【海外の反応】アメリカ車が日本で人気がない5つの理由

【海外の反応】アメリカ車が日本で人気がない5つの理由

 

こんにちは。本記事はミナトのすゝめ「アメリカ文化」に関しての記事になります。

 

 

こちらの記事でも書いたのですが、アメリカで日本車はかなりの人気を誇ります。

一方で日本でのアメリカ車はどうでしょうか。

 

日本に住んでいればわかりますが、日本の道路でアメ車を見かけることはめったにありませんね。

実際にアメリカ車の売上は日本全体のわずか0.3%にしか過ぎません。

 

これは単純に「アメリカ車は性能が劣る」という理由ではなく、具体的な理由があり、これがわりと日本とアメリカの文化の違いを表しています。

ということで、本記事では「アメリカ車が日本で人気がない理由」を詳しく解説していきます。

 

日本のアメリカ車

 

筆者は現在英語でもウェブサイトを運営しています。

そちらでは「海外の方向け」ということで、日本の文化や歴史などを書いています。

 

少し前に「Why American Cars Are Not Popular In Japan」という記事を書きました⇩

 

 

少し内容はかぶりますが、本記事はこれの「日本語版」ということでご紹介しています。

 

「日本ではアメリカ車はどれだけ売れてるの?」

 

まずはこの疑問からですが、Trump Wants More U.S. Cars in Japan, What’s Missing Are Buyersこちらの記事によると、アメリカで売れている日本車のシェアは40%を占めているのに対し、日本のアメリカ車はわずか0.3%というデータがあります。

最近トランプ大統領がらみのニュースで問題になっていますが、アメリカはこれに対しなぜか怒っています。

 

「日本はアメリカ車を平等に売っていない」

 

ということですね。

人気のない車を売れというのも理不尽な気もしますが、アメリカは日本がアメリカ車に対して「関税」をかけていると思っているようです。

 

しかし実際には日本政府がアメリカ車にかけている関税は0%なのが現実です。

逆にアメリカが日本車にかけている関税は25%なので、「不公平なのはどっちやねん」とツッコミたいところでもありますが、アメリカの自動車産業の方々は日本でアメリカ車が売れない理由を「そもそもわかっていない」ということがよくわかります。

 

ということで、「日本でアメリカ車が売れない理由」を見ていきましょう。

 

①日本⇨軽自動車

 

日本では昔から今でも「軽」を好む人が多いですね。

なんと言っても日本の道路は狭く、人口密度の高い日本では小さい車の方がなにかと便利です。

 

実際に日本で売れている約40%の車が軽自動車です。

一方でアメリカはどうでしょうか。

 

僕は現在アメリカに住んでいますが、アメリカで軽自動車を見ることはまずありません。

アメリカでは真逆で、小型の車よりも「Pickup Truck」という大型の車がほとんどです。

 

というのも、アメリカは日本とは違い、国土も大きく、道路がめちゃくちゃ広いです。

アメリカ人はアウトドアやショッピング、引っ越しの時などにデカイものを運ぶ「Pickup Truck」は重宝してます。

 

日本では日々の移動手段、駐車場のスペースなどなど考えた時に大型のアメリカ車だとあまりにも不便すぎますね。

フォード、GM、クライスラーなどといったアメリカ車メーカーは軽自動車などは作っていません。

 

逆に日本車メーカー、ホンダやトヨタなどですが、対アメリカに対しての車は国内向けよりもワンサイズ大きめに作っています。

言うまでもなく、大きめに作ったほうがアメリカで人気があるからですね。

 

 

またこちらの記事にも書いたのですが、「燃費」が大きな理由でもあります。

軽自動車はやっぱり燃費が良いですね。

 

「オイルショックによってガソリンが高騰したことによって、燃費の良い日本車が初めてアメリカで人気になった」という歴史があるように、日本車の強みは燃費の良いところにあります。

 

ガソリンの値段がアメリカよりも高い日本では「燃費の良い車」が売れるのは当然と言えば当然ですね。

 

②右ハンドル

 

ご存知のように日本では左側通行の右ハンドルです。

アメリカでは真逆ですね。

 

「左ハンドル=外車」というイメージがありますが、アメリカから輸入された車は左ハンドルになります。

したがって、アメリカ車を購入した場合、必然的に左ハンドルで運転しなければなりませんね。

 

日本車メーカーはアメリカに輸出する際は当然現地の道路に合わせた右ハンドルの車を作っています。

当然ですね。

 

しかしアメリカ車メーカーはそんなことは気にしません。

「売る気がないんじゃないか」という気もしなくもないですが、これが日本でアメリカ車が売れない理由です。

 

ドライブスルーや駐車場でのお金の受け渡し、高速道路のゲートなどなど、右ハンドルが主流の日本で左ハンドルは不便すぎますね。

本当に好きな人しか買わないのが現実です。

 

③保証

 

日本車メーカーが最も力を入れているのは「アフターサービス」ではないでしょうか。

これに関しては「日本の文化」とも言うべきで、家電やパソコンなどでも「日本メーカーが良い」という人の多くが「保証が付いてくる」という点です。

 

車は買った後にコストがかかるものです。

修理や不具合などといった度に日本車メーカーであればすぐに直してくれます。

 

しかし海外メーカーであれば保証はなく、外車なので修理なども専門の人を見つけないといけません。

部品に関しても海外から一々取り寄せないといけないので大変ですね。

 

繰り返しますが、アメ車は本当に「車好き」の人しか買いませんね。

 

④ステレオタイプ

 

「アメ車は燃費が悪い」

「すぐ故障する」

 

これが事実かそうでないかは置いといて、こんなステレオタイプが日本にはありますね。

これが未だに日本においてのアメリカ車の向かい風となっているのも事実です。

 

⑤交通システム

 

アメリカでは車は必須です。

アメリカでは16歳、州によっては15歳から車を運転することができ、高校生で自分の車を運転して学校に行くのも普通です。

 

国土が広く、物理的に車がないとどこにも行けないアメリカでは車は必要不可欠になります。

一方で日本はどうでしょうか。

 

「若者の車離れ」ということでよく言われたりもしますが、実際に若い人は車の免許すらも持っていない人も珍しくありません。

これは当然かもしれませんね。

 

日本では免許を取るのにも1ヶ月ほどかかり、お金も20万近く払わないといけません。

アメリカでは1万円ほどで、原付きの免許くらい取るのがカンタンです。

 

そんな日本では多くの方が公共交通機関を利用します。

朝の通勤時間の満員電車を見るとわかりますが、通勤通学にはこぞって電車ですね。

 

これも日本のインフラが整っているからでもあります。

アメリカでは電車やバスなど一部の都市にしかなく、ほとんどの場所では車移動です。

 

本当に田舎ではタクシーもないほど、公共交通機関など当てにできないのが現実です。

 

また、これは「高速道路」でも同じことが言えます。

日本で高速道路を利用するとなるとお金がかかるのが前提ですね。

 

特に首都高など数キロ走っただけでもかなりの値段になります。

アメリカでは高速道路は何キロ走ろうが無料です。

 

日本の若者が車を乗らず、公共交通機関を利用するのもわかる気がしますね。

 

 

日本車VSアメ車

 

本記事では「アメリカ車が日本で人気がない5つの理由」ということでご紹介してきました。

冒頭にも書きましたが、トランプ大統領含め、アメリカの自動車産業の方々は日本に怒っています。

 

「アメリカ車が売れないのは日本政府のせいだ」と言っていますが、実際にはそんなことではありませんね。

ここまで見てきてわかるように、日本車がアメリカで人気なのは「日本車メーカーがアメリカ文化に適用しながら車を売っている」からに他なりません。

 

アメリカ車はどうでしょうか。

アメリカ車メーカーが日本文化に適用しようとしているとは到底思えませんね。

 

右ハンドルが主流の日本で、未だに左ハンドルの車を売っているようでは「話にならない」ということが言えますね。