここではただ「あー、アメリカって世界からこういう風に見られてるんだー」程度に見ていただければ幸いです。