【結局どっち?】東京VSニューヨーク 両都市を比較してみた

【結局どっち?】東京VSニューヨーク 両都市を比較してみた

 

はじめに▼

とある友人「ニューヨーク行ったことあるんでしょ?」

僕「あるよ!高校生の頃、初めてのアメリカがニューヨークだった」

とある友人「東京とどっちがでかいの?」

僕「比べるものによる」

 

「東京」と「ニューヨーク」、どちらも「世界最大都市」と世界で謳われる大都市ですが、結局違いはどこにあるのでしょうか。

結論から言うと「すべてが違います」

 

本記事では人工、文化、インフラ、経済、治安、教育などなど色々な面からこの2つの都市を徹底比較していきます。

 

人工

 

都市を見る上で人工はとても重要なポイントですね。

歴史的に見ても古代ローマが栄華を極めていた時代の現在のイタリアローマ、中国の唐や唐の頃の長安(現在の西安)、中世のパリ、19世紀(産業革命時)のロンドン、20世紀初頭のニューヨーク、などはこぞって人工が爆発的に増え経済的にも文化的にも繁栄しています。

 

日本はというと、平安時代の京都や、鎌倉時代の鎌倉、江戸時代の江戸(現在の東京)は世界的に見ても人工が圧倒的に多かったと言われています。

では現在の東京とニューヨークはどうでしょうか。

 

東京: 約1300万人

 

こちらはメトロポリタンエリア(横浜なども含む)とかその他色々な定義(東京23区のみだったり)にもよって違うと言われていますが、総人口はおよそ1300万人で、今でも増え続けています。

 

これは圧倒的な数字で人類史上最大都市の一つです。

 

ニューヨーク: 約810万人

 

ここで言う”ニューヨーク”というのはニューヨーク市のことです。

ニューヨーク州というのはニューヨーク全体を指しますが、ニューヨーク市は東京で言うと23区みたいな感じで”都市部”と認識していただければいいかと思います。

 

ニューヨーク市の810万人という人工はアメリカ最大で、ニューヨーク州全体の約42%に当たります。

こちらもずっと増え続けています。

 

 

交通

 

こちらも都市を比較する上で重要な要因ですね。

インフラが整っていれば経済的にも文化的にも人々の生活に大きく関わります。

 

例えばローマ帝国の時代、ヨーロッパ各地に実用的な道路が作られ、その時に作られたアーチ上の橋は未だに立っているというのは文明都市の象徴でもあると言えます。

 

東京 JR山手線

 

東京の電車のシステムはJR東日本などの列車を含め、地下鉄や新幹線、モノレール、路面電車もあります。

電車を使えば東京を一日で回れる他にも、新幹線を利用すれば数時間のうちに東京ー京都などの都市間を簡単に行き来出来ます。

 

新幹線は1964年に世界で初めて開業し、現在でも日本が世界に誇るものであります。

東京の電車のシステムは綺麗さ、正確さ、安全性など、世界では間違いなくトップと言えます。

 

ニューヨークの地下鉄

 

日本の電車のシステムは世界最高を誇ると言われていますが、ニューヨークの地下鉄は1904年に初めて開業し、かなり古くからあります(汚いで有名)。

僕の個人的な見解からすると、電車のシステムは日本に軍配があがります。

 

というのもニューヨークの地下鉄は(前述しましたが、)かなり汚いです。

そして夏は死ぬほど暑い。

 

時間通りには案の定来ません。

30分遅延しててもアナウンスは何もなく、周りの人達も「こんなん普通っしょ?」みたいな感じなのでそこは文化の違いですね。笑

 

タクシーはイエローキャブというものがあり、世界でも最も有名なタクシーの1つです。

 

 

 

文化

 

「文化」と言ってもたくさんのカテゴリーがあると思いますが、ここでは主に両都市を代表する文化を紹介していきます。

 

東京: 浅草 浅草寺

 

東京の文化は江戸時代の話し抜きでは考えられないかと思います。

江戸時代(戦争が無かった時代)に日本の文化は繁栄を極めました。

 

漫画もその時代からあり、お寿司、歌舞伎、相撲といった庶民の娯楽が増え、現在に至るまでのサブカルチャー(アニメ、音楽、ファッションなど)に多大な影響を与えていると言えるでしょう。

 

ニューヨーク: メトロポリタン美術館

 

ニューヨークは映画産業にも重大な役割を果たしていて、

 

音楽では1940年代にはジャズ、1950年代には抽象表現主義の中心地となり、1970年代にはヒップホップを生んだ。パンクハードコア・パンクの動きは1970年代から1980年代にかけて大きな影響力を持ち年代にはジャズ、1970年代にはヒップホップを生んだ。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%AF

 

ということでニューヨークは文化の最先端と言えるでしょう。

マンハッタン(セントラルパークの横)には世界最大級の美術館、メトロポリタン美術館があります。

 

東京⇨昔からの伝統や文化&サブカル

ニューヨーク⇨常に世界の最先端

 

 

多様性

 

東京⇨日本中の地方から様々な人が集まる

ニューヨーク⇨世界中から移民や外国人が集まる

 

ニューヨーク: タイムズスクエア

 

多様性で2つの都市を見た場合ニューヨークは圧倒的です。

「自由の国アメリカ」の玄関口でもあり、世界中から来た移民がニューヨークで生活しています。

 

「人種のるつぼ」とはまさにニューヨークのことです。約100種類以上の言語が話されていると言われ、(僕も高校生の時にニューヨークに行った時は英語が全く話せなかったけれどなんとかなりました)世界中の有名な料理も食べれます。

その為、人種間でのいざこざや、治安の乱れも昔からあります。

 

一方東京はと言うと、東京オリンピックに向けて訪日外国人は増えてはいますがニューヨークを含め他の都市と比較するとまだ閉鎖的ではあります。

 

治安

 

NYPD (ニューヨーク市警察)

 

前述した多様性がある一方で、ニューヨークの治安は悪いです。

マンハッタンやソーホーなどのダウンタウンエリアは比較的安全ではありますが、地下鉄に乗ってブロンクスやハーレムなどに行くと景色が変わります。

 

移民の問題でもありますが、生活の格差がかなり開いていて、街を歩いていると物乞いやホームレスを見る事も珍しくないです。

また、ニューヨークではストリートミュージシャンや路上でパフォーマンスをしてお金を稼ぐ人もかなり多いです。

 

コスチュームをしている人は観光客と写真を撮ってチップを貰い、それで生活しています。(無料で写真を撮ってくれるわけではないので要注意)

他にもスリやボッタクリなども東京とは比べ物にならないほどいるので旅行の際はとにかく注意が必要です。

 

僕が行った時は路上でCDを配っていた人からCDを受け取ってしまい強制的に買う羽目になりました…($10)

東京の治安は言うまでもなくいいです。

ちなみに2017年に雑誌”Economist”が出した「安全な都市ランキング」では東京は1位です。(このランキングの場合、地震などの自然災害は考慮から外れている)

 

安全な都市ランキング

1位 東京

2位 シンガポール

3位 大阪

4位 トロント

5位 メルボルン

参考:http://safecities.economist.com/safe-cities-index-2017

 

 

教育

 

ニューヨーク: スクールバス

 

先日BBCニュースが取り上げていた、「教育に最も適した都市ランキング」では東京はロンドンに次ぐ2位に上がっていました。

理由としては、利便性、安全面、衛生面、などが挙げられていました。

 

一方ニューヨークは18位と、このランキング上では東京に軍配が上がりました。

 

教育に最も適した都市ランキング

1位 ロンドン

2位 東京

3位 メルボルン

4位 モントリオール

5位 パリ

参考:https://www.bbc.com/news/business-44039666

 

【結論】一長一短

 

ということで、今日は東京とニューヨークを比較してきましたが両都市はあまりにも違うので比較が難しいですね。

ニューヨークはマンハッタンだけなら歩いて1時間から2時間程度で回れるのに対して、東京は新宿、渋谷、六本木、銀座などのマンハッタンレベルの大都市が点在しているという意味でスケールでは東京の方が圧倒的にでかいです。

 

しかし多様性ではニューヨークが圧倒的です。

例えば東京もそれなりにたくさんの国のレストランや飲食店はありますが、ニューヨークではほぼ全てと言って良いくらいの食文化の多様性があります。

他にも、スポーツではNBAやメジャーリーグなどでは他国からの優れた選手が集まってきたり、ファッションや音楽においても常に最先端の文化がニューヨークにはあります。

 

しかし、その多様性により治安や貧困などの懸念もある、といった具合でしょうか。

 

以下の記事では「東京はいかにして世界最大都市になったのか?」という疑問を歴史をふりかえりながら解説しています⇩