【概念がない】英語には翻訳できない日本語10選

【概念がない】英語には翻訳できない日本語10選

 

こんにちは。当サイト「ミナトのすゝめ」では海外の文化や歴史、英語学習に関しても幅広く発信している情報サイトです。

ということで、先日こんな記事を書きました⇩

 

 

「Oh My God」「Fuck You」などの英語表現は日本語には翻訳が不可能なのですが、逆も同じで「英語では表現できない美しい日本語」というのが多数存在します。

ということで、本記事ではそのへんの日本語表現をさらっとご紹介していきます。

 

①いただきます

 

英語には「いただきます」と同じような言葉は存在しません。

なのでアメリカなどでは基本的に何も言わずに食べ始め、食べ終わっても「ごちそうさま」という言葉は言いません。

 

キリスト教の習慣ではお祈りをするので、中には食前に食卓を囲んで「いただきます」っぽいことをお祈りをしたりしますがこれはわりとまれです。

といっても作ってもらった人に「Thank you」と言ったり、「Let’s eat」と言って食べ始めることもあります。

 

食べ終わった後は「It was delicious(美味しかったよ)」と言ったり、「I’m full(お腹いっぱい)」というのもアメリカのマナーと言えばマナーです。

 

そういう意味では「いただきます」というよりも自然な感じですね。

元来は「あなたの命をいただきます」という意味で、神道に由来すると言われています。

 

②めんどくさい

 

筆者も「めんどくさい」を英語で言いたい場面がこれほど何度もあったのですがどうやってもフィットする英単語がないので困ったことが多々ありました。

日本語では特に若い人がたくさん使ったりしますが、英語には「めんどくさい」に相当する表現がありません。

 

近い表現で言えば「It’s too much」あたりですね。

 

③罰ゲーム

 

「罰ゲーム」という概念も英語にはほぼないものです。

実際にWikipediaで「Batsu Game」というページがあって、そこには「”Batsu Game”とは日本のバラエティ番組における構成の一つ」という説明があるほどです。

 

クイズを間違えて罰ゲームを受けるという日本ではちょう一般的なものですが、海外でこれはなかなかなかありません。

例えばアメリカのテレビ番組ですが、基本的には「勝ったら賞金」みたいなものはあっても「罰ゲーム」というものはしません。

 

④わびさび

 

こちらもWikipediaに「Wabi-sabi」というページがあり、そこにはFinding beauty within the imperfections of life and peacefully accepting the natural cycle of growth and decay」と説明されています。

 

つまり質素なものの中に存在する美というものですね。

有名なのは千利休の「二畳半の薄暗い小さな畳の部屋でお茶を楽しむ」みたいなものがわびさびなのでしょうが、この美しさは海外の歴史の中ではなかなかありません。

 

⑤お疲れ様

 

例えば一仕事終えた後に言うとすれば、「You did a great job」という表現ですね。

日本語の「お疲れ様」にフィットする英語はありません。

 

⑥ひきこもり

 

こちらも最近では英語で「Hikikomori」と表現されることが増えてきています。

主に日本の社会問題などを紹介する際に使われる程度ですが、英語には「ひきこもり」に相当する単語がないのでそのまま「Hikikomori」で使われています。

 

と言っても、「海外にはひきこもりの人はいないの?」といえばそういうわけではありません。

最も近い表現は「A shut-in」という言い方がありますが、「ひきこもり」のようにそう頻繁には使われません。

 

⑦いらっしゃいませ

 

筆者が一番最初に単身アメリカに留学したのはもうかれこれ6年前のことになりますが、1年半ぶりに日本に帰って初めてコンビニに行った時に「いらっしゃいませ!」と店員さんが挨拶してきたことに「逆カルチャーショック」を受けたのを覚えていますが、英語圏の国では基本的に「いらっしゃいませ」のような挨拶はしません。

 

お店に行けば「How are you?(調子どうですか?)」と聞かれ、たまにですがそこから会話に発展することもあります。

逆に言えば、マニュアルっぽくなくて良いかもしれませんね。

 

⑧お邪魔します

 

「お邪魔します」という言葉、まさに日本の「謙虚っぽさ」が一面に出ている言葉ですが、これも英語にはありません。

友達の家に招待された際は「Thank you for having me today(招待してくれてありがとうございます)」という感じに言ったりします。

 

⑨もったいない

 

「Wasteful」という単語が英語にもありますが、「もったいない」とは少し違ったニュアンスですね。

もともと「勿体ない」というのは仏教から来ている言葉で、古くから「物を大切にする考え」が大事にされてきて今に至ります。

 

だからといって「海外では物を大事にしないのか」と言えばそうではありませんが、最近では英語で「Mottainai」とそのまま訳されることもあります。

 

⑩風物詩

 

「紅葉は秋の風物詩ですね」と言ったりもしますが、これは季節がわかりやすく区切れていて、季節ごとにお祭りや食の変化がある日本ならではなのかもしれませんね。

 

 

ということで、本記事では「英語には翻訳ができない日本語」ということでご紹介してきました。

この他にもたくさんありますが、言語を学ぶというのは「文化を学ぶ」ということでもありますね。

 

これは日本語だけでなく、英語や他の外国語それぞれの言語において独特の単語や概念が存在しますが、これを学ぶだけでかなり知見を広げることができるかもしれませんね。