「アメリカの一部では大麻が合法化されている」
こんなことをよく聞きますね。
これは本当で、アメリカの一部の州では大麻は合法で、「リクリエーション感覚」でみんなガンガン大麻を吸ってハイになってます。
カリフォルニアなんかでは、「大麻デリバリー」なんていうのもあってネットでも購入できますよ。
そんなアメリカなので、「当然タバコやお酒にも寛容なんだろうな」と思う方もいるかと思いますが、実際はそうではありません。
題名にもありますが、タバコ喫煙者は徹底的に迫害されます。
そんなアメリカのタバコ、お酒、大麻事情を本記事では詳しく解説していきます。
アメリカのタバコ事情
ではまずは「アメリカのタバコ事情」から見ていきましょう。
繰り返しますが、アメリカでは「タバコを吸う人」にいいイメージはありません。
これは日本でもそうかもしれませんが、日本の数倍ほど喫煙者は「生きづらい」と言ってもいいかもしれません。
「健康に悪いものを自ら吸っている」=「管理ができない人」
こんなふうなレッテルを貼られてしまうことも多々あります。
例えば、筆者も現在アメリカの大学に通っているのですが、僕の(未成年ではない)友達がタバコを吸っているところを教授に見られたときはわりと嫌味ったらしく説教されていたのを覚えています。
特にその友達は「将来は教授になる」という目標を持っている子なので、「教授になる人間がタバコなんて吸っていていいのか」ということですね。
これは学生だけでなく、職場などでも同じです。
中には昇進に関わってくる場合もあります。
アメリカではタバコよりもむしろファストフードなどの食生活のほうが問題な気もしますが、それだけアメリカ人はタバコに厳しいです。
喫煙所は一切ない
日本では居酒屋やレストラン、喫茶店、カラオケなどでもわりと「分煙」ということでタバコが吸えますが、アメリカでは分煙どころかタバコを吸える場所はありません。
飲食店、ショッピングセンター、空港、大学、病院、職場、どこもそうですが、基本的に喫煙所や喫煙スペースなどないですね。
喫煙スペースがないからと言って、道端のベンチででタバコを吸おうものなら見ず知らずの人に露骨に嫌な顔されて終わります。
つまり「タバコは吸うな」ということですね。
筆者の経験上、アメリカで喫煙が許される場所は「カジノ」くらいです。
こんなこともあり、日本では大型のショッピングセンターなんかで喫煙所が併設されているのを見てアメリカ人は驚きます。
「子供がいる場所でタバコを吸うんだ」ということですね。
タバコの値段
アメリカではタバコは割高です。
アメリカの場合州によって違いますが、ニューヨークでは「マルボロ」の一箱の値段は1500円ほどです。
カリフォルニアでも1000円ほどです。
「州によっても違う」ということですが、田舎に行けば行くほど物価に比例してタバコも安くなります。
安い場所だと500円ほどなので、日本と同じかそれよりも安いです。
アニメの自主規制
アメリカにおいて、タバコへの異常なまでの嫌悪感はアニメにも影響しています。
例えば、日本のアニメは「性的なものやバイオレンスな描写が多い」とよく言われていますが、タバコも例外ではありません。
「ワンピース」のサンジはいつもタバコを持って登場しますが、アメリカでワンピースが放送されるときはタバコの代わりに「チュッパチャップス」を持っています。
これほどタバコに対しては厳しい割に、アメリカでは未成年のうちに大麻に手を出す人は大勢いるのも不思議な話でもありますね。
大麻に関してはまた後述します。
アメリカのお酒事情
お酒に関してもアメリカは日本よりも厳しいかと思います。
なんだかんだでアメリカは「キリスト教の国」というのがよくわかります。
日本では東京や大阪などの都市に行くと、金曜の夜や週末は酔っ払ったサラリーマンが駅前でぶっ倒れていたり、缶ビール片手に道端で談笑していたり、電車でも飲んでいたりしているものですが、これらの行為をアメリカでやったら捕まります。
アメリカでは公共の場での飲酒は違法です。
飲酒どころか、コンビニなどでお酒を購入したらそのまま車に積むか、徒歩ならカバンやバッグに入れて家に持って帰らないといけません。
空いていないものであっても、お酒の瓶や缶を公共の場で持ち歩くもの違法になります。(州によって異なる)
「日本では公共の場でお酒を飲めるのはいいね」と日本に来ていたアメリカ人の友人が言っていましたが、まさにそのとおりかもしれませんね。
日本では昔からお祭りやお花見など、「外でお酒を楽しむ」という文化がある一方で、アメリカはキリスト教の国であり、昔からお酒には厳しいという歴史的背景があるからかもしれませんね。
「禁酒法」という法律が1920年代のアメリカにありましたが、それも「アメリカのお酒に対する厳しさ」の代表例かもしれませんね。
アメリカの大麻事情
お待たせしました。
ここからがアメリカの大麻事情になります。
タバコ、お酒に関しては異常なまでに厳しいアメリカですが、大麻に関してはかなり寛容なのも事実です。
これまで、「趣向品」としての大麻が合法な州は首都のワシントンDC+9州で、「医療大麻」が認めらている州はなんと25州もあります。
むしろ大麻が非合法な州であっても、ホームパーティなんかに行くと吸っている人はわりと高確率でいたりします。
筆者はこれまでインディアナ州とノースダコタ州に住んだことがありますが、どちらの州も大麻は非合法ですが、普通にみんな吸っていましたね。
「大麻は身体に悪いのか」
「依存性はないのか」
「そもそも合法にすべきなのか」
などなど、これらを話しだしたらキリがないですが、これがアメリカの大麻事情でもあります。
アメリカには「大麻ソムリエ」がいたり、大学に「大麻学部」があったり、「大麻バスツアー」なんてのもあるくらいだからな。
僕もクラスメートにiPad使って全力でマリファナについて解説されたことあるけど、それくらいアメリカでは今後マーケティングなんかにおいてこの分野は大きな市場でもある。 https://t.co/bW7LMy7gCU
— マサヤ🇺🇸ミナトのすゝめ (@masaya_minato) December 5, 2019
こちらのツイートにもありますが、「大麻ソムリエ」や「大麻バスツアー」、「大麻学部」など、これは本当です。
先日大麻が合法であるコロラド州にて「大麻イベント」というのがあるというので、僕の友人もそのイベントのためだけに車を数時間走らせてはるばるコロラド州まで行っていました。
ということで、「大麻合法化」に関して、今後アメリカではもっと一般的になってきそうですね。
大学のビジネス学部なんかでは今後の大麻市場に関して本気で議論したり、投資などの動向などを本気で追ったりもしていますね。
気になった方は大麻ビジネスに投資してみてもいいかもしれませんね。
ちなみにですが、アメリカのお隣のカナダでは完全合法となっています。
「カナダの大麻事情」に関しては以下の記事で詳しく解説しています⇩
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